エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

葛西臨海公園

2016年11月05日 | ポエム
広くて、歩いていて楽しい。
園内には、水族館もあれば野鳥公園もある。
もちろん、海浜もあり宿泊施設も完備している。

大きな観覧車が回ってもいる。
この観覧車は、かつてアジア最大の大きさを誇っていたときもあった。
けれども、建物の大きさは必ず抜かれるのが摂理である。



園内には、トレインが走っている。
小さな子どもも、お年寄りまでもが園内一周を楽しめる。
孫たちは乗った事もあるけれど、いまは観覧車の方が楽しいらしい。



海浜の出て沖を見やると、海ホタルが見える。
右前方には、風力発電のプロペラ。
それに怪獣ブリッジも見える。

なかなかに楽しい。







「秋天や大団円の観覧車」







水平線を眺めながら、この海の先にある南米はペルーの思い出に耽った。
ペルーを通過して、パラグアイに辿り着けば父が眠っている。



この青い空を突き抜けて、地球の裏側まで一っ飛び。
ぼくの空想は広がった。

父よ、もう何年も墓洗いに行っていない。
だがしかし、ピラポ市民がきっと墓を洗ってくれている筈だ。
大豆栽培の農作業に励む邦人の姿が、浮かんでくる。

広い大豆畑で、ピストルを撃つ練習もした。
大きなホタルの乱舞も、見た。
現地の労働者とともに、薬草を入れてマテ茶も飲んだ。

夏はテレレ、で飲む。
氷水で飲むお茶も・・・美味いものだった。

せめて、観覧車でペルーが遠望できないものだろうか・・・。
ここに来ると、父への思い出が湧き上がってくる。


     荒 野人