桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・10・30

2012年10月31日 | Weblog
朝起きるとベランダで小鳥の鳴き声。見ると雀が一羽何処か怪我したのか座り込む様にいて俺が傍に寄っても逃げようとしない。時間があったら怪我の具合を調べて薬でも塗ってあげたりしたのだが、生憎と急いでいたもんだから深めの皿に水と傍に米をばらまいて出かける。今日は2時と7時から今回で三度目となるIさんの朗読イベント。お昼から出勤して貰ったYNと二人で50数人分のワンドリンクとフードをさばく。開演後、温かい讃岐たぬきうどんと昨日法律事務所のNさんからお土産に貰った稲荷寿司を一晩冷蔵庫に置いておいたので表面をトースターであぶって微かに焦げ目をつけてYNと食べる。二つ共美味だったけど、二人で食事する時の話題は芝居のことばかり。こんな経験、今までになかったことだから楽しくてたまらない。同時にこんな楽しいことばかりやってい手、台本が出来なかったらどうしようとと言う恐怖が一瞬よぎる。でも、大丈夫。今回はYNの為にも絶対いい台本を仕上げなくてはならないし、お前だったら出来ると暗示にかける。そうだよ、三年前まで一日50本以上もショートピースを吸っていたのに、お前には煙草が似合わないと暗示をかけたら以後一本も吸ってないじゃないか?いや、台本と煙草は違うことは分かっている。でも、難なく禁煙できたのだから難なく台本だって書けるさ、書こう、書かなくちゃとくだらない呪文を唱えて自分に暗示をかける。夜も40人程度の観客で賑わったけど、カウンターはテレビAの関連会社社長のKさん、近所のシルバーモデルのMさん、S大学のS教授の三人だけ。12時ちょうどに店をでて、部屋に戻ると雀は何処かに消えていた。★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。。

2012・10・29

2012年10月30日 | Weblog
今日は起きた時にシャッキリと意識は覚醒していたし、バスタブに貯めたお湯の中で長い時間芝居の構成を考えていられたのだから二日酔いでも何でもなかったのだけど、日記を書く段になって、HKやYNとお酒を飲んで酔ったことだけは覚えていても、彼女たちと何処で別れたのかとか、どんな風に電車に乗ったのかとか、細かいことが殆ど記憶にないことを知って慄然となる。日本酒だ。何年かに一度こんな体験をすることがあるのだけど、その時はきまって日本酒だ。他のお酒だとそんなに飲めないのに、好みの日本酒に出会ってしまうと水の様に飲んでしまうのだ。今机の上にあったレシートを見てみると六合飲んでいた。そりゃ誰だって酔っぱらう。今日はスタッフが三人いるし、イベントもないので、午後の時間はたまりにたまった経理事務をやって、渋谷に出て鰯とトリッパにいれる蜂の巣を仕入れたついでに名店街でカニ弁当と焼鳥を買って母の処へ行き、一緒に食べてから八時近くに店に行ったのだが、恐る恐るHKに夕への様子を聞いてみると、「HK!HK!」と連呼しながら抱きついてきたりして大変だったと本当に呆れたと言う顔で冷たく言うもんだから、以後彼女の顔をまともに見ることが出来ない。そして普通そんな夜はお酒なんか見たくないと思うものなのに、最後まで残った社長秘書のYさんとGさんと話が弾んで、更に彼女たちが帰った後もスタッフのTに芝居のことで応援して貰うことを口実にして、ラムを飲み続けてしまって、何時の間にかかなりの酩酊状態。言い訳すれば、この一年私生活も含めて鬱屈、落ち込んでいて、ちょっと人生の黄昏を意識していたのに、今は信じられない程にエネルギーが満ち溢れて、作品を作りたいと言う意欲が沸いている自分が嬉しくて嬉しくてたまらないのだ。★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・28

