桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・11・29

2013年11月30日 | Weblog
朝起きて眼鏡をかけようとしたら枕元のサイドボードに眼鏡がない。さては寝ぼけて眼鏡を置いた時に隙間に落ちてしまったのだろうと手で探ってみる。でも、ない。だったら眼鏡をかけたまま寝てしまってベッドと壁の間に落ちたか、マットレスとベッド本体の隙間に挟まっているのだろうと探って見る。でも、これまたない。だったらだったら、昨日はTさんと新宿で飲んでかなり酔って帰ったから、きっとソファで眼鏡を外したままうたた寝してしまったんだとしたらソファの近辺に落ちているか置いてあるに違いないと探す。でも、ない。だったらだったら酔っぱらってトイレに行って、携帯のメールをチェックする時に眼鏡を外したのかもしれないとトイレを探す。でも、ない。だったらだったら寝ぼけながらも歯を磨こうとして眼鏡を洗面所に外したのかもしれないと思って覗いている。でも、ない。とにかくない。どこにもない。眼鏡がどこにもない。一大事だ。こう云う時はあくまで冷静に。机の引き出しの中から十数年前にかけていた眼鏡を取り出してみる。古臭いフレームだ。でも、かけてみるとちゃんと見える。と云うか、行方不明になっている眼鏡よりちゃんと見える。視力が落ちた筈なのに回復したのか?そんなことはない筈だから老眼が進んでこんなことになっているのか?よく分からないけと、今はそんなことを詮索している時ではなくて、よく見える眼鏡の力を借りて今まで探した処をもう一度探してみる。でも、30分近くもかけた捜索の結果は‥‥駄目、無駄。眼鏡はとこにも見当たらない。嘆息。だったらいつか向こうから現れるのを待つしかなくて、とりあえず今日は古臭いフレームの眼鏡で我慢して母の処へ。今日の老老ランチのメニューは、豚の生姜焼きレタス添え、玉子焼き、市販の松前漬けに、一昨日も作ったチーズおにぎりととろろおにぎり。2時に店へ。後片付けと業者の下取り交渉。厨房用品は業務用冷蔵庫やシンクや製氷機などなと使えるものだけ引き取って全体で5000円、普通の冷蔵庫やワインセラーは古いので引き取れないし、もしも引き取れと云うなら椅子テーブルいれて22万円払えと言われて断念。音響照明設備の方も購入価格は全部で200万近くはした筈なのにたった二万円と云う引き取り価格を提示されて、キレル。だったら知り合いに有効利用して貰いたいと思って、自分の劇団で使いたいと云う劇作家のTさんの申し出を受け、ただで引き取って貰うことにする。昔使っていた眼鏡で判断したことだったから妥当かどうか分からない。他にも生ビールの冷却サーバーの取り外し作業やカード会社や酒卸会社との交渉事を終えて、捨てきれない荷物をタクシーに乗せて8時頃家に戻る。本当はビールを飲みながら録画してあった「ドクターX」でも見ようと思っていたら、何かの手違いで昨日同時に録画してあった「俺たちに明日はないッス」(タナダユキ監督)が流れだしてしまったので、そのまま見てしまう。でも、何かの手違いは嬉しい手違いで、お腹が空いているのに何も食べず、135ミリ缶のビールを手にしたまま最後まで見てしまった。こりゃ絶対タナダユキ監督の現在上映中の「四十九日のレシピ」は見に行かなくてはと思った次第。これも昔の眼鏡で見た故か?それにしても何処に行った?俺のメガネ?

