山形七日町二郵便局

2011-10-21 07:05:05 | 南とうほく (宮城・山形・福島)

 
 現在郵便局として使用されているこの建物は、丁子屋(丁字屋?)洋品店として大正14(1925)年に建てられたもの。 東北地方の建築事務所としては草分け的な存在である秦・伊藤設計事務所の伊藤高蔵の設計で建てられました。 洋品店としての営業を続けながらも終戦後は店舗の2階をダンスホールとビリヤード場に改装、しかし昭和47(1973)年に西隣りにあった地元資本の丸久(百貨店)に松坂屋百貨店が資本締結する形で進出したのを機に廃業し、1・2階を全面改装し郵便局へと転用して今日に至っています。  山形県山形市七日町2-7-20  11年09月中旬



 木造かと思っていましたが建物の案内板を読むと鉄筋コンクリート(RC)造になっています。 同じ七日町にある旧市島銃砲火薬店(昭和2年・1927)が市内初のRC造といわれていましたが、こちらの方が2年ほど古いのかも知れません。














 現代の街並みにもすんなりと溶け込んでいて古さを感じさせない。


 建物案内板に添えらえた洋品店時代の古写真。 1階中央部分がショーウインドウでその両脇が出入り口になっているようで現在とは正反対の形。 窓など開口部を除けば改変された点は少ないように思えます。