エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

鶏頭の赤

2014年09月05日 | ポエム
鶏頭の赤は、なんだか「小突き」たくなる。
句友が「小突きゆく・・・漢」という表現で句を詠んでいた。



改めて鶏頭を見ると、なるほどな!
と思わざるを得ない。

鶏頭は秋に季語である。
真っ赤な鶏の鶏冠から、夏の炎暑を想起するけれど秋なのである。







「鶏頭や横に拳骨風の過ぐ」







因みに、鶏冠は「とさか」で漢字表記に変換される。
「とさか」と読むのだから、当然と言えば当然である。

この鶏頭の横には、決まってキバナコスモスがそよいでいる。



たおやかな花である。
高原に置きたい花であるけれど、こうして街中にあってそよいでいて欲しくもある。



この花には、蜜が多いのだろうか?
昆虫が纏わりついている姿を、良く見かける。



きっと生き物に優しいのだろう、と思う。
それだけに、愛おしい。




         荒 野人