字数の都合も有るけれど、ピラカンサと五文字でも良い。
滅多矢鱈に重そうなピラカンサスもあるけれど、ぼくは少し隙々の方が好きだ。
秋天に、真っ赤な実を見るのは心弾む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/4e/c1ba621ee730643683feb80b0f13cc06.jpg)
心弾む赤、である。
まるで、母の愛がこの世に現出したかのように思えるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/2e/04f56769531df0608cb1f0d70db7dcb5.jpg)
この赤い実と、葉の青さそれに空の色のコンビが素敵である。
堪らなく、心弾むのだ。
今日はこれで、三回も心弾むと云いきった。
事実だから仕方がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/d0/ff4643b418e88ec2c460b9e8dfe6d421.jpg)
「振り返る夫の蹴出しやピラカンサ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/de/163417cdcfcf9fee7575625e7bcc6d97.jpg)
君は、もうこのピラカンサを詠っただろうか。
パトスは、まだ燃え尽きていないだろうか。
褐色の憤怒を、赤い憤怒に変えられただろうか。
君の着物の蹴出しは、赤だろうか。
ピラカンサは、素知らぬ風に陽射しを返し続けている。
パトスは、揺るぎなく燃え滾っている。
而して、パトスは輪廻を繰り返すのだ。
嗚呼、ピラカンサの歌を詠おう。
荒 野人
滅多矢鱈に重そうなピラカンサスもあるけれど、ぼくは少し隙々の方が好きだ。
秋天に、真っ赤な実を見るのは心弾む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/4e/c1ba621ee730643683feb80b0f13cc06.jpg)
心弾む赤、である。
まるで、母の愛がこの世に現出したかのように思えるのだ。
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この赤い実と、葉の青さそれに空の色のコンビが素敵である。
堪らなく、心弾むのだ。
今日はこれで、三回も心弾むと云いきった。
事実だから仕方がない。
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「振り返る夫の蹴出しやピラカンサ」
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君は、もうこのピラカンサを詠っただろうか。
パトスは、まだ燃え尽きていないだろうか。
褐色の憤怒を、赤い憤怒に変えられただろうか。
君の着物の蹴出しは、赤だろうか。
ピラカンサは、素知らぬ風に陽射しを返し続けている。
パトスは、揺るぎなく燃え滾っている。
而して、パトスは輪廻を繰り返すのだ。
嗚呼、ピラカンサの歌を詠おう。
荒 野人