桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・4・29

2013年04月30日 | Weblog
朝「戦争と一人の女」の脚本家Aから客の入りが悪いから映画をみてくれとのメールが入る。こんなことって初めて。自分が編集長をつとめる「映画芸術」と云う雑誌ではこの映画の監督のIについてボロクソに言っていたのに、こうしたメールまで寄越すなんて、やっぱり雑誌での罵詈雑言は出来レースではないかと疑いたくなる。でも、メールを貰わなくても見に行く予定だったので午後母と老老ランチ(麻婆豆腐とチリメンジャコ炒飯とひじきとキュウリと頂き物の山椒のサラダ)を終えてからテアトル新宿へ出向く。日曜日の午後だったせいかAが心配する程不入りではない。そして映画もI監督は初演出なのによく撮っている。Aが非難するのは不当だ。特に、これは原作と脚本がこだわったことだけど、空襲の最中に知り合って睦み合う男女を通じて逆説的に戦争の美しさや魅力(それは即悲惨さや残酷さだけど)はとてもよく描かれていた。そういえば、以前母に戦争中のことを聞いていた時、東京大空襲の時に郊外の高台に住んでいた母は、都心に焼夷弾が落ちて燃える光景をまるで花火みたいだったと言っていたのを思い出す。見終わった後、誰かとこの映画について喋りたくて業界人が集う店に顔を出してみたけど、連休で客はいない。仕方なく、というかこういう時に頼りになるのが秘書のSさんで、七時過ぎなのに電話したら出てきてくれたので、知り合いの女優Nちゃんがバイトしている麻布十番の干物屋さんAで飲む。知り合った時、彼女は24で、俺は51。それが今は彼女が38で、俺が65。年の差は変わらないけど、確実に人生への向い方がそれぞれ深刻になってきているお年頃だ。いつまで彼女と会っていられるか?そう思うと二人の関係を無理することなく、10時過ぎには彼女と別れて帰宅。「戦争と一人の女」の原作 (坂口安吾)とシナリオを読みつつ眠る。★ゴールデンウィークはカレンダー通り営業します(4/30、5/1、5/2は営業、5/3~5/6は連休)

2013・4・28

2013年04月29日 | Weblog
昨日はフードを作り置きしておかなかった為にオーダーがドッと出てパニックになりかかったし、そして今日はスタッフがいなくて一人でやらなくてはならないので、お昼の一時に開場が始まるイベントに備えて11時には店に出て、メニューにあるフードを全品二品ずつ作り置きしておく。でも、こういう時は概して裏目にでる。1ドリンク付きで45人の観客に一人づつドリンクを作ったからそれなりに忙しかったけど、フードのオーダーはチーズが一つだけ。幸い残った料理は終わった後の打ち上げに出せたので助かったけど、そうじゃなかったら無駄になるところだった。でも、これからはスタッフがいない時が多いんだし無駄は覚悟、人件費がかからないで助かると思い込んで一人でやっていかなくは。店が早く終わったら「戦争と一人の女」を新宿まで見に行こうと思っていたのだけど、6時半の最終上映には間にあわず。仕方なく主宰者たちが引き揚げた後、カウンターで一人、店のこれからのことをあれこれ考える。人件費を入れると毎月ギリギリ200万円はかかるのに売上が今月で一年以上(12月は除く)150万前後をウロチョロしていたら去年の今頃政策金融公庫から借り入れた400万も底をつくのは当たり前。また借り入れを申し込むしかないのか?でも借り入れが許可されなかったらどうなる?いや、借り入れが許可されてもこんな売上でこれ以上返済額が増えて行ったら返せなくなるのではないか?そしたら連帯保証人である代表取締役の俺が返済する義務を背負うのだけど、俺個人の通帳にそんな責任を追う力は残ってない。もうそこまでいくと思考放棄。そして今朝は食事をせずに出てきて途中でから揚げを摘んだだけだったのでお腹が減ったことに逃げて店を出るが、さすがにお金に困り果てているのに焼鳥屋とか寿司屋に入る度胸はなく、スーパーで安売りしていたバッテラとメンチカツとひじきのパックを買って帰宅。どうでもいいバラエティ番組で時を過ごしていく。★ゴールデンウィークはカレンダー通り営業します(4/30、5/1、5/2は営業、5/3~5/6は連休)

