桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・9・29

2013年09月30日 | Weblog
久し振りに痛風の発作が出たもんだから、折角作った織田作風ドライカレーと店で残ったコロッケを持って老老ランチ(+若布スープ)をしようとしたのだけど、歩いていくにはちょっと辛すぎてタクシーに乗ってしまう。折角経費が二人分百円以下で出来たと思ったのにタクシー代でパー。でも、帰りは最強の鎮痛剤ボレタレン50の効き目が出てきたのと、歩かないで車ばかり使っていて極太りしてしまった知人が「歩け、歩け」としつこく云うもんだから、いつもよりはゆっくりと50分かけて広尾から五反田まで歩く。因みに今日は他人の云うことが偉く正しく聞こえる日だ。朝、「ボクらの時代」と云うトーク番組に出ていた福山雅治がトイレでおしっこをする時、便座に座ってすると云うことをリリーフランキーがばらしていて、それに対して福山は立ってやったらおしっこが飛び散るから同然でしょうと堂々と反論していて、それが実に正論に聞こえてしまった俺は、今日一日便座に座っておしっこをすることにした。その番組の中で福山雅治はシャワーを浴びたら体を拭く前に壁に飛び散った水滴を拭き取ると云う話もしていて、そういえば真夏の間に何回か部屋に泊まって行った彼女も他人の家の水回りが気になって仕方ないと言っていたことを思い出し、もう彼女は泊まりに来ることはないだろうけど、ふと浴室のタイルを磨きだす。ついでに洗面台も磨く。ちょっとでも綺麗になっていたら彼女の遺産。そんなこんなで、今月中に仕上げると豪語した芝居の台本は遅々として進まず。気づくとソファで座ったまま眠り込んでいる。だったらちゃんと眠ってしまえよと自分を納得させたもののベッドにではなくそのままソファにひっくり返る臆病人。そして気づいてみたら夜の12時。締め切りは今日なのにまだ一枚も書いてない。いや、一行も書いてない。と云うか、半分までの構成はあーでもないこーでもないと作ってはあるのだけど、主人公たちの最初の台詞が携帯電話で状況説明と云うのがいやでいやで、ここを突破しないと人物が出来ない。動かない。血が通わない。かなり追い詰められてノイローゼノイローゼの午前2時。気づいてみたら老老ランチ以後何も食べてなかったので、先日天使のSちゃんからシンガポール土産に貰ったチョコレートクッキーを食べながら部屋の中をぐるぐる廻っていたら、ふと神が降りて来る。そうだ、チョコレートだよ。チョコレートを食べた後の口の匂いだよ。そう、これなら人物が動く、人物が作れる。そう思い込んだらまっしぐら。パソコンを閉じた時に実際の夜明けももう近かったけど、台本の夜明けももうすぐな気がする。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・28

2013年09月29日 | Weblog
遂に「あまちゃん」が終わってしまった。一つのテレビドラマがこんなに人々に感動を与え、惜しまれつつ最終回を迎えたことって今までにあっただろうか?自分自身を振り返ってみても、10才の時に我が家にテレビが来て、それ以後視聴者として、大人になってからはドラマの脚本家として、廃業してからは冷めた目のひねくれた一般人としてテレビドラマを見てきて50年以上の年月が経つけど、こんなに夢中になったテレビドラマって記憶にない。もうここまで来るとストーリーの辻褄があわなくたって、そんなことはどうだっていいと思えて来るから不思議だ。これから俺たちの「あまロス症候群」が始まるのだろうけど、とりあえずは朝から元気を与えてくれたあまちゃんとスタッフに感謝だ‥‥とこれでも抑えた記述になっているけど、実を云うと放送が終わった途端に前日の日記の癖して今日のこととして感情過多の「あまロス症候群」の日記を書いてしまって、いくらなんでもこれは65才の書く文章ではないと削除して書き直したことをカミングアウトしておこう。いやいや、それ以前の問題として、今お前はそんなことに時間を使っている場合じゃないだろ?そんな時間があったら台本を一行でも多く書けよという今度の芝居の制作を担当しているIが顔は笑っているけど心で怒っている声が聞こえてくる。閉店時間直前、17才になったばかりの娘のSちゃんに手伝わせて芝居のチラシと葉書合わせて700枚の宛て名シールをはりおわり郵便局に出してから現れたIとSちゃんの顔は疲労困憊していた。君たちはホント天使です。有り難う。そしてSちゃん、今日からは君が僕のあまちゃんです★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・27

