平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

遅咲きのヒマワリ 第4話~本当は誰かと深く繋がっていたいのに。誰かと深い絆で結ばれたいのに

2012年11月14日 | 学園・青春ドラマ
 今回のキイワードは「お前に何がわかる?」。
 丈太郎(生田斗真)は、順一(桐谷健太)の町おこしにかける必死な思いがわからない。
 だいぶ馴染んだとはいえ、やはり四万十で生まれ育ったわけではないから。
 かほり(真木よう子)は、さより(国仲涼子)の思いがわからない。
 なぜならずっと四万十から出ていって、主婦でないから。

 この<わかっていない人間関係>は、登場人物すべてに当てはまる。
 一見、繋がっているように見える人間関係も、深く突っ込んでみると、実はこんな感じで、繋がっていない。
 誰もが心に悩みを抱え、それを他人に言えずに、孤独を感じている。
 だから他人から中途半端なことを言われると「お前に何がわかる?」と言ってしまう。
 本当は丈太郎のラストのナレーションにあったように<誰かと深い絆で結ばれたい>と思っているのに。

 <誰かと深い絆で結ばれること>
 そんなことは不可能なんですけどね。
 しかし、理解し合える一瞬はある。
 今回、順一とさよりが、地元や家族のために<一生懸命やっているのに報われないこと><必要とされていないこと>で瞬間的に結ばれたように。

 今回の描写で面白かったのは、さよりだ。
 半年ぶりに髪を切ったさより。
 順一は、タモリさんのように「髪切った?」と気づいてくれる。
 夫は気づかない。
 夫はさらに地雷を踏む。
 さよりの実家で手料理を食べられることを喜ぶ(さよりはスーパーの余り物を夕食にしているらしい)。
 さよりがパートで働くことをやめてほしいと思っている。(さよりの専業主婦でいたくないという気持ちを少しも理解していない)
 こういう描写の積み重ねが、さよりの気持ちをうまく表現している。
 さよりにとって、仕事終わりに喫茶店でコーヒーを飲むことがちょっとしたイベントだったというのもなかなかせつない。
 彼女の日常はこんなにも単調だったのだ。
 だとしたら、喫茶店でしたが、夫以外の男性(=順一)を誘うなんてことは、すごい冒険だったことだろう。

 丈太郎は相変わらずヘタレ。
 何のDVDを見たらいいか、かほりに相談してる(笑)
 候補のDVD4本借りて下見をしてる(笑)
 すごくわかるけど!
 おまけに春菜(木村文乃)がやって来て、邪魔をするというお決まりのラブコメ展開!
 それに視聴者は、彩花(香椎由宇)が弘樹(柄本佑)と暮らしていることを知っているので、ちょっと上から目線で丈太郎を見ることができる。
 丈太郎にはかほりの方が合っているのに、という目線でも。
 がんばれ、丈太郎!


コメント (2)
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