2013・4・27

2013年04月28日 | Weblog
季刊「映画芸術」の春号が届く。今季号の特集は今公開中の「戦争と一人の女」。本紙の編集長のAが脚本を書き、レギュラー執筆者の一人のTがプロデュースし、Aの弟子であるIが監督した言わば「映画芸術」の身内映画なのだけど、AがIの監督としての態度と行動を猛烈に批判して、どちらかといえば他人のT がIを庇っているのが凄い。でも、直接AとIが喋り会う企画はなくて、別々のページでグダグダ相手を(特にAがIを)非難していて、二人を知っている人間にしてみればこっちの喧嘩の方も映画チックで、どうせなら映画を見てやろうと思ってしまう。これが出来レースだったら面白いけど。今日の老老ランチはどうしても畳鰯のお吸い物が食べたくなってそればかりしか頭になかったので、おかずはカイワレ大根の上に揚げ玉と崩し豆腐を置き、その上に温泉卵を添えた一皿と、新タマネギと缶詰ごと熱したサーディンの缶詰のサラダなんて、ちょっと手抜き。5時に店。今日急に働いてくれることになったYYにリクエストで炒飯カレー(炒飯にカレーをかける)を厨房食として作って6時から戦闘開始、というか、最近用意しておいてもフードが余り出ないので安心しきってあまり準備しておかなかったら、出るわ出るわ、一時間の間に18オーダー。ちょっとパニックになってしまった。YYがいなかったらどうなっていただろうとと思うと、彼女が今月一杯(30日が最後)でやめてしまうのが返す返すも残念なんだけど、他のスタッフもそれぞれの事情を抱えているし、来月からはまた俺一人でやっていくしかない。まぁ、マイナスをプラスに考えると、人件費がゼロになればコレドももう少しは生き延びることが出来るかも知れないと淡い期待を抱いたけど、後ロスタイムはどの位残っているんだろう?★ゴールデンウィークはカレンダー通り営業します

2013・4・26

2013年04月27日 | Weblog
今日は母の予定と俺の予定が微妙に合わなくて老老ランチは中止。母の処に持っていこうとした「ごったにカレー」を一人で食べる。どんな風にごったにかと云うと、具がタコ、小エビ、まいたけ、新タマネギのスライス、じゃがいも、にんじん、かぶ、オクラ、ソーセージ、ゆで卵などなど冷蔵庫の整理も兼ねて十品目もあるのだ。残しておいてもよかったのだけど、食べ物は残しておけない性格の俺なので、三杯もお代わりして食べてしまう。ちょっと気持ち悪くて、かなり苦しい。馬鹿。胃薬飲んで仮眠して3時半に店へ。ビル管理会社との打ち合わせを終えてから仕入れ。まだ胃袋が重たいと云うのに、得体の知れない欲望に駆られて、今日来るスタッフのYYに食べさせるのだと言い訳して、コロッケとメンチカツを二人分買ってしまう。そして勿論開店前に平然と食べる。俺の食欲中枢がおかしくなっている。おかしくなっているのは食欲だけじゃない。これはボケと云うか不注意か分からないけど、最近ガスをつけっぱなしにしてしまうことが多くなって、カレーやトリッパに毎日火をいれたり、レバーの赤ワイン煮を作っている時など、そのまま他のことをしたりお客さんと話し込んでしまって鍋全体が黒こげになってしまうことが頻繁に起こる。でも、鍋が黒こげになるだけで済んでいればいいけど、今日はお客さんにコロッケを揚げて出した後に油の入った鍋の火を消すのを忘れてしまってYYが気づいてくれたからよかったものの危うく火事になる処でヒヤッとした。そうしたごく普通のことを当たり前にやるという神経もおかしくなっている。やっぱり不注意というより老化によるボケか?‥‥うん、多分‥‥。その証拠にカレーとコロッケで胃袋はまだ重たいのに、五反田駅から家までの途中でワンタン屋に入ってワンタン麺だけじゃなく餃子まて食べてしまう。「お婆さん、ご飯はまだか?」「何言ってるんですか?今食べたばかりじゃないですか?」「馬鹿な。わしはまだ何も食べておらん」なんて会話をする相手はいないから救われているのか?救われていないのか?★ゴールデンウィークはカレンダー通り営業します。

