エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

平林寺の紅葉

2016年11月20日 | ポエム
平林寺の紅葉が色づき始めた、という。
で、早速出かけてみたのだ。




色づき始め、どころでは無かった。
確かに全山が黄葉している訳ではないけれど、スポット的には見頃そのものだ。

この色づきは、その意味で半端ではない。
境内に入って、直ぐにある広場は適度な色合いであった。

それ以外では、鐘楼の周囲が素敵であった。



もう一カ所は、茅葺きの屋根を持つ堂宇が素敵であった。
寺院だから「伽藍」と云うべきか・・・。

茅葺きの屋根に投影された紅葉は、朽ちる事はなさそうであった。
けれど、朽ちると詠んだ。







「茅葺きの屋根に朽ちゆく照紅葉」







おしなべて、見頃と云っても可笑しくは無かった。
全山は、既に初冬でもあった。



色彩の魔術師、それは自然の営みである。




     荒 野人