桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・6・23

2013年06月24日 | Weblog
目が覚めて時計を見たら8時2分前。しまった、今日から「あまちゃん」の東京篇が始まるんだとベッドを飛び出して別室にあるテレビを点けたのだが、うん?うん?うん?違う、これって「あまちゃん」じゃないとしばらくして気づく。そうだよ、今日は日曜日だ。「あまちゃん」東京篇は明日からだ。そうそう、昨日は具合が悪くて店を早仕舞いして部屋に帰り早い時間に眠ってしまったんだ。でも、睡眠をたっぷり取ったお蔭で今日の体調はいい。そうじゃなかったらいくら「あまちゃん」でも飛び起きる訳がない。食欲も戻った。店から持ち帰った牛肉としらたき、ネギに春菊とキムチを加えて胡麻油で作る特製韓国風すき焼き、昨日大阪のYさんからいただいた水ナス、粒貝の醤油漬け、若布と油揚げの味噌汁でご飯を二膳。こうして元気が回復すると映画が見たくなる。ダスティホフマン監督作品の「カルテット」とヴディアレン監督の「ローマでアモーレ」のどっちかを見ようと思っていたのだけど、近所の品川プリンスシネマで「ローマでアモーレ」を上映していたのでこっちを選ぶ。映画を見た後、母の所に行くつもりで食材を用意していた時、ふと数日前にした母とお喋りを思い出す。今はすっかり映画館にいかなくなってしまったけど、子供の頃には映画好きの母親(俺の祖母)に連れられてデートリッヒの映画なんかをよく見に行ったとか。だったら老後は息子に連れられて映画に行くのもアリじゃないかと思って断られるのを覚悟で誘ってみると、二つ返事でOK。斯くして65歳の息子と※※歳の母親の映画見物。それもヴディアレン。例によって例の如くストーリーははちゃめちゃ。時制なんかおかまいなし。幻想なんだか現実なんだか分からない映画で、俺としては笑い声をあげるのを堪える程面白かったが、隣の席で母も笑っている。それを見てホッとする。一緒にきてよかったと思う。シニア料金二人で二千円の安い親孝行。今度はダスティホフマン監督作品を一緒に見に来よう。