2013・4・25

2013年04月26日 | Weblog
今月末に迫った税金の納付締め切りをどうにかしなくてはと税務署に分割にしてくれと掛け合うが一括納税ですと軽くあしらわれ、とは言っても三十万円なんて大金はどの銀行の通帳にも見当たらない。こんなときに一昨年Aに融通した50万円や去年Mに貸した30万円が戻ってきたらと思うが、Aは去年の暮れに交通事故で死んでしまったし、Mとは連絡がとれないので、仕方なくカードローンで借金して支払う。これで再来月から一万円ずつの借金返済生活が始まる。まぁ、俺の人生そんなもんさと強がって南麻布の業者向け食料品店から渋谷の市場へ、そして六本木のスーパーへと鰯を求めて歩くが、何処にも鰯の姿はない。不漁で入荷が少なかったのか?売れすぎてしまったのか?とにかく今日のウチの店に生きのいい鰯はなく、注文されたらどうしようと思っていたけど、オーダーされることはなく、いやそれ以前にフードのオーダー数が少なく、いやいやそのもっと以前に肝心のお客さんの数が少ない。今日も11時過ぎまでにいらしたお客さんは、イベントスペースを見学にきたNさんたちを除くと、テレビAの関連会社社長のKさん、社長秘書のYさん、自称IT企業経営のEさん、Eミュージック社長のKさんとSさんの五人だけ。もともとお酒を飲む人口が減ってきているのか?ウチの店へ流れて来るお客さんの数が減ってきているのか?そんなことを考えつつニンニクと生姜をみじん切りにしてタマネギを刻んで、トリッパとカレールーを同時に作る。ついでにアラビアータソースも作っていて、今日はこれで終わりかと後片付けをしていたら、広島在住のTさんが異業種交流会の参加者たち三人を連れて来店。折角きて下さったのだし、もうすぐ閉店とはいえずに約一時間。ちょうど最終電車が出た時間になってしまって、これまた、まぁ俺の人生そんなものさと強がるが、売上が一人一杯ずつで合計七千円少しとなると、やっぱり脱力感

