エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ヒマラヤ杉

2016年11月07日 | ポエム
ヒマラヤ杉を見上げてみる。
「新松子」が列をなしている。
「しんちじり」と読む。
松ぽっくり、である。

新松子は、秋の季語である。
ヒマラヤ杉は、実は松なのである。



この季節、葉の先端部分が妙に白い。
その白さを改めて発見した句友、がいる。
一緒に俳句を勉強している仲間、である。







「新松子葉先の白きヒマラヤ杉」







この松ぽっくりだけれど、12月に入るとコトリと落ちてくる。
ぽっくりの周りは、いちまいいちまい落としてしまうのだけれど・・・。
ぽっくりの中心部分は、まるで薔薇の花のようになって落ちてくるのだ。

「シダーローズ」と云う。
クリスマスや新年のオーナメント(飾り物)に、良く使われている。

今年もまた、夜風の強かった朝方に拾いに行こうと思っている。
見つけると、不思議に心が弾む。

嬉しいのである。



     荒 野人