エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

石蕗の花

2016年11月09日 | ポエム
この花の黄色は、極めて普遍的に存在する。
その確乎とした、色合いに人は感動し安心するのである。



石蕗は、園はを艶やかに冬隣の陽射しに輝いている。
その様もまた、良い。
日陰にあったとしても、艶やかである。



この石蕗を食べた事はない。
艶やかすぎて、何か危険な匂いがするのである、

美しいものには「読」がある。
古来からの、民間伝承であるのだ。







「少し風すこしの光石蕗の花」







今が、見頃の終わり。
なるべく外を歩いて愛でて欲しい。



石蕗は、そうした愛情溢れる眼差しを待っている。
とりわけ、あなたの視線に触れたがっているのである。



既に、赤蜻蛉には充分楽しむ時間があった。



     荒 野人