2013・4・24

2013年04月25日 | Weblog
俺は子供の頃から何か始めても最後までやり遂げたことがなかったし、自分のことを飽きっぽい性格だと思っていた。でも、今日も母の処に40分歩いていくのに、まるで癖のようにポルトガル語の教科書を録音したレコーダーをイヤホーンで聞きながら声を出して反復練習している自分に気づいて、何度も何度も挫折しながらよくもまぁショボショボとポルトガル語の勉強を続けているもんだと我ながら感心してしまった。俺は年をとってけっこう粘り強い性格になったのかも知れない。そういえば母の処へ料理を作りにいくことも「癖」になりつつある。ホボ二日に一度の割合で老老ランチをすることになって一年半になるけど飽きない。今日は何を作ってみようかと何故かチャレンジ気味になったりする。因みに今日はインスタントラーメンのスープを使った「麺なしラーメン」。炭水化物をそんなに多くはとれない母の為に麺の代わりにもやしを使い、後は店の残りのゆで卵と鶏のから揚げに海苔とシナチクとネギをトッピングしてバターまで添えた札幌ラーメン風だ。それにかぶと塩昆布の胡麻油ドレッシングサラダ、頂き物の粒貝の甘露煮を使った混ぜご飯。食後いつもの様に甘いモノ(今日は羊羹)でお茶しながらお喋り。突然話しは変わるけど、今日その後マスコミ試写に出かけた「さよなら渓谷」(真木よう子主演)と云う映画の大森立嗣監督についても何故か粘り強く諦めずに作品を追っている。と云うのは、彼の処女作「ゲルマニウムの夜」から最近作の「ぼっちゃん」まで四作とも全部見ているのに一本も俺の感性にひっかからない処か拒絶反応に近いものを抱いていたのだ。それなのに何故見続けたのか?最初は駄目でも次はいいだろ。二本駄目でも三本目はひっかかるかも知れない。そうやって見続けたのに四本目の「ぼっちゃん」は今までの中で俺にとって最悪で、彼と俺の感性は全く接点を持たないみたいだし、もう五本目は見るのをやめようと決意していたのだ。それなのに親しいプロデューサーのMさんからどうしても見てくれと言われたもんだから気を重くしながら試写を見始めたのだけど、見終わった時の偽らざる感想は大森立嗣監督を諦めなくてよかった‥‥そう、今年見た中で最高の映画だった。五本目で遂に俺の感性のど真ん中に彼の直球が放り込まれてきたのだ。最初から今まで描かれたことのない男女関係に緊張強いられ、最後まて息を抜く時がなかった。今までの作品は全部男主人公だけど、今回の作品は女主人公。監督が何故今まで女を避けてきたのかわからないけど、この映画に限っていえば、女を撮らせた方が絶対うまい監督だと思うし、この「さよなら渓谷」は「ヴァイブレータ」以来久々に日本映画に生れた女性映画だ‥‥そう、諦めてはいけない。諦めては損だ‥‥今日も店はお客さんがイベントの観客以外は三人だけだったし、今月もまた赤字が50万円以上行きそうだし、もうギブアップ寸前なんだけど、諦めてはいけない、諦めたくないと足搔く。

2013・4・23

2013年04月24日 | Weblog
どうして今日みたいなことが起きてしまうのか?今日のことを時間が経って小説にすると安っぽい不条理小説が書けそうだけど、ここはまだ24時間も経っていないので時系列に「事件」を並べてみることにする。まずは今日も目覚ましもないのに八時五分前に起きて「あまちゃん」から始まった。ドラマが終わったのが八時十五分。ここで風呂に入ろうと行動を起こしていれば問題はなかったのに、やっぱりベッドで珈琲と朝刊でしょと優雅な時を過ごして9時ちょうど。この時点でもまた間にあった。それなのに俺は朝刊に載っていた北方四島問題の特集が詳しく読みたくて、新聞を持ったままトイレに入ってしまって約十五分。後で思うとここがタイムリミットだった。用を足して水を流そうとした時、汚物を流す水は辛うじて出たものの手を洗う水が出ない。うん?故障か?と思いつつも用は足したし手はこれから入る風呂で洗えばいいと裸になって浴室に入った俺は呆然となる。トイレに入る前にお湯を貯めておこうと蛇口をひねって行った筈なのに、蛇口からはお湯どころか水も出てないし。浴槽には十センチもお湯が溜まってない。ジェジェジェ!(あまちゃんがびっくりした時に発する)。一体どうしたんだ?と真っ裸で頭を巡らせた途端、今日九時から十六時まて断水すると云う「貯水槽点検・清掃のお知らせ」がマンションの玄関やエレベーターに大きく貼ってあったばかりじゃなく、そのお知らせがポストに入っていたことを思い出す。ああっ、今日だったんだ?となると風呂は駄目か。トイレも駄目か?勿論料理も駄目。だったら母の所でと思ったものの、今日母の所にはは来客があることを思い出して、仕方ないかぱ出来るだけ早く表に出かけようとバスの時間を見て飛び出したまではよかったけど、こう云う時はバスの時間も部屋に貼ってある時刻表で11時台と12時台を間違えて、多分こういう日って頭の巡りもわるくなっているに違いなく、普段なら歩いてしまうのに品川駅に出るのに20分もバス停で待つしまつ。その品川駅前にあるカフェでトーストにオムレツなんて桃井章らしからぬ朝食をとりつつ、今日これからどうやって時間を潰そうか考えていたら、ふと昨日プロデューサーのMさんから見てくれと言われた「さよなら渓谷」と云う映画の試写会が「今日」だったことに気づき、それまで昨日買った「日本人の矜持」(藤原正彦)を読んだり、ポルトガル語の勉強をしたり、バスで仮眠を取ったりして時間を潰して3時からの試写に行くことにしたのだけど、それがまたまたミステーク。六本木の試写会場に行ってみたら「今日」上映するのは違う映画で「さよなら渓谷」は明日ですと言われてしまう。ジェジェジェ!どうやら俺は「今日」が何故か23日ではなく24日だと思い込んでいたみたいなのだ。そしてまた俺はミスを犯す。気の毒に思った受付の女性が、何でしたらこの映画見て行かれます?と誘ってくれたのに、俺は「いえ結構です」とエレベーターに乗ってしまう。でも、エレベーターを降りて六本木の街を歩きだした時に、これから五時過ぎまで予定はないんだし、お誘いに乗っておけばよかったと臍をかむが、もう試写は始まっていて後の祭り。今日は本当についてない。だったらこう云う時はミッドタウンのサントリー美術館で始まった「もののあわれ日本の美」の展示を見てみようと決める。でも、こう云う日は何度もいうようだけど、全てがうまくいかない。何と今日火曜日は美術館の定休日にあたっていたのだ。もう駄目。何をしようとしても駄目な日なんだと諦めた俺は、まだ四時にもなってないのに店に行き、カウンターでうたた寝を始めていた。