2013・11・28

2013年11月29日 | Weblog
Kさんが居抜きにコレドを借りるのをやめてしまったことで、俺の状況が色々変化する。まず一番に問題になるのは、居抜きなら、そしてライブや演劇空間として今後も使うのだったらピアノや照明音響設備をそのままバトンタッチして退去することが出来たのに、そうはいかなくなった為に午前中から色々手当てを打つ。まずはピアノ。買い取りに出すことも考えたのだけと、あのピアノはYの実家から預かっていることになっているので、そうも行かず、だからと言って自宅に運び込んでみても隣近所の迷惑になるので弾く訳にはいかないし、それ以前の問題として「もしもピアノが弾けたなら」なのだ。だったら新しい店に運びいれたらどうかと最初はそう考えたのだけど、スペースの都合上どうにもならない。でも、今日ふと思いつく。元々あまり必要がないと思っていたテーブル席を潰してしまえばどうにかピアノをおくスペースは確保できるのだ。これはどっちが優先されるべきかと云う問題で、だとしたら必要がないスペースはとりやめにしてしまうのが理に適っている訳で、設計事務所のFさんに早速電話して承諾を得て、午前中に店へ。大家である資源学会事務所に挨拶してから細かな荷造り。厨房機器などの買い取りの手配。不動産会社との退出スケジュールの打ち合わせなどして1時すぎに母の処へ。今日は朝早く起きてチーズトースト、スクランブルエッグとソーセージとクレソン添え、それにミネストローネで食事してしまったので、母には悪かったけと、コロッケ月見そばのみ。三時過ぎ40分歩いて五反田に戻り、ピアノ運搬業者と手配。生ビールのサーバー取り外し手配などなど雑用をこなしてからWOWOWで放送していた「鍵泥棒のメソッド」(内田けんじ監督)を見る。ストーリーはとても面白かったけど、堺雅人と香川照之と云う「倍返しコンビ」が主役で、敵役があまちゃんで副駅長をやってた荒川良々だと思うと、彼らに罪はないとは思いつつ、大ヒットしたテレビ番組をイメージしてしまうのは致し方のないこと。それにしてもこの数日間で見た映画の四作の内三作が偶然にも「Cバザール」と云う映画会社の制作で、プロデューサーが閉店間際にも店に顔をだしてくれたWさんだと分かった時の何ともいえぬ愛しさ加減よ。Wさん、だったら俺の映画も作ってくれと叫びたくなったのは、もしもあのままコレドがKさんに居抜きで借りられていたら、「パラソル」を12月中にもう一度上演して、そのバックステージとコレドのカウンターに集う人々を描く映画を作ろうとIと相談していたからで、台本を書き上げたらWさんに企画を持ち込もうとしたからだ。でも、それも儚く夢と終ってしまった‥‥のか?

2013・11・27

2013年11月27日 | Weblog
Kさんから持ち込まれた居抜きでコレドのスペースを借りると云う話にすっかり安心していたのに、月末近くになってそれが御破算になってしまった現在、ピアノを初め音響機器、映像機器、照明機器などの諸設備の移転をどうするかと云う問題に直面する。放置して粗大ゴミとして処理して貰うことは簡単だけど、みんなまだ充分使えるのにそんなことにしてしまうのは何とも勿体ない。誰か貰ってくれる人はいないものか?とは思うけど、あのスペースの賃貸契約の期限は今月一杯。時間切れか?母の処で老老ランチ(鮭の塩焼き大根おろし和え、もやしのチーズバター和えゆで卵紅生姜添え、白菜の塩昆布揉み、海草とネギの味噌汁)をした後、一旦店に出てから帰宅。何をする訳でもなくゴロゴロして時を過ごす。夕方になってたまらず今日もまた品川プリンスシネマに出かけて今日は「謝罪の王様」(宮藤官九郎脚本、水田伸生監督)を見る。最初あまりにくだらなくて映画的でなくて、よくもこんなもの作ったものだと悪態をつきながら見ていたのだけど、その内いつのまにか引き込まれて「腋毛ぼうぼう‥‥」と云う何ともくだらないフレーズがラストにむけて感動的に使われていったのに脱帽。さすがクドカンなのか、いやここは旧知の水田監督にエールを送っておこう、なんて余裕かましている場合じゃなくて、今週中にピアノや諸設備をどうにかしなくちゃ。