2012年10月29日 | Weblog
YNって娘はホントおかしい奴だ。今日のイベントは昨日の今日だし主催者にも確認して2時開演だから12時半にくればいいと言っておいた筈なのに、もしも桃井さんがまた勘違いしているといけないからと11時半から店にきて準備を始めていた。そんなYNと正月明けに芝居をやる。殆ど毎日の様に彼女に接して一緒に仕事していると、どんどん彼女の新しい面の発見があって作家として嬉しくてたまらない。そして頭の中には昨日までは劇中に使う予定の「リベルタンゴ」のバンドネオンの旋律が流れ続けていたのだけど、ふとショスタコービッチの「ジャズ組曲第二番」もいいと思い出すと、その哀愁を帯びたワルツの旋律が一日中駆けめぐり続けているし、イベントの打ち上げが終わって後片付けを終えてプロデューサーをやってくれることになったHKとYNと近所の居酒屋で飲む。HKとはいつもは馬鹿っ話ばかりしていたけど、今日からは芝居の話ばかりになるだろう。そして11月に入ったら台本を書き始める。実際に生まれた2日、戸籍上の誕生日の3日と俺は台本を書きながら65才になっていく。だとしたらこれまでの人生の中で一番幸せな誕生日が迎えられるかも知れないと嬉しくなった俺は二人と別れた後、日本酒で酔って「ジャズ組曲第二番」の旋律を口ずさみながら雨の中傘もささずに歩いていた。★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・27

2012年10月28日 | Weblog
今日のイベントは午後と夜と二回催されることは分かっていて、契約書には開演時間が2時と7時と書いてあったから、マチネの開場時間は一時間前の1時、ということはスタッフのYNにも12時半出勤だと言って夕べ別れたし、俺も12時過ぎに店にいけばいいやとバスの中で正月明けにやる芝居で使おうとしている「リベルタンゴ」という曲を聞きながら芝居の構想をぼんやり考えていたら、今日の主催者Wさんから12時開場なのにまだ誰もスタッフがいらっしゃらないけど大丈夫ですかとの携帯。ええっ?12時開場?ええ1時開演です。でも、契約書には2時開演と?ええ、でも後で口頭で変更を申し伝えた筈です。ええっ、そんな!と開場15分前の11時45分に驚いてみてもどうしようもない。とにかくバスを飛び下りる。タクシーを拾う。YNに電話して今すぐタクシーで店へこいという。そして開場5分前に店に飛びこんだ俺はYNが到着するまでの間に必要最小限の準備を整える。ワンドリンク付きだったけど、幸か不幸か昼間は観客が30人程度だったし、本格的にお客さんが来始めた30分前にはYNもきたので事なきをえたが、一時はどうなることかと肝を冷やした。この一件の原因は俺にある。只でさえ年で忘れっぽくなっているのだから口頭で言われたこともちゃんと契約書に書き直しておかなくてはといけないと反省。でも、そんな記憶力減退中の年寄りも食欲だけはある。今日の第一食は絶対ステーキを食べようと昨日の内に一枚300円ちょっとのオージービーフを買っておいたので、開演後梅紫蘇ステーキを焼いて、昨日作ったまま放置してあった梅のおにぎりを崩して梅バター炒飯にし、オニオンとレタスのスープを作ってYNと食べる。食欲と同時に俺の中には創作欲も昂進していて食事中も食後もYNと正月明けにやる芝居の話をする。そうしている内にどんどんイメージは膨らんできて、それまで中年女性二人の話だったのが、YNを主役にした若い女の芝居に変わってしまっていた。もうそうなると俺の中で具体的な物語進行がどんどん進んでいって止まらなくなる。マチネとソワレの間に店を一端出て、常連の映画監督兼教育評論家のHさんがリーダーとなってミッドタウン裏の檜町公園で開催中の福島復興イベントに顔をだし、鮎の塩焼きや芋カレーを食べて日本酒を飲みながら一時間ほど散歩している時もどんどん沸いて来る構想をYNに話し続ける。更には夕方出勤してきたHKにもプロデューサーとして協力を仰ぐ。こんな風に芝居で頭の中が一杯になってしまって、明日も2時からの公演と5時からのパーティがあるのだけど、今日みたいなミスはしないだろうか?★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・26

