エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初冬の湖

2016年11月19日 | ポエム
八ヶ岳の麓に、そっと潜んでいる湖がある。
「まるやち湖」である。



この水鏡には、八ヶ岳の全体が映り込む。
月が映り込み、さざ波が風景を揺らす。







「誰知らぬ清らかな湖冬初」






まるやち湖の畔には、慎ましくも心和む道祖神が静かに置いてある。



男女の睦まじい姿が刻まれている。
この場所から、信州・・・とりわけ安曇野あたりまではこの道祖神である。



信濃の冬の厳しさが、睦まじさを求めたのであろう。
人の温もりと伝える道祖神、である。



    荒 野人