2013・11・26

2013年11月27日 | Weblog
実は今、俺の頭の中は今月中に仕上げると制作のIに大見得を切ったある台本のことで占められていて、今日は火曜日で末弟が来てくれるので母の処にも行かずに部屋で「作家」をやろうとしていた処に、俺の後でコレドのスペースを借りることになっていたダンシングディレクターのKさんからの電話で、気が変わって借りないことにしたと言われる。こっちとしては「あ、そう」と云うしかないのだけど、居抜きで借りたいと言われたから引っ越し片づけ作業もそのつもりで進めていたのに、これからどうしたらいいか不動産会社、大家、管理会社共に正解が見つからない。そして、その一件と「作家」として取り組もうとしていた台本は密接に関係があったもんだから、こっちも途方にくれて、モヤモヤ気分が充満する。そんな時に部屋にいると猥褻な妄想しかしないので散歩に出る‥‥というかもう足は品川プリンスシネマに向っていて「そして父になる」(是枝裕和監督)を見る。赤ん坊の取り違いと云うワイドショー的週刊誌的事件なのに、この「声高」ではなく「声低」感はどうだ?主人公が何かを叫ぶ訳ではなく、二組の夫婦の淡々とした日常生活を描いていくこの映画は、それ故に胸に迫って来る。そしてここでもまたリリーフランキーだ。「凶悪」の時もそうだったけど、完全に主役を喰ってしまっている。主役クラスの俳優には彼が敵に見えるに違いない。そんなこんなの映画話を誰かとしたくて映画通のJ子さんに電話してみるが、今日は都合が悪いとあっさり断られて(故郷に帰京中だから当然といえば当然)、大人しく部屋に帰って麻婆豆腐を作る。でも、作っている内に、今日は行くつもりがなかったけと、やっぱり母にも食べて貰おうと出来上がったばかりの麻婆豆腐と白菜スープを持って母の処へいくが、たった今おにぎりを食べたばかりだと言われる。ええっ、電話で今から麻婆豆腐を持っていくって云ったじゃない?と文句をいうけど、この辺りの経緯についてはお互い「老人的」なので頭の中が魑魅魍魎。そしてモヤモヤ気分が最高潮に達して!

2013・11・25

2013年11月26日 | Weblog
午前中に母の処へ行く為にバスに乗ろうとしたら、ロスにいる妹から電話がかかってきたもんだから折角来たバスをパスして、仕方なく電車で行くことに決めて駅まで歩きながら話す。内容と新しい店の内装や経営母体にづいて。ロスとの国際電話だから十分程度で終わると思いきや、五反田駅に着いても話は終わらず、約40分もあーでもないこーでもないと話し続ける兄と妹‥‥というと聞こえはいいけど、会話の主導権は妹にあって兄は聞き役に徹するしかない。予定時間より一時間遅れて母との老老ランチ。メニューは天然ぶりの塩焼きに小松菜のおしたし、カマンベールチーズとおかか昆布のおにぎり、それにトンカツのあまりの豚肉や結び白滝や豆腐や深谷ネギなど一杯いれたインチキ豚汁。2時に店へ。この後借りる予定のKさんと不動産屋との打ち合わせは中止になったけど、長い間店に絵画を展示提供してくれていた日本画家のKさんが自作を引き取りにきたり、置き薬屋の清算、業務用冷蔵庫の保守点検サービスの中止手続きなどなどやってから、自宅に運ぶ荷物を持って店を出る。途中、コピーを頼んでいた電気専門店に寄って「パラソル」のDVDを受取り、部屋で見る。こんなことは初めてだけど、DVDで見てもウルウルしてしまう俺は余程の感情過多者か馬鹿か?8時に新宿に制作のIに会って、制作費の清算をした後、飲む。本当は愚痴をIは一杯言いたかっただろうに、俺が明日しか喋らないので、仕方なく付き合ってくれる。でも、Iよ、66才の俺と※※才の君には明日しかないんだぜ。

2013・11・24

2013年11月25日 | Weblog
一週間前に芝居は終わったのに、まだその後処理は残っていて、今日も午前中に制作のIとの電話で、弁当代や交通費の使い方についてネチネチ文句を云う。みんな殆どポランティア同然でやってくれているんだから少しぐらいの浪費は大目に見ろという考え方もあるかも知れないけど、収入自体が一公演50人でそれが六公演、入場料が3500円だったからどう足搔いても100万円に届くか届かないかなのだ。それなのに実行予算を立てる段階でスタッフキャスト費が俺の脚本演出費を除いて百万を超えることは分かっていたのだから最初から赤字覚悟のプロジェクトだったのだけど、だからこそ、抑える処は細かい出費しかないわけで、彼女が悪い訳ではないのにIに対してついネチネチクネクネしてしまう。そんな後処理にこだわるのは、この「パラソル」と云う芝居をこれから再演も含めてどうしようかと云う問題があって、今の段階では大風呂敷を広げてみせる訳にはいかないけど、ちょっと面白い展開が期待できるかもしれないと、これはIとワクワクウキウキ語り合う。まぁ、そのことを考えると弁当代や交通費問題なんか安いものか?本当はこの芝居のこれからの展開のことばかり考えていたいのだけど、俺には店の後処理問題も義務としてあって、今日もお昼からウチをあのまま借りてくれる予定になっているダンシングディレクターのKさんと打ち合わせした後、元店長のM君とその奥さんで元マドンナのTちゃんに手伝って貰って新しい店への荷物の運搬作業をする。四時過ぎ終了。でも、年をどって精神的衰えもあるかも知れないけど肉体的衰えはそれ以上で、重たい荷物をもってビルの地下から車へ、車から新しい店が入るビルの四階へと運ぶ作業をつづけていたら、体が動かなくなってしまって、七時過ぎに部屋に帰ったらそのままソファで12時近くまで寝込んでしまったばかりか、その後もベットに移って六時まで完睡。でも、夢の中に女優のTさんが出てきて、のんびり寝てないでもっと芝居のことを考えてよと迫られたのは、俺の中のもう一人の俺が言わせたことか?。