2013年09月28日 | Weblog
グルグルグルグル廻っている。台本がオープニングからつかえてグルグル同じ処を廻っているもんだから、午前中に五反田から目黒に出て、バスで母の部屋まで行き、起きてから作ったシチューと店の残りを使った細切れサーロインステーキご飯と生ハムのサラダで老老ランチをして、三時過ぎに母の部屋を出て広尾駅から六本木まで出たと云うのに、このまま店に行ってしまうと店の営業モードになるのが辛かったもんだから、駅前から出ている五反田行きのバスに乗って40分かけて再び自分の部屋へ。特別用事があった訳ではない。ソファに座ってボンヤリすること一時間で部屋を出ると、もう一度五反田からJRに乗って原宿から千代田線に乗り換えて乃木坂へとグルグルグルグル廻ってしまったのは、台本の構成がグルグルグルグルしているからで、営業時間になって出演者の滝沢めぐみさんがブラッと立ち寄ってくれたのに、芝居の話はナッシング。この段階で彼女には何も喋れることはないもんだから、ただ虚ろな顔で彼女の可愛い顔を見つめていただけ。遅い時間になって制作を担当してくれているIが自分の仕事を終えて出来上がったフライアーを届けに来てくれたのに、喜ぶ処か、台本は出来てないのに遂にフライアーが出来ちゃったかと恨む筋合いではないのにフライアーに恨んだりする精神状況は最悪。そんな俺に今日お金を払ってまでつきあってしまった近所に住むシルバーモデルのMさん、久し振りに顔を出してくれた映画監督兼教育評論家のHさん、今日はイニシャルもNGかも知れないのでXさんと無意味なイニシャルのXさん、大手広告代理店D通の若手社員のO君たち、他にも二組のイチゲンカップルの方々はきっと俺の精神状態の二倍以上は最悪。2時半過ぎ今度はタクシーで二度目の帰宅。店でXさんやOさんに奢られたラムが今夜はやけに効いて、今度は頭の中もグルグル廻っている。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・26

2013年09月27日 | Weblog
母の処へ老老ランチをしに行ったら、海外でCM撮影にしていて日本に帰ったばかりの妹がきていたもんだから、老老ランチをどうしようかと思っていたら、「私も老老ランチに加えて」と妹が云うもんだから、外国て豪勢なものばかり食べてきたに違いないだろうから少し気後れしたけど、作って持って行った鮭の塩焼きを一口大に切って水菜と合わせた和風サラダ風、ソーセージとカマンベールチーズとミニトマトとレタスのオリーブオイル和え、鶏手羽のトリッパ風、すった山芋を納豆と合わせたもの、豆腐の味噌汁などを並べたら、美味しい美味しいと食べてくれる。普段は神経を張りつめさせていて少し苦手な時もある妹だけど、こう云う時は子供の時の妹に帰ったみたいで可愛く思えてしまう。まぁ、あの女優を一瞬でも可愛く思えるのは日本中で俺くらいだろうと馬鹿なことを思いつつ、母の部屋で芝居の台本を書く。5時に店へ。今日はHKが八時までしかいられないので、その後一人営業できるようにカイワレ大根と鰹節でエッセンスをつけたサーロインステーキやルッコラと生ハムのサラダなどを並べてからお客さんが来るまでのて間に再び台本の続き。こうしてエンドマークをつけるまて尺取り虫のように進んでいく日々が続くと、頭の中が無駄な会話を排除したり、辻褄の会わない台詞を忌避したり「作家的」になってしまって、飲み屋の「親父的」にはちょっと宜しくない。今日来てくれた社長秘書のYさん、テレビAの関連会社社長のKさん、某大手レンタル会社の役員秘書のYさん、関西でいくつもも事業を展開する女性実業家のTさん、某有名映画興行会社の秘書のYさんたちが俺の「作家的」頭の被害にあっていなければいいんだけど。。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・25

