右京(水谷豊)は享(成宮寛貴)に<刑事の仕事>を教えていますね。
今回は
「刑事が私情をはさむことは決して許されません! われわれの仕事は犯罪者を捕まえることなんです! 思い入れは犯人を見誤ります」
ということ。
そして、犯人を捕まえるためには、相手をだますことも、身内を利用することも辞さないという姿勢。
これがプロの刑事の仕事だ、と。
この点、享はまだ甘くてシロウトだ。
ボクシングの事件の時もそうだったが、犯人や容疑者にすぐに感情移入し、信頼してしまう。
要するにやさしくて、純粋すぎるのだ。
たとえば、恋愛にしてもそう。
「人の気持ちは変わるんですよ。どうしようもなく変わるんです」という今回の犯人の言葉を受け入れることが出来ない。
長年、人間をやっていると、人の気持ちは変わるなんてことは当たり前なんですけどね。
しかし一方で、右京はこんな享を「人としての基本が出来ている」と評する。
右京にとって、プロの刑事とは<相手に共感できるやさしさを根底に持ちながら、非情になれること>を言うのだろう。
というのは、右京だってさまざまな事件で捜査対象に感情移入している。
それは<感情移入>というより、一定の距離をおいた<理解>といった方が妥当かもしれないが、右京は必ず捜査対象の心の中に踏み込む。
今回の場合は殺された奥山深雪(石原あつ美)。
「深雪さんの苦しみ、孤独があなたにわかりますか?」と犯人に問うたように、右京は深雪の心の奥底にある思いを理解している。
享との違いは、理性的であるか感情的であるか、距離が遠いか近いかの違いだ。
右京は、享が自分とそっくりの、分身のような刑事になることは望んでいないだろうが、事件を通して刑事として必要なことを教えている。
こうして享は<刑事>になっていく。
今回は「交番巡査・甲斐享」からの卒業という感じか?
事件に関しては
・3本の指の指紋
・破られた写真(これで3本指の指紋がつく)
・アリバイ工作
・協力者
・皺のない無地のワイシャツ
ミステリではよくある、使い古されたトリックだ。
右京にしてみれば、自分の引き出しの中のものを取り出してきて、再構成すれば、簡単に解ける事件だっただろう。
今回は
「刑事が私情をはさむことは決して許されません! われわれの仕事は犯罪者を捕まえることなんです! 思い入れは犯人を見誤ります」
ということ。
そして、犯人を捕まえるためには、相手をだますことも、身内を利用することも辞さないという姿勢。
これがプロの刑事の仕事だ、と。
この点、享はまだ甘くてシロウトだ。
ボクシングの事件の時もそうだったが、犯人や容疑者にすぐに感情移入し、信頼してしまう。
要するにやさしくて、純粋すぎるのだ。
たとえば、恋愛にしてもそう。
「人の気持ちは変わるんですよ。どうしようもなく変わるんです」という今回の犯人の言葉を受け入れることが出来ない。
長年、人間をやっていると、人の気持ちは変わるなんてことは当たり前なんですけどね。
しかし一方で、右京はこんな享を「人としての基本が出来ている」と評する。
右京にとって、プロの刑事とは<相手に共感できるやさしさを根底に持ちながら、非情になれること>を言うのだろう。
というのは、右京だってさまざまな事件で捜査対象に感情移入している。
それは<感情移入>というより、一定の距離をおいた<理解>といった方が妥当かもしれないが、右京は必ず捜査対象の心の中に踏み込む。
今回の場合は殺された奥山深雪(石原あつ美)。
「深雪さんの苦しみ、孤独があなたにわかりますか?」と犯人に問うたように、右京は深雪の心の奥底にある思いを理解している。
享との違いは、理性的であるか感情的であるか、距離が遠いか近いかの違いだ。
右京は、享が自分とそっくりの、分身のような刑事になることは望んでいないだろうが、事件を通して刑事として必要なことを教えている。
こうして享は<刑事>になっていく。
今回は「交番巡査・甲斐享」からの卒業という感じか?
事件に関しては
・3本の指の指紋
・破られた写真(これで3本指の指紋がつく)
・アリバイ工作
・協力者
・皺のない無地のワイシャツ
ミステリではよくある、使い古されたトリックだ。
右京にしてみれば、自分の引き出しの中のものを取り出してきて、再構成すれば、簡単に解ける事件だっただろう。