2012年10月27日 | Weblog
22才と23才の魅力的な女の子と他に誰もいない地下室でチョコレートにラムをかけて食べたり、女の子の作るアイリッシュコーヒーを飲んだり、ラム好きの女の子に冬はホットバターラムが美味しいんだよと作って飲ませてあげたりして夜を過ごしている、今日介護保険被保険者証が送られて来てしまった、もうすぐ65才の、他人が見ると世界一幸せな初期高齢者は俺なんだけど、俺の心はとんでもなく暗い。タネを明かせば22才の女の子というのはYNで、23才の女の子というのはT。二人共ウチのスタッフだ。ということは、時給が発生している訳で、二人が好きこのんで俺といてくれた訳じゃない。出来ることなら彼女たちだって俺とチョコレートを食べたりラムを飲んだりじゃなくて、楽しいお客さんとお喋りしていたかっただろうが、そのお客さんが6時に開店してから10時過ぎまで皆無だったのだから店主である初期高齢者の相手をするしかなかったのだ。けれどもその初期高齢者も彼女たちと楽しい会話が弾めば弾む程彼女たちに支払わなくてはならない時給が嵩んで心が暗くなるのはお分かりいただけるだろう。だから10時過ぎに鎌倉の江ノ電を挟んだライバル小学校に同時期に学んだ擬似同級生のY君が顔を出してくれた時の喜びは如何ばかりかご想像願いたい。そして続いて近所の会社に勤める色っぽいOさんが姿を見せてくれた時は歓喜以外に表現の仕様がない。更に先日は会社の仲間ときてくれたTさんが今日は一人ですき焼きを食べに、続いてOさんと同じ会社のシングルモルトファンのMさん、社長秘書のYさんたち、N証券のYさん、Tさんたち四人グループ、それとは別にお互い同じ会社だと気づかずにIさんたちも来店してくれて、何だか結構繁盛している店みたいに見えてしまうなんて、乃木坂アンダーグラウンドにはいくつもの顔がある★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・25

2012年10月26日 | Weblog
来年正月明けに芝居をやることに決めた。まだキャストを含めて詳細は未定だけど、あることをきっかけに俺の中の芝居魂に火がついて気がついてみたら芝居をやるよとある人に喋っていた。そしてまだ何も決まってないのにそんなことをここに書くのは自分を追い込む為だ。そうでもしないと逃げる。でもこの芝居だけは絶対逃げたくない。言い訳したくないなんて思いつつ昨日の日記を書いたまではよかったが、その芝居を考えている内にふとある事柄について検索したくなって書き終わった日記を送信しないまま検索を続けて、終わった時にはもうすっかり日記を送信し終わった気になって母の処へ向かってしまったもんだから、夜お店でジャズシンガーのYさんに今日はまだ日記の更新されてないけどお忙しかったのですか?と聞かれるまで日記のことをすっかり忘れていた(この日記を愉しみに読んでいる皆さん、何度も何度もアクセスさせてしまってごめんなさい)そんて訳で、頭の中が次第に作家モードになってきている今日、お店に着いたら15年前に脚本家をやめて飲み屋の親父稼業しか頭になかった俺に八年前にもう一度私のマネジメントしているTと言う女優の為に芝居の台本を書いてくれとしつこく何度も何度も俺に迫り続けて遂に根負けさせて「リテイク」と言う芝居を書かせて、翌年もまた続編まで書かせてしまった元女優でマネージャーのMが早い時間からきていたもんだから、飲食店の親父ぽくなく作家っぽく偉そうに喋り続ける。それでも時折は厨房に入って飲食店の親父として新人のYNに今日も豆腐のガーリックステーキ、ピザ、明太子パスタ、タラモサラダなどの作り方を教えることは教える。カウンターのお客さんはMさんとジャズシンガーのYさんの他に先週に引き続いて東京出張中のS新聞のUさんとNさん、某大手企業に勤めているNさん、近所の会社のシングルモルトファンのMさんと監査法人のYさん、映画プロデューサーのKさん、そして11時過ぎにいつもは別々に来る社長秘書のYさんと同じ会社の色っぽいOさんが来店してくれて、飲んでいる内に気づいてみたら終電はなくなっていたのて、桃井も一緒に飲もうということになったのだけど、一人だけを相手にするならともかくいい女二人を相手にしては桃井に勝ち目はない。できたら一人つづ来てくれて終電を逃してくれると嬉しいんだけど★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・24