2013・11・23

2013年11月24日 | Weblog
今日は土曜日なのか祭日なのか?なんてハムレット的に悩むのは、たんにバスの時刻表のこと。部屋に張ってある時刻表で土曜日仕様でバス停に行ったらその時間にバスは来ない。だったら祭日仕様なのかと思いきや、その時刻になってもバスはこない。漸く五分遅れで到着したバスの運転手にそのことを問いただしたら、事故があって七分遅れになってしまったとか。ウーン、こういうの、不可抗力と云うだろうけど、苛立つこと苛立つこと。でも、そんな苛立ちを母が妹から預かったみかん(犬の名前)が癒してくれる。俺が母の処に行くと飛びついてきて何か訴えて来るもんだから、今日は散歩に連れていってやる。ペットを可愛いがる人の気持が少しは分かって、俺も何か飼いたいと一瞬思ったけど、ペットを飼うと旅行にもいけない処か毎日食事の心配はしなくちゃいけないし、とても俺には出来ないとすぐさま諦める。母とは老老ランチで久し振りにトンカツ屋Dに行った後、一旦店へ。荷物の整理をしてから6時に品川プリンスシネマで「清洲会議」(三谷幸喜監督)を見る。どの位史実に基づいているか分からないけど、ストーリーが面白い。そして大泉洋の怪演を満喫。一度部屋に戻ってから10時近くに五反田駅でMさんと待ち合わせて立ち食い寿司で熱燗。料金は安いけど、こんな時間に地元の駅前で飲めるなんて、とても贅沢な気がする。帰宅してドキュメンタリー制作会社の演出家Yさんが20年以上も前に制作した「新世界紀行・タンゴ二都物語」をみる。以前見た時にもいいと思ったけど、今日もまたブェノスアイレスの町中でタンゴを踊るカップルの姿にうっとりする。俺に運動神経があれば絶対タンゴを踊っていたのにと思うと悔しい。あれは男女の究極の愛の光景だ。

2013・11・22

2013年11月23日 | Weblog
人はベッドカバーとかシーツをいつ変えるのだろう?毎日変えている人は問題外だけど、あれって布団と違って交換するのがかなり面倒だし、ついつい億劫になって気づいてみたら一カ月近くそのままだったなんて人はいないのだろうか?と「問題提起」するのは、この一カ月、芝居のことで頭とタイムスケジュールが一杯だったこともあって、ついつい「無交換」で過ごしてしまったのだ。でも、それ以前は絶対金曜日の朝に交換していた。何故金曜日なのかというと、週末に「誰か」が泊まりに来る予感と期待がしたからだ。まぁ、そんな予感と期待してベッドカバーとシーツを交換している66才なんて日本に僅かしかいないだろうなと、これはかなりのエリート意識。そんな訳で今日はベッドカバーとシーツを一ヶ月ぶりに交換して、お昼に母の処へ。今日の老老ランチは昨日の晩から煮込んでおいたカレーライス。それも桃井特製の牡蠣カレー。これがメタ旨い。愛する人にはみんな食べさせたい。2時半に店へ。今日はTちゃんとHKにも手伝って貰って店の片づけ。この後、Kさんがどんな形で使うことになるのかによんで残すものか違って来るので月曜日の打ち合わせ次第だ。本当はこの後映画を見るつもりでいたのだけど、予定の時間を過ぎてしまったので大人しく部屋に帰る‥‥というか「予感」と「期待」があったからだけど、それは虚しく外れて、新しいベッドカバーとシーツの香りがどこか悲しく、今日買い求めた「原発ホワイトアウト」(若杉列)を読みつつ眠る、これはとても66才らしい夜。

