女教師Pさんの「MOMOI!」と云う声が聞こえるたびに心臓がドキッとする。次に続くPさんのポルトガル語が何を言っているんだか分からないのだ。アタフタしていると隣にいるMが質問の内容を教えてくれる。助かったと思うと同時に悔しくなる。俺はバスで通勤する間と六本木のスーパーで買い物をしている間の毎日最低一時間はイヤフォンから聞こえてくるポルトガル語に馴染んでいるのに、Mは授業で勉強するだけだ。それなのにMにはP先生の云うことが分かり、俺には分からない。これは語学センスの違いか?それとも年齢の問題か?5時40分に授業が終わり、6時の開店時間に間に合わせる為にポルトガル大使館のある半蔵門から店へ急ぐタクシーの中でMに「勉強のやり方を変えた方がいいかもね」とアドバイスめいたことを言われ、それが余計腹が立つ。今に見ておれ。英語の通じないポルトガルの田舎で地元の人とはしゃぐ俺の姿を見せてやる。店は今日もY君主宰のイベント。カウンターにも夕刊FのUさんや映画カメラマンのBさんを初めとしてワールドカップなんてどうでもいいと思っている酒飲みたちが集って、恐れていたよりは賑やかなワールドカップの夜。それでも12時過ぎにはTさん以外は帰ってしまったので1時過ぎには店を閉める。帰りのタクシーの中、ワンセグで日本の敗北を知る。
☆即興劇の夜(インプロナイト)決勝戦
7/1(木)19時半から。観劇無料。
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7/1(木)19時半から。観劇無料。