2012年10月25日 | Weblog
二日に一度は母とご飯を食べるのが習慣になっているので、今日も起きてすぐ昼に行くねと電話しようとしたのだが、母は電話にでない。トイレか洗濯をしているのかも知れないとメッセージを吹き込んでおけば電話が掛かって来るだろうと風呂に入る。でも、待つこと30分、母からの電話はない。メッセージに気がつかないかともう一度電話してみる。呼び出すことは呼び出すがしばらくして留守番対応になってしまう。そうか、ひょっとして犬の散歩か買い物にでも行っているのかも知れないと携帯に電話をかける。だが、耳から聞こえて来るのは「電源が入ってないか‥‥」の女性の声。この時点でちょっと厭な気がしてくる。緊急の時はボタン一つで俺の携帯にSOSのメッセージがかかることになっているのだけど、携帯を持ってない場所で倒れることもあるし、ボタン一つ押す時間的余裕のないことだってある。もう一度念のためにイエ電と携帯に電話をいれてみて応答のないことを確かめた段階で、俺は部屋を飛び出し、タクシーで母の家に向かっていた。合い鍵で部屋に入って、トイレから浴室、寝室と部屋中を探し回る。庭からガレージも覗く。だが、母の姿は見えない。万が一のことを覚悟する。その時、二階で微かに音がする。普段は足と腰が痛くて二階には殆ど上がらない母だったからすっかり捜索から度外視していたが、ひょっとしてと階段を駆け上がってみると、そこには布団を干すついでに日向ぼっこをする母の姿が飛び込んできた。「あら、来てたの?」というのんびりとした母の声に「家の中でも携帯持って動いてくれと言っただろ!」と俺としては珍しくつい声をあらげてしまったのも分かって貰えると思う。慌てたあまり作っておいた料理は忘れてきてしまったし、母もまだ早い時間で食欲がなさそうだったので、今日は老老ランチは中止してお茶一杯飲んだだけで母の所を出る。部屋に帰ってから食事するつもりだったのだけど、途中いつも天カスだけ百円で買って行く天麩羅屋さんが店を明けていたので、つい入ってしまう。初対面なのに天カスの話題から天麩羅のあげ方まで店主と天麩羅談議。揚げたての天麩羅も美味かったが、そのお喋りも最高だった。部屋に戻ってこの日記と経理事務をして4時過ぎに再び部屋を出て店へ。今日は朗読イベントがマチネとソワレ二回あったのだが、マチネはO君とHKに担当してもらい、ソワレは俺とYNでやることにする。とは言ってもあまりオーダーはなかったので、暇な時間を利用してYNに料理を仕込む。運動神経のいい彼女は料理の飲み込みも早い。すき焼きからマグロとアボガドのわさび醤油和え、タラモサラダなどあっと言う間に覚えてしまう。そしてそのことでふと彼女は芝居の飲み込みも早くセンスもいいのではないかと言う幻想を俺に与える。★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・23