2013・11・21

2013年11月22日 | Weblog
店がクローズしたと云うのに、いやクローズしたからなのか、一日中バタバタと動き回る。今日は朝一番で乃木坂ビルを管理している不動産会社からダンシングディレクターのKさんがあのスペースを居抜きで借りてくれそうになったとの電話があったもんだから、早速Kさんに電話して今後のことを話し合う。細かいことは月曜日にあって話すことにしたけど、個人的にも親しい美人の彼女があのスペースをやってくれたら、俺がやっていた時より流行るに違いないと期待する。12時に母の処へ。新しい店の運転資金について相談。その後、新しい店のスペースで英国人デザイナーのRと建築事務所のFさんと図面を参照しながら何カ所かの設計内装の変更を申し出る。そのことでRは気分を害したみたいだったが、実際に働く俺の意見が最優先されるべきだと押し切る。その後一度乃木坂に出向いて細かい用事を済ませてから7時にテレ朝前のカフェでSさんと待ち合わせ。彼女も最近誕生日だった筈なのに、三週間近く前の俺の誕生日を祝ってくれると云うので、恐縮。世間的常識的には男66才の誕生日より32才女子の誕生日を優先すべきだけど、きっと彼女は俺の誕生祝いにかこつけて肉を食べたかったんだろうと彼女の胃袋に従うことにする。焼き肉の後は近くのオープンカフェで一杯づつ飲みながら「女子トーク」。それだけじゃ足りず六本木交差点のアマンドに場所を移してケーキセットを食べながら10時過ぎまで。アマンドで66才と32才のカップル?がケーキセット食べているなんて凄い光景だよね。そういえは彼女とは一昨年の正月にも品川駅前のAでケーキセット食べながらお互いの男女問題を愚痴りあったことがあったけど、理系的思考をする彼女とは話があわない筈なのに、気づくと何時間も経っている。肌もきれいだけど、気持もいい女だ。

2013・11・20

2013年11月21日 | Weblog
閉店した店の備品を勝手に持ち出して自分の所有物にしたりするのは厳密にいうと法律違反だ。でも、冷凍庫に残っていた牛肉を持ち出して母と老老ランチですき焼きを食べるのはどうなんだろうかと馬鹿なことを考えながらとても美味しくいただいてしまう。付き合わせはこれまた店から盗んできたキュウリとシラスのポン酢和え。本当は次の予定まで二時間近くあったのだけど、昨日から読み出した「流星ひとつ」(沢木耕太郎)の続きが読みたくて、スターバックスに入って読み耽る。これは藤圭子が引退した1979年にインタビューして出版直前まて行ったものをある事情で沢木耕太郎自身が出版を取りやめたのだけど、今回藤圭子が自殺して、その理由について娘が語っていることに我慢ならなくなって、沢木耕太郎がゲテもの扱いされることを覚悟して出版に踏み切ったものだ。俺自身藤圭子が好きだったこともある。でも、それ以上にこのノンフィクションはその方法論も含めてとても興味深く、とまらなくなってしまったのだ。だから年下の女性脚本家Tさんが確か二十歳の頃に書いた「マノン」(東陽一監督)がHDデジタルマスター版になって限定上映されているボレボレ東中野の座席についても場内が暗くなるまで「沢木耕太郎と藤圭子のデイト」につきあっていた。二人のデイトは1979年、この映画の封切りは1981年?殆ど差がなかったことも影響しているのかごくごく自然に映画に引き込まれる。ヒロインの烏丸せつこが何て可愛いんだろ。何て怖いんだろ。こんな娘がいたんだよ。男たちがみんなやられてしまうマノンがいたんだよ。よかった。こんな可愛くて怖いマノンに会わなくて。会っていたらきっと今俺は生きてない。会っていたら、二年前に烏丸さんがウチの店に来て二人して深夜イベントスペースで荒木一郎メドレーなんか唄うことなんか出来なかった‥‥とついつい思い出してしまうコレド。でも、感傷的になっているだけじゃなく今日も映画がおわった後で店に行き、空きビンの処分をふくめての引っ越し準備。制作のIに来て貰って芝居の清算作業などなど。それが終わった後、麻布十番の干物屋Aで二人だけのお疲れ会。干物には日本酒がよく似合って、二人で六合。ちょっと酔っぱらってちょっとエッチになってIにセクハラして怒られた。★バーCOREDO及びCOREDOシアターは11月17日を以てクローズいたしました。皆様のご愛顧を感謝します。