2013・4・22

2013年04月23日 | Weblog
今日もまた「あまちゃん」の始まる八時五分前に条件反射的?に起きてしまった。ヒロインが飛び跳ね、電車が走ったりするモンタージュに何ともいえないリズミカルなテーマ音楽が流れるだけのあのドラマのタイトルパックを見たいが為だけ。単純といえば単純なモンタージュ。それなのに何故か人を、少なくとも俺を引きつける力があるなんてことを老老ランチをしながら話していたら、あら私だってあのタイトルバックを毎日楽しみにしているのよと母がのたまう。真性高齢者の母と初期高齢者の息子に会話をネタを与えてくれたNHKと脚本家の官藤官九郎さんに感謝。因みに今日の老老ランチのメニューは、夕べ深夜スーパーで半値で売っていた鯛の切り身をぶつ切りにして大根おろしと昆布だしで煮た雪鍋風スープとこれまた半値で売られていた鶏レバーを一旦焼いてからにんにくオリーブオイルでソティして更に白ワインで蒸して、イタリアンパセリを添えたもの。それと店から持ち帰った残り物のサラダ。ちょっと贅沢な感じがするが、実際にかかったお金は七百円か八百円か?五時前に店。今日もまたNYエロヒマドルkの公演。そして今日もまた開演前までに料理を作って並べておくが、売れたのは二皿だけ。そしてカウンターにきたお客さんの注文も映画プロデューサーのMさんはすき焼き、同じくKさんは鰯の塩焼きと厨房に入らなくてはならないオーダー。人生と商売、そうはうまくいかない。12時に閉店。帰宅して店から持ち帰ったピザとから揚げで深夜食しながら録画してあった「××」を見る。前シリーズに比べて何故かエネルギーを失っているように見えるのは俺だけか?

