エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水木の実

2014年09月14日 | ポエム
ハナミズキの赤い実は、不思議だ。
艶々としている。
食べたら、美味しそうなのに誰も食べない。



同時に咲き、同時に実を付けるヤマボウシとは違う。
この実は、甘く美味い。



不思議な空の下、ぼくは遊弋したのであった。







「小悪魔の赤く小さき水木の実」







今年は、まだ秋茜を見かけない。
秋が深まろうとしているのにだ!

いとこ会で義兄が言っていた。
高尾辺りでも、殆ど目にしないそうである。
今年の大雨で、ヤゴが流されてしまったのでは・・・そう言っていた。



散歩の途中、池で交尾している赤蜻蛉を見つけた。
チョンチョンと、池の面に産卵しているのであった。

なんという出会い。
可愛いやつだ!

ぼくの内部に秋が、忍び込んできたのである。



        荒 野人