エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

さらば夏の光よ!

2014年09月23日 | ポエム
さらば・・・と言っても良かろう。
とにかく、朝晩は寒いくらい涼しい。



猛々しかった林は、柔らかな光に包まれている。
秋の林は、穏やかに抱きすくめるように静かになった。



散歩の途次、カフェでマンゴー・ミルフィーユを頂いた。
アイスコーヒーを一緒に頂いた。
ちょうど三時のお茶の時間であった。

オープンなテラスに座って、オリーブの葉陰でゆったりとしたのであった、
マンゴーの少し癖のある奄美が口中に広がって、幸せな気分になった。







「秋の日のオリーブ葉裏増す白さ」







オリーブの実は熟れつつあり、青さの中に丸やかさが加味されて来ている
葉裏の白さが目立ち、葉を透過する光はあくまでも穏やかであった。



見上げたら、雲は充分に光を吸って秋の到来を告げていたのであった。
「さらば、夏の光よ!」
そう云わざるを得ないほど、爽やかであった。



     荒 野人