桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・7・30

2005年07月31日 | Weblog
ちょっと具合が悪いし、今日は土曜日で忙しくないだろうし、部屋での仕事もたまっているし、休むつもりだった。LちゃんにもTちゃんにも余程のことがない限り電話しないでくれと云っておいた。ところが、ところが、色々行き違いがあって六時過ぎにはもう呼ばれてしまった。一時間程店にいて又部屋へ。一眠りした為か具合は回復。仕事にかかる。十一時になる。店に電話してみると又行き違いが発生していた。再び自転車を漕いで店へ。おかげで友人の結婚式帰りに来店してくれたJ子さんや女性連れのプロデューサーMさんや明日の朝フランスに帰ってしまうH堂のFさんに会うことが出来たけど、当然の如く休んだ気にならない一日となってしまった七月最後の日。

2005・7・29

2005年07月30日 | Weblog
今西麻布に住んでいると云うとお洒落っぽく聞こえるかも知れないけど、家賃十万ちょっとのワンルーム。店へ歩いて十分の距離だ。店の近所に住むメリットはかなり大きい。今日も部屋で仕事をしていて八時過ぎに出るつもりだったのが、Lちゃんからまだノーゲストだから来ないでいいと電話があって、九時過ぎまでパソコンに向かったり電話で打ち合わせすることが出来た。勿論デメリットもある。近くのスーパーに行ったり、女の子とチャラチャラ歩いていてもお客さんに遭遇してしまうことだ。でも、そのデメリットはメリットに比べると大したことない。遠くに住むのは、麻布十番から光が丘に引っ越した時に懲りている。あの時は片道通勤に一時間もかかったし、タクシーで帰る訳にはいかず始発電車まで店でうたたねして待たなくてはならなかった。職住近接万々歳だ。だからといって店の隣のマンションに住もうとは思わないけど……。

2005・7・28

2005年07月29日 | Weblog
用事があって八時過ぎに店へ。だが、お客さんは一人もいない。不幸中の幸い?と事務室で新劇俳優Nさんの公演の準備を進める。九時……九時半……まだお客さんは現れず。今日は絶望的だと諦めかけていたら、十時近くになって四人のいちげんのお客さんが来店したのをきっかけに、妹のファンのAちゃん、仏から一時帰国中のFさん、W大生のYちゃん、昨日も来店したS財団のRさんがインド人のAさんと、続いて法律事務所勤務のNさん、放送作家のHさんが生徒二人と、更に広告代理店H堂の七人が来店。終ってみれば目標額近くの売上。とは云っても三時半過ぎまで営業していたんだからこの位売り上げても当然なんだけど、何と云っても最初のお客さんが来たのが十時近くだから、実質五時間半。今日は新人のTちゃんに最後まで残って貰ったけど、彼女も最初の四時間は暇疲れ。後の四時間は働き疲れで、ちょっと納得いかない一日だったに違いない。

2005・7・27

2005年07月28日 | Weblog
去年亡くなったテレビ演出家Oさんの奥さんがきてくれた。広尾時代、俺は番組制作会社の社長であり、有名な演出家でもあったOさんに、新人脚本家の台本でテレビなんかに一度も出たことのない新人俳優を使った芝居を演出して貰ったことがある。Oさんは全ての肩書を捨て、まるで学生時代に戻ったかの様に生き生きとその数カ月を過ごしてくれた。Oさんはその楽しさが忘れられなかったのか、乃木坂での新しいイベントスペースでのこけら落とし公演を俺が持ちかけたら即座に乗ってくれた。だが、台本を準備中に病魔に倒れ、結局その夢は叶わぬことになってしまった。俺はOさんと企画した芝居を何とか実現する義務をその時から背負うことになった。いつか、いや今年中にはきっと台本を含めて企画を起動させなくてはと奥さんと話しながら決意する。

2005・7・26

2005年07月27日 | Weblog
朝から強い雨。台風7号が今夜首都圏を直撃するとの報道。これじゃお客さんは期待出来ないし、電車が止まってしまうことを危惧して、折角出勤してくれていたTちゃんに帰っていいとの電話。六時に店。Lちゃんにも今日は早く帰った方がいいと云っている矢先、S財団のマレーシア人Rさんがインド人の学生を連れて来店。Lちゃんは帰れなくなる。そしてそれだけかと思いきや、八時過ぎに脚本家のNさんがゼミの生徒六人を連れて来店。続いて秋にウチで公演する日舞のMさんたち四人が打ち合わせを兼ねて。更に近所のSミュージックのSさん、最近常連になったAさんと、終ってみればフードも一杯でたし、まぁまぁの売上。台風は首都圏をかすめたものの、大したことなかったし、こんなことならTちゃんに普通通り働いて貰えばよかったと後悔。何だか大変なことになりそうだと云う印象を報道し続けたテレビのニュースに踊らされた様な気がする。