2013年09月26日 | Weblog
朝刊を広げるとまず訃報欄を見るのが習慣になったのはいつ頃からだろう?若い頃にお世話になったのに最近では年賀状のやりとりもしなくなった方のお名前をそこに見て何とも複雑な気持にさせられることが増えたのは加齢のなせる技だ。そして今日はそこに高校の同期生の名前を見てしまう。「羽土力、66才、日経新聞社顧問、死因は肺ガン」という知らない人にとっては無機的な文字の羅列に何度かウチの店に来てくれて色々語り合った時の彼の笑顔を思い出して俺は涙してしまう。でも、しばらくして俺は早すぎたけどこうして彼の死が全国紙で大勢の人に知らされることになってよかったなと思った。66年の人生の中で彼と色々な人間模様を繰り広げてきたのに今は音信が途絶えている人も何人かいたに違いない。でも、そんな人たちが日本のどこかで自分がこの世から消えたことを知って、ある感慨に浸ってくれるのは俺だったら嬉しい。でも、死んだ時に全国紙の訃報欄に掲載される人はホンの僅かな人たちだ。彼だって大手新聞社の顧問と云う肩書があってこそだ。その意味でも君は頑張ったなと誉めてやりたい。そしてそこでふと思う。人生を社会的に頑張らなかった俺の死は今のままでは新聞に載らないだろう。だったら新聞に自分の名前が載るようにこれから頑張って何か作品を残さなくてはと本末転倒的に思ってしまう俺の馬鹿さ。というかそれ以前の問題として11月に公演する「桃井章遺作シリーズ② パラソル」の台本はまだ出来ない。同期生の冥福を祈ります★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・24

2013年09月25日 | Weblog
目の前に「牛腸茂雄写真・こども」(白水社)と云う写真集がある。昨日六本木の街を彷徨している時にふと本屋に立ち寄って求めたものだ。牛腸茂雄さんについては数年前にもこの日記で取り上げたことがあるのでダブるかも知れないけど、俺が22才だった頃、当時の俺のパートナーとKデザイン研究所で彼が同期だった縁で知り合い、俺が撮ろうとしていたドキュメンター映画の撮影をやって貰おうとしたことがあって、二度か三度16ミリのボレックスカメラを携えて三人で都内をロケした記憶があるのだ。そして多分、俺のわがままが原因でその映画は制作中止になって、それっきり牛腸さんとも会わなくなり、結婚していたパートナーとも離婚してしまって会ってなかったもんだから牛腸さんがそれから15年後に37才で亡くなったことも知らないでいた。それが20数年経って佐藤真監督の「SELF AND OTHERS」と云うドキュメンタリー映画で牛腸さんは再び俺の前に現れた。牛腸さんは俺が出会って死ぬまでの十数年の間に「SELF AND OTHERS」と「見慣れた街の中で」という二冊の写真集を残していて、それは専門家の間で高い評価を受けていたらしかったが、写真には門外漢の俺は全く彼の活躍を知らないままでいたのだ。人生にタラレバは意味がないことは分かっている。でも、もしもあの時俺がわがままを抑えることが出来て、牛腸さんのカメラで映画をとっていたらと思うと、自分の至らなさ、見る目のなさににたまらない自己嫌悪を覚えてしまう。この「こども」と云う写真集には俺をそんな気持にさせる彼の独特の世界が繰り広げられている。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・23

