竹内源造記念館

2012-07-12 20:56:00 | 富山・福井


 「射水市」という馴染みのない響きは平成17(2005)年に新湊市と近隣4町村の合併で発足した新しい市名でした。 北陸本線・小杉駅の東側にあり、下条川を背にしたこの建物は昭和9(1934)年に建てられたかつての小杉町役場。 現在は小杉出身の左官職人・竹内源造の作品などを展示する記念館に転用されています。  富山県射水市(小杉町)戸破2289-1  08年06月初旬



 塔屋は時報用サイレンの吹鳴台。 屋根は瓦葺きですが破風の上だけは銅板葺き。


 破風にあるこの漆喰装飾は竹内源造の作品。 アカンサスのようです。
 



 記念館の内部。 役場の後は町立図書館として使われていた時期もあるそう。


 さり気無いディテールに目が奪われる。


 2階へ上がってきました。


 

 元の町議会議場。 源造の作品が飾られています。 


 日の丸を手にした恵比寿さん。 顔の色が落ちてちょっと不気味。。


 波乗り亀さん。 表情がユーモラスですね。


 鶴と雲。 これらの作品は実際に全て建物に飾られていたものです。


 唐獅子牡丹。 上関町(山口県)の四階楼にもこんな鏝絵があったっけ。


 大黒様。 これは源造の生家にあったもの。


 議場の正面。


 見上げた照明の基部。


 ここにも源造の作品が。


 今にも飛び出してきそうな鳳凰の勇ましい(微笑ましい?)姿。


 小鳥達のさえずりも聞こえてきそうです。


 他にも作品は飾られていますが取り敢えずここまで。


 畳敷きの部屋があるのは昭和34(1959)年に南東側に増築された部分。


 上ってきたのとは違う階段です。




 1階に戻ってきました。


 昔の写真。 全面とも下見板張りで尖頭アーチの玄関ポーチがあった事が分かります。 左手の増築部分も無くて随分スッキリ。 


 20年以上も前、春の選抜高校野球で新湊高校が旋風を巻き起こした時から「新湊」という名前が脳裏に刻まれていました。 歴史ある地名が無くなってしまったのはちょっと残念です。