2005・7・25

2005年07月26日 | Weblog
一時に店へ。今日の公演『誰?』の為に鍵を開けるついでにベテラン俳優N氏と打ち合わせ。新劇出身でテレビや映画で名脇役として活躍しているN氏がウチの店で定期公演を打ちたいと申し入れてくれたことに感激すると同時に、早速八月からチェホフを公演したいと云う68歳のN氏の演劇に対する熱意に頭が下がる思い。俺もその熱意に打たれてプロデュースすることを約束する。チェホフについて話した後で俺は銀行に急ぐ。今日中に手続きしなくてはいけない届をだし、数日間の売り上げを入金し、LちゃんとTちゃんの給料を引き出す。芸術は現実の上に成り立っていると云う訳か?『誰?』の入場者数は少なかったけど、カウンターは台風接近にもかかわらずパリから半年ぶりに一時帰国したH堂のFさんを始めとしてまぁまぁの線。二時ちょうどに最後のお客さんAさんも帰って、久々の定刻閉店。Lちゃんと夜食のラーメンを食べて帰る。

2005・7・24

2005年07月25日 | Weblog
今日は『草薙幸二郎書き下ろし演出作品』の公演がある為、12時前に店へ。そのままTちゃんと一緒にマチネ公演の準備にかかる。入場者数61人。二人してパニックになったらどうしようと身構えていたけど、ドリンクのオーダー数は20少しで拍子抜け。マチネ公演が終って一段落するのを待ってLちゃんと交代して部屋に引き上げる。新しくスタッフになったTちゃんが「見かけ」と違って料理が上手なので今日は試しに任せてみることにしたのだ。後で聞くと幸か不幸かフードのオーダーがあまり多くなかったこともあって無事にやれたとか。彼女が戦力になってくれると俺は随分と助かる。今日も部屋で締め切りが迫った『リテイク2』の執筆に専心することが出来た。何とかTちゃんが長続きしてくれるといいんだけど。

2005・7・23

2005年07月24日 | Weblog
夕べ(と云うか朝)5時に寝て9時起き。珈琲を飲んだだけで10時前に店へ。『石塚桜子個展』の搬出作業をしている間に、昨日やり残した洗い物にとりかかる。12時に今日のイベント『紺野沙衣ピアノライブ』の仕込みが始まったが、まだ終らない。1時過ぎにやっと店を出て買い物をした後、部屋に戻り、食事をしようとしたが、寝不足と疲れであまり食欲がない。自分の食事は後回しにしてイベントの料理の下拵え。途中トイレに入っていたら地震。かなり強烈な揺れだった為、トイレから出ようかそのままいようか一瞬迷う。何だか滑稽。5時過ぎ再び店へ出て準備。地震の影響で地下鉄が止まり、開始時間が遅れる。Tちゃんにフードを、Lちゃんにドリンクを任せて再び部屋に戻って仮眠。一時間半程熟睡したか?経理事務をして又店へ。イベントのお客さん以外は、放送作家のFさんたち三人だけ。彼女たちもすぐ帰ってしまったが、紺野さんたちが一時過ぎまで残った為、カウンターで本を読んで待つ。今日は店と部屋を行ったり来たりしただけで一日が終った気がする。

2005・7・22

2005年07月23日 | Weblog
スゴイの一言!なんてたって女子大生が60人!日本女子大のK教授のゼミ生一年生から四年生まで60人がウチの店でパーティを開いてくれたのだ。予想していたことことはいえ、食べる、食べる、食べる。普通のパーティの二倍は料理を用意しても足りない。又作る、作る、作る。予想していなかったことだけど、皆の前で挨拶させられたもんだから、その後一緒に写真を取ってくれとの申込みが私も、私も、私も。結局皆と写真を取った気がする。俺と一緒に写真を取って何か得があるのかポーズを取る度に思ってしまう。でも、一番凄かったのは後片付け。7つの鍋は全部。大皿も25枚全部。小皿は130枚以上。グラスはいくつか分からない。普通はパーティがある時は他のお客さんが来ないと云うジンクスがあるんだけど、今日はそれが外れ、カウンターも一杯になってしまった為、食器やグラスを洗っても洗っても追いつかない。Tちゃんが12時で帰り、Lちゃんと二人奮闘したけど、最後のお客さんが帰ったのが2時半。今日は三時から立ちっぱなしで働いていたこともあって途中でダウン。明日は十時に鍵を開けなくてはならないので、汚れ物を半分そのままにして三時過ぎに店を出る。帰る時にLちゃんが一言「今日は女子大生にもててよかったですね、桃井さん」そう言われてふと思う。これが男子学生だったらどうなっていただろ?

2005・7・21

2005年07月22日 | Weblog
Uさんからパキさん(故藤田敏八監督)についての取材を受ける為三時に店へ。ビデオを見つつ二時間ばかり話す。そういえばもうすぐ命日の8月29日だ。今年はどんなパキさんフェスティバルをやろうか。そろそろ企画しないと間に合わない。5時半過ぎから『石塚桜子個展』のお客さんが入って来る。この個展も後一日を残すだけとなった。八月三日からはリニューアルして引き続き個展を開催していくけど、初めての試みだけに色々試行錯誤の連続だ。バーカウンターのお客さんはマネージャーのMさん、新しく常連になったIさんたち、南アフリカへ赴任して一時帰国しているM商事のYさんが部下のHちゃんと来店しただけで暇。お客さんが引き上げた後、明日予定されている日本女子大60人のパーティの為、Lちゃんと会場設定やドリンクフードの打ち合わせ。三時過ぎ店を出る。