平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

最後から二番目の恋 2012秋~バカだよね、あんたも私も!

2012年11月06日 | 恋愛ドラマ
 いい歳をしているのに悩み、バカなことをしている千明(小泉今日子)たち。
 千明と典子(飯島直子)は語り合う。
「私たち、自分が思っているほど大したことない。ちゃんとした大人になっていないでしょう。歳を取れば取るほどみっともないことばかりしている」
「バカだよね、あんたも私も。でも、そういうあんたのこと、可愛いと思うよ」
 ここにあるのは<愚かさ>の共有だ。
 お互いの<愚かさ>で共感し合っている。
 これって、わりと素敵な人間関係!!

 千明と和平(中井貴一)も変な所で共感し合っている。
「私たち、痛いって思われているでしょうね」
 おじさん、おばさんが<恋愛>にうつつを抜かして悩んでいる。
 これを<痛い>と表現しているわけだが、ここにも<痛い>ことでの共感がある。

 そうですね、歳を重ねるとはこういうことかもしれませんね。
 <愚か>で<痛い>自分を素直に認められること。
 若い時は、<愚か>で<痛い>自分を隠そうとするし、克服しようとする。
 <愚か>で<痛い>自分を笑い飛ばすことが出来なくて、激しく傷ついてしまう。
 結果、ひきこもったり、<愚か>で<痛い>人間を排除しようとする。
 それに比べて、千明たちは何と肩の力が抜けていることか。
 彼らは自分の<愚かさ>で<痛さ>、あるいは<情けなさ>を素直に認めて、笑い飛ばす余裕を持っている。
 お互いの<愚かさ>を認め合うことで、豊かで楽しい人間関係を結んでいる。

 この作品を見るたびに、僕はこういう大人になりたいなと思うんですよね。
 人生にちょっと悩みながらも、しなやかに笑いながら生きていく大人。
 決して深刻にはならない。
 実に素敵でカッコイイ!

 とりあえずキープの関係になった千明と和平。
 次回のSPはいつだろう?
 とても楽しみです!


コメント (2)
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