桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2008.3.18

2008年03月19日 | Weblog
店に行く前から何だか嫌な予感がしていた。でも、そんな予感はしばしば裏切られるものだと、自分を鼓舞して開店準備にかかった。7時、まぁ、この時間お客さんがいないのは普通だしとのんびり厨房食を食べる。9時、まだお客さんはいない。佐藤優の『自壊する帝国』読了。ソビエトの終焉とコレドの終焉は関係ないか?11時、まだノーゲストだ。いくらなんでも異常だ。もう本なんか読んでいる余裕はない。厨房に入って、汚れ切ったガスレンジや換気扇の清掃で体を使って余計なことを考えないようにする。12時半、まだ誰も来ない。電話も鳴らない。七時間もただただ待っていると云う行為を続けていると人間は精神的におかしくなる。何処か虚ろげな顔になったMに控え室で休んでいろと促して、俺は先程の厨房清掃で油粕で真っ黒になった爪の間を楊子でほじくる作業を続ける。今日はもう駄目だ。今日と云う日はなかったことにしよう。もうこれ以上は我慢出来ないと閉店準備に立ち上がった時、階段を降りて来る数人の靴音!TテレビのO
さん、S新聞の演劇担当記者のTさん、マネージャーのYさん、有り難う。三人のお蔭で丸坊主が回避出来ました。本日の売上、9400円。

1 コメント

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佐藤優の本 (近所のおばあさん)
2008-03-21 23:02:19
ソビエトってすごく恐ろしい歴史なんでしょう。
ロシアにかぎらず、今だって世界中で様々なこと、考えると息も出来ないほど残酷な出来事が。神様も仏様もだーれも助けてはくれない、私はどんどんくらーい顔のおばあさんになる。くらーい顔してても何にもならない。ちょっとでもいいからこの世のためとか自分の喜びのためとか何かいいことした方がーーこんなコメントはしないほうが良かったけど、
<今日という日は無かったことにしよう>というフレーズ私の毎日かなーって思ってしまったので、何のことか