2013・4・21

2013年04月22日 | Weblog
今日のお昼は老老ランチの予定で、昨日から料理の下拵えをしたりしていたのに、風呂から上がって一応母に電話してみたら、また庭で犬の世話でもしているのか出ないので、しばらくして掛け直そうと思って、ベッドに横になって朝刊を読み出したのが間違い。元々横になったら睡魔に襲われがちなのだが、今日は寒かったので毛布に包まったまま新聞を読んでいる途中で寝てしまって、気づいたらもうお昼。やばいと思ったけど後の祭り。今日は昨日に引き続いて「NYエロヒマドル」の公演が6時からあり(開場は5時)、且つ今日はスタッフが一人もいないので開場二時間前の3時には店に入って、50人は予定される観客に料理とドリンクが一人でサービスできる様に準備をしなくてはならないので、老老ランチをしている時間がなくなってしまった。母に謝りの電話をして、一人で店から持ってきた賞味期限切れの牛肉で牛丼を作り、タラモサラダに若布スープで食事して2時半過ぎに店へ。とにかく50人だ。それを一人でさばかなくてはならない。フードはすぐ出せるように昨日と同じ様に無駄になってもいいから、カレーとパスタを除いて各二皿づつ作ってカウンターの背後の棚に置いておく。そうすればオーダーと同時に出せるし、お客さんの食欲もそそるのではないかと思ったのけど、5時開場という時間も時間だったこともあって、売れたのはピザ一皿のみ。後は全て売れ残りとなってしまった訳で、普通だったら凄い損害だと嘆く処だけど、オーダーがあってから作るとなると誰かは厨房にはいらなくてはならず、ということは人件費が今日だけでも一人分交通費をいれて六千円はかかった可能性もあると思うと、食材のロスは大したことがないかも知れない。まぁ、世の中、何かを損すれば何か得している。10時芝居のスタッフ撤収。ドリンクは追加オーダーもあってグラスが山のようになっているけと、とても洗いきる元気はなく、店を出る。寒い。熱燗が飲みたくなる。でも、一人で飲むのは好きじゃないし、この時間からじゃ誰かを誘う訳にもいかない。仕方なく帰って、熱燗の代わりに天カスでたぬきうどんを作って食べる。美味いけど、ちょっと寂しい。

2013・4・20

2013年04月21日 | Weblog
7時55分起床。8時00分朝ドラ「あまちゃん」見る。最近は昼の再放送を見るよりこの時間の本放送を見る程にこのドラマにはまっている。浴室にお湯を貯めている間にトイレで読書タイムが開始。今日から「島とクジラと女をめぐる断片」(タブッキ)の何度目かの再読。トイレから浴室に移って一時間、タブッキの小説は俺に当分はいけそうにないポルトガルを旅させてくれる。10時、風呂からあがってトマトジュースを飲みながら朝刊。昨夜の代々木駅での人身事故はさすがに出てない。それにしても一人の人間の死は悼まなくてはならないが、そのおかげで一時間以上も季節外れの寒空のホームで電車を待つことになった人たちはきっと悼むより怒りに満ちていたことだろう。11時突然にんにくのきいたペペロンチーノが食べたくなり、にんにく二粒とオイルサーディンのペペロンチーノを作る。そういえばしばらくにんにくを食べなかったけど、この二日間はにんにく、にんにく、にんにくだ。ちょっと元気が回復したのかもしれない。13時イベント関係者と品川駅前で打ち合わせ。16時仕入れして店へ。今日から始まるイベントは予約で50人を超えていると聞いて、オーダーされたらすぐ出せるようにメニューを全品無駄になってもいい覚悟で二皿ずつ作り置きしておく。6時イベント開場、同時にバーカウンターもオープン。8時頃大阪に転勤したS新聞のUさんがお兄さんと来店。しばらくして映画カメラマンのYさん、友人五人を連れて以前一度来たことあるAさん、映画プロデューサーのKさんが来店。12時15分、Kさんが帰って後片づけを始めるが、明日もイベントがあるので散らかしていく訳にいかず、今日は最初からタクシー帰りを覚悟する。1時近く後片付け終えて店を出る。近所の24時間営業のスーパーで買い物して帰宅。2時、録画してあった映画「11・25自決の日,三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督)を見だすが、今の俺には三島由紀夫より「あまちゃん」の方が魅力的だ。3時うたた寝していたソファからベッドへ。