エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

終の葉

2016年11月30日 | ポエム
終の葉が、風に揺れる。
秋を踏ん張ろうとするのだけれど、もはや季節は冬。
抗いようも無い。



凍空にシルエットとなって、虚空を睥睨(へいげい)する。
なんと云う鋭さであろうか。



銀杏黄葉も、桜紅葉もおし並べて終の葉を湛えようとする。
だがしかし、そうは問屋がおろさない。

間もなく冬至、なのだ。







「終の葉の落ちて凍空始まれり」







空を指すのは、外でもない。
人に季節を知らしむる、のである。

ぼくは、その自然の営みに感動する。
いよいよ、俳句の山への本格的な登攀が始まる。
自らに課した修行とするために、登攀する。



喘ぎつつ・・・。
たった一人で・・・。
だが・・・新たな句友が生まれるであろう。



      荒 野人