平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒11 「ID」~君が交番時代にどの様な警察官だったのか上司として知っておきたいじゃありませんか

2012年11月08日 | 推理・サスペンスドラマ
 これだけストーリーが拡散していくと面白いですね。
★まずは<宝石店強盗事件>
★次に滝浪正輝(加藤晴彦)の<神社の階段からの転落事件>
★そして<滝浪正輝の謎>
★それから<宝石店警備員の殺害>
 これだけストーリーを拡散させてどうまとめるつもりだろうと思っていたら、見事にまとめてくれた。
 通常、ドラマは事件解決にむけて収束していくものなんですけどね、今回はまとめの残り10分以外は謎、謎、謎の連続だった。

 今回、右京(水谷豊)たちが解かなくてはならない謎は4つあった。
★宝石店強盗事件の犯人は誰か?
★神社で滝波正輝を突き落としたのは誰か?
★本物の滝波正輝は誰か? レンタルビデオ店の防犯カメラに映っていて男は誰か?
★宝石店警備員を殺したのは誰か?
 大変ですね、1時間で4つの謎を解かなくてはならない。
 しかし、連立方程式がそうであるように、ひとつの答えが導き出されると、他の答えは次々と出てくるもの。
 多少の強引さはあったが、数学の問題を解くような楽しみを味合わせてくれた。
 しかも、数学的な知的ゲーム以外にも<貧困><格差社会>というテーマもしっかり描いて。
 お金のために自分の戸籍を売る社会。
 普通の結婚生活を得るために、若者が盗聴や住居侵入、窃盗などの犯罪を犯さなくてはならない社会。
 滝波は確かに甘くて別の選択肢があったのでしょうが、<滝波正輝>が象徴するものは重い。

 ストーリー以外のことで言うと、キャラクターの配置が絶妙ですね。
 米沢さん(六角精児)と角田(山西惇)が右京に情報を提供、今回は捜査一課の芹沢(山中崇史)も。
 そんな芹沢を「お前、何やってんだ?」を責める伊丹(川原和久)。
 地味だが、三浦(大谷亮介)もいい味を出している。
 それはまるで右京を中心に捜査チームが作られている感じ。
 甲斐亨(成宮寛貴)も「俺たち特命係」とか「過去よりこれからの俺を見て下さいよ」とか言ってるし、完全に馴染んでる。


コメント (4)
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