2012年10月24日 | Weblog
店をやっているとお通夜にいく服装に迷う。礼服を着ていって、そのまま店でお客さんの応対をしたり料理を作るのもなんだし、だからと言って靴を含めて着替えを持っていくのも、今日みたいな嵐模様の天候だと傘と仕事の鞄もあるし億劫だと迷っていたのだけど、今夜は映画監督若松孝二さんの通夜だと気づいて、一度若松さんが誰かの葬式に凄くお洒落だけど礼服ではない服装でいらしたことを思いだし、だったら俺もユニクロだけど目一杯黒っぽい普段着に決めてしまえば大丈夫だと居直って夕方斎場に向かう。仕事は一度もしたことがないけど、酒場でお会いすると人懐こい天真爛漫な笑顔で俺みたいな人間にも近づいてきて一緒に飲んでくれた。一度びっくりしたことがある。監督の弟子で映画の脚本家のAの仕事場で酒を飲んでいる時に、前日ファンから送られてきた大きな鯛をおろして食べようということになったのだが、料理好きの俺でも家庭用のステンレス製の包丁じゃおろすのはちょうと無理だった。するとAは若松監督を呼ぼうと電話するのだ。若松監督だったら鯛をおろすなんて朝飯前の筈だと。でも、いくらなんでも弟子のあんたがそんなことで大監督を呼びつけるなんてとんでもないだし、監督だって来る訳ないだろと反対したのだが、以外なことにAの頼みに若松監督は応じて数十分後にはチャチなステンレス製の包丁で鯛を見事に裁いていたのだった。頼む方も頼む方だけど、応じる方も応じる方だ。どっちも凄いやつらだと感心してしまった俺は監督の裁いた鯛を食べつつ日本酒でかなり泥酔してしまった。だから今日も多分泥酔するだろうと決め込んでいた。若松さんが飲んでいた、そして死んでしまった新宿の街的に飲んで若松さんを偲ぼうと思った。幸い店に戻ったら通夜に参列した映画プロデューサーのNさんが既にカウンターに坐っていたのでとりあえず日本酒で献杯。続いて映画雑誌の編集者H君が、しばらくして下北沢のジャズバー「L」のマスターOさんがいらしたので何となく若松コーナーで出来て飲みだす。だからモルトファンのMさんやA芸能でルポを書いているライターのIさんたちや法律事務所勤務のNさんやMさんと同じ会社のOさんが遅い時間にきてくれた時には期待通り新宿的に泥酔していた。まぁ、そんな偲び方もあるよね、若松さん。★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・22

2012年10月23日 | Weblog
ポテトサラダの作り方なんて覚えようとしたことがなかった。じゃがいもを茹でてつぶしてキュウリの千切り、あったら茹でた人参を小口切りにして、晒したタマネギの千切りを加えて、マヨネーズと塩胡椒で味を整えれば出来上がりとばかり思っていた。でも、この自己流のポテトサラダは自分が作る料理の中でもあまり高得点はあげられず、手間を考えるとスーパーで出来合いのパック詰めを買ってしまっていた。処が一カ月前の新聞の料理欄(朝日新聞の「かしこいおかず」by宗像陽子)にポテトサラダの作り方が載っていたもんだから切り抜いてキッチンに貼っておいたのだが、今日レシピ通りにやってみたらこれまでの自己流のポテトサラダと別物みたいな美味さでびっくりしてしまう。でも、その秘訣はじゃがいもの茹で方にあったというのだから料理というのは奥深いというかいい加減にしてはいけないというか‥‥その新作のポテトサラダにはやっぱりソーセージを付け合わせるのがピッタリだったけど、どうしてもワンタンスープも飲みたかったのでメインと合わなかったけど、しめじと高菜ともやしをいれて作り、冷やごはんをトマトとサーディンを加えて作るポルトガル風リゾットにして食べた多国籍料理で満足して、午後は土日のお金の計算と帳簿付け、それからスタッフ五人分の給料計算をする経理事務員になる。損益分岐点が約200万円なのに今年は一月からずっと百万円台が続いていて死にかけていたけど、今月はイベントで殆ど埋まっていることもあって、20日段階で既に200万円を突破してうまくすると300万に限りなく近づきそうなので、俺の役員報酬20万円も五月でストップしていたけど今月は何とか貰えそうだと久し振りに心が弾んで店に社長出勤したら、今日で千秋楽を迎えたイベントのお客さんからの飲食オーダーが少なかったのは仕方なかったにしても、バーカウンターのお客さんも俺が来る前に帰ってしまった美人CMプロデューサーのRさんと閉店一時間前にデザイナーのダブルKさんの三人だけで、売上が五千円強なのに、スタッフはO君とHKとTの三人もいて人件費は‥‥考えたくない。誰が悪いんじゃないけど、いや悪いとしたら経営者の俺なんだけど、昨日の夜は誰もいなくて俺一人でやらなくちゃならなかったことを思ってしまって、本当はお客さんに奢られる時しかお酒を飲まないと決めているのに、ついつい50度のラムを飲み続けてしまうなんて犯罪行為(業務上横領?)をしてしまった★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。

