エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

銀杏並木の黄葉

2016年11月21日 | ポエム
あたかも、ブラックホールである。
その並木の向こうには、異次元の世界があるのでは無いか・・・。
そう思わせる。



いや、予感させるのである。
深く昏い、のである。



先には、人が蠢く。
蠢いて人類最後の日を、予感させるのである。
あらゆる文明がそうであるように、最終日を予言する。
ハルマゲドンもそうした思想の一つである。







「黄葉やいてふ並木の底深き」







並木の横径は、陽射しがある。
そこに、一途の「救い」を示すのである。



嗚呼、今年の秋よ。
短く、鋭かった秋よ。
而して、冬を讃えよ。

細胞の一つひとつは、まだ馴れきれない。
いきなり来た、寒さに心が凍えるようだ。



     荒 野人