昭和6(1931)年に建てられたかつての写真館。 古写真を見ると以前は屋根にパラペットが廻っており、その中央には微笑む大黒様の大きな顔と、右から左に「寫眞」という浮き彫りの文字。 まさに「笑う門には福来る」を形にしたような縁起の良い楽しい建物でした。 しかし東日本大震災による津波により建物の右半分は抉(えぐ)られるように大破、もうこの建物は残っていないのかも知れません。 宮城県石巻市八幡町1-4 08年11月上旬
※現存せず?
女川街道の一本西の裏通り、旧北上川に向かって入口が開いていました。
海野弘著『光の街 影の街 モダン建築の旅』(1987)にパラペット部分を写した写真が掲載されています。
ストリートビューに無残な姿が…。
旧北上川の中州に架かる橋の袂にあった岡田劇場(昭和22年築?・1947?)。 元は芝居小屋(岡田座)だったものを映画館として改修したのだそう。 こちらも津波により建物は姿を消しました。 石巻市中瀬3-2
※現存せず。
水に浮かぶ大きな屋形船という例えは、まさに的を射た表現。
すべてが記憶の彼方に。
震災により今も休館中の石ノ森萬画館(震災前)。
津波による流失から奇跡的に免れた旧石巻ハリストス正教会教会堂(明治13年)。 いつかまたその美しい姿が甦るのを楽しみに待ちたいと思います。
東京の大森にある、石巻マルシェというアンテナショップの村上ともうします。
旧笑門館写真館や、石巻の写真をシェアさせて頂きたく、ご連絡させて頂きました。
石巻マルシェには、旧笑門館写真館の娘さんもお越し頂いており、岡田劇場のすぐそばに私の家族が住んでおりました。
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よろしくお願いします。