2012・10・21

2012年10月22日 | Weblog
一二年前までは,今年63才とか64才(当時)になりますというと、ええっ50代だと思ってましたとか言われるのが普通だと思っていたのだけど、最近はどうも年齢相応に見られる。数週間前に来店した若い男性とお互いの年当てクイズをして、65才だと殆どピタリ賞を取られてしまったり、先日も俺より一才年上のTさんとカウンターに並んで坐っていたら22才の新人スタッフのYNが、Tさんって桃井さんよりお若いと思ってましたというのだ。この辺りで俺は自分が年齢より若く見られる幻想を捨てる。元々若く見られたいなんて欲望なんてない。それどころか:喋る相手によって喋り方から性格までチャラチャラ変えるカメレオンみたいな人間だから見かけだけでも落ち着いた大人でいたいという欲望の方が強い。でも、一気に老けたのが事実だとしたら問題だ。何が原因なのだ?精神的な疲労か?肉体的疲弊か?ちょっと気になる。そんなことを母に愚痴ってみても母は何も答えられないのは当然で、それより俺が一昨日から白ワインにつけておいたイカのゲソとハラワタで作ったイタリア風やアボガドとミニトマトのサラダや仕上がりにバターを溶かしたしじみのスープ風味噌汁を店から持ち帰ったバケットと一緒に美味しい美味しいと食べる方が優先だし、俺もその方が嬉しい。3時過ぎに母の処を出る。今日もマチネ(2時)ソワレ(7時)と公演があるのだけど、マチネにはO君とHKがいるのに、ソワレは誰もいない。みんな用事があって働けないといわれると諦めるしかないけど、五人もスタッフがいて一人も駄目というのは何なんだろ?みんなして調節しようという気持はないってことか?そりゃ俺一人でもやれますよ。いや、やるしかない訳なんだけど、だったらスタッフなんか雇わなくてもいいってことになってしまって、人件費削減の為にもみんなにやめて貰ってもいいんだけどという理屈をブツブツいいながら、何故かこういう時に限って痛風の発作が出て足首に痛みが走ってしまっての、厨房とバーカウンターを行ったり来たりの25オーダー。結構辛い。帰り、まだ電車はあったけど、痛みが我慢できなくてタクシーに乗ってしまう。そうか、こんなことでイライラさせられるのが老化の原因かも知れない。いや、待てよ。こんなことなら経営危機も含めて俺の頭を悩ますことは一杯あった筈だ。だったら‥‥人は「身の程」を知った時から老化が始まるのかも知れない。65才という年齢は女性に恋する「身分」じゃないとカメレオン(俺のこと)は何故思ってしまったのか?★11月3日(文化の日)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。