2013年09月24日 | Weblog
今日の老老ランチは昨日店で作っておいたトリッパに残ったペンネアラビアータとソーセージとアスパラの三つの細長い食材を炒めて混ぜ合わせたへんてこ料理。最初はいけるかなと思ったけど、気づいてみればトリッパも基本はトマト味だし、こっちのアラビアータとバッティングしてしまい、且つ歯の悪い母に一番かみ切れない豚モツや蜂の巣の入ったトリッパは一番不敵な料理だった訳で、やっぱり頭が芝居の台本のことに一杯になっていると、料理がいい加減になってしまうのか?いや、向田邦子さんはあんなに忙しい執筆活動の間にも美味しいものへの探究心は半端じゃなかったと聞いたし、俺はどっちもいい加減ということか?と自己卑下してしまうのは、大きな構成を立ててみても何かがまだ違うと思っていて、冒頭のシーン以後一行も進まないからで、そんな敗北感にとらわれながら今日もまたイベントがマチネソワレとあるので12時半には店へ。そして今日は昼に元マドンナのTちゃん、夜はHKにドリンクフードサービスを担当して貰って、カウンターで芝居の構成を練り続ける。公演は9時半に終了。何も手がかりが掴めないのにこのままパソコンの待つ部屋に帰るのが怖くて、地下鉄に乗るのをやめて雨降る六本木へと歩く。こんな夜は誰かに逢いたい。せめて電話したい。でも、俺にはこんな夜に逢える相手がいない、雨の中歩きながら電話する相手がいないなんて、65才初期高齢者には似合わないことを思いつつ歩き続ける。でも、その時ふと思う。アンブレラとパラソルの違いはあるけど、俺はこの傘の中に誰を入れたいのか?入れようとしているのか?何故主人公たちはパラソルに閉じ込められたままなのか?そんなことを思っている内に六本木から麻布十番へ出ている。ふと練馬の中学の二年後輩が経営し、知り合いの女優のNちゃんがバイトする干物屋「A」に立ち寄ってみる。甘鯛の干物で日本酒を飲みながら頭の中はパラソルに誰をいれようとしているのか?何故二人は閉じ込められままなのか考えている。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・22

2013年09月23日 | Weblog
多分今日の日記は短く終わる。何も書くこと、書きたいことがないのだ。愛しい人は夢にも出てこないし、頭は芝居の新しい展開のことのみ。それなのにやることは一杯あって頭が体についていかない。やることの初っ端は、さんまを焼くこと。母の部屋には魚を焼く設備がないので出かける直前に焼く。大根もする。五分粥も作る。つきあわせの柚子胡椒オリーブオイルドレッシングであえた豆腐とアボガドのサラダも抱えて母の処へ。食後、宛て名シールを書いて貰う為の名簿と名刺の整理をして4時に店へ。今日から四日間ウチで何回か公演してくれたトイショップのイベントの為のフードの準備。しばらくしていつも妖しい魅力を振りまく歯科医のSちゃんが「ぬるい毒」を見てから来る。芝居の感想を俺と話したかったみたいだけど、店に入ってきて開口一番「この唇どう?」と言われて、いつもはノーメイクのSちゃんなのに唇がルージュで赤く染まっているのに気づいてしまってからは、心拍動悸とも異常値。元々××美人なことは分かっていたけど、ノーメイク故に美人度女性度を意識しないで済んでいたのに、赤いルージュの唇なんぞ見てしまったら、本当は「いいねぇ」と誉めてあげたかったのに「スッピンの方が断然いい」と思わず口から出てしまって後悔。だから俺は駄目なんだと芝居に続いて昨日公開した映画「凶悪」を見に出かけたSちゃんを見送って、ふとその間芝居のことから逃れていた自分に気づいて更に後悔‥‥と続けようとして冒頭に「今日の日記は短く終わる」と書いたのは、出かける時間が迫っているからだと思い出す。今日(月曜日」もイベントが昼と夜あって店にいかなくてはならないし、、その前に老老ランチだ★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・21

