旧金津小学校講堂

2012-05-28 18:56:23 | 山梨・新潟


 「石油王」といわれた中野貫一(1846~1928)が、亡くなるその前年に自身の地元である旧金津村に寄贈した建物(昭和2年築・1927)。 当時の金津村の小学校には不釣り合いな程に立派な講堂であり、村の年間予算が4万円だったその時代に工事費は2万円にもなるという破格の建物でした。 中野貫一は早くから石油採掘に携わり苦難を経て各地の油田開発に成功、事業を拡大する傍ら、100万円の資金を元に教育・社会事業を目的とする中野財団を設立。 その事業の一環としてこの講堂が寄贈されたようです。 建物は惜しくも平成21(2009)年に取り壊されました。  新潟県新潟市秋葉区(旧・新津市)古津88  07年06月中旬

 ※参考 『新潟県の近代建築』 1994
     『にいがたの近代建築』 2012 

 ※現存せず。







 正面中央ステージ奥に門型の構えと扉があり、そこは御真影(天皇と皇后の写真)を入れてあった部屋であるそうです。