2013年09月22日 | Weblog
何かが違うのだ。芝居の主人公たちの人物設定か?考えている展開か?とにかく頭の中でどう考えても芝居が行き詰まる。勿論書いてみなくては分からない部分もある。書いている内にそれま考えていたことと全く違う世界が開けてくることは今までにも多々あった。でも、書いてみる前から違うと分かっていて書き出す作者はいない。数日前、冒頭の部分を書いてはみた。でも、人物設定かその後の展開が違うと意識されるのか登場人物を動かしたり台詞を言わせるまでには至らずに頓挫してしまった。何かが違う、何かが違うと、今日は行く時も近道を通って母の処へいこうとブラブラ歩いている時も、母と厚切りベーコンを使ったポトフ風洋風おでんにサーモンのカルパッチョとネギ炒飯で老老ランチしている時も、そしてまた五反田まで40分歩いて帰る時も、ずっと考え続ける。午後部屋に戻ってもまだ考える。そして段々この人物設定が違うのだと云う確信を抱くようになる。そう思い出すと、じっと俺が前に座るのを待っているパソコンのある部屋にいるのがたまらなくなる。だからまた歩く。歩いている内に新たなな構想を誰かに話したくなって、制作のIに電話して夕飯を食べる約束をするが、部屋着にサンダルで出てきてしまったことに気づき、だからってもう一度部屋に戻る気にはなれず、だったらウチの店で会ってしまえばいいと、折角臨時休業したのに明日の買い物をついでにしてしまって店へ五日ぶりに行く。Iが来るまでの一時間あまり明日からの仕込みをしながらまた新たな展開に頭を巡らす。Iが来てから彼女には大好物のビールをあてがっておいて、一気に考えていることを話す。話しながら相手の反応を見る。ここが大切。相手が話に乗っているか乗ってないか?乗ってないと分かったらその場でどんどん話を変える。そこから自分でも思っていなかったストーリーが生れることがある。今日はそんなケース。嬉しくなって五日間飲んでなかったアルコールを口にした★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、

2013・9・20

2013年09月21日 | Weblog
精神的にかなり不安定な状態になっていることは自覚している。原因は勿論今日で四日も店を休んでいるというのに芝居の台本が一頁も、という以前に一行も書けてないこと。だったら何をしているのかと云うと、チラシのチェックをしたり、宛て先の名簿の整理したり、主人公たちが雨に閉じ込められていると云う設定なのでネットで「雨」にづいて調べたりたり、それはそれなりに芝居に関係あることをしているんだけど、当然それは台本から逃げる口実になっている訳で、それに気づくと自己嫌悪。こんな時に芝居を見に行くなんて最悪の選択だと思いつつ、吉田大八舞台初演出の「ぬるい毒」(原作・本谷有希子)を紀伊国屋ホールへ見に行く。吉田監督の映画は長編処女作の「腑抜け気ども、悲しみの愛をみせろ」から「クヒオ大佐」「パーマネント野ばら」そして「桐島、部活やめるってよ」まで全ての作品を見ていて、それは全て俺的に高評価だったもんだから、これまで映画監督が舞台をやった時の悲惨さを知っている俺としては彼の評価を下げたくなくて、本当は見に行くつもりはなかったのだけど、お客さんで彼とは個人的にも親しい美人CMプロデューサーのRさんや女性脚本家のMさんが先週見た後で店に来て、凄いからどうしても見た方がいいと半ば強制的に今日の観劇を予約させられてしまったもんだから、こんな精神状態で、時間的にも厳しかったのに、夕方から出かけることになってしまったのだ。でも、それは正解だった。二人が口を揃えて勧めてくれて、おまけにMさんなんか俺の付き添いみたいに今日一緒にきてくれてもう一度見たいと思っただけのことはあって、この舞台は、映像を使ってはいるけど、下手な映画監督が舞台を演出する時にやりがちな映像に頼るなんて手法ではなく、映像が極めて舞台的に使われていることや、池松壮亮を始めとする役者の使い方など、ただただ称賛のみ。こう云う時は飲みにいって一緒に行ったMさんと芝居について語るのが普通なんだけど、一応台本執筆中なことと他にも気がかりなことがあってアフタードリンクはなし。そして俺の精神状態は、比べるのもおこがましいけど、自分にはこんな才能はないと、更に不安定さが増してしまった。★臨時休業のお知らせ。9/17(火曜)~9/21(土曜)の五日間、都合により臨時休業いたします。尚、その後連休に続きますので、通常営業再開は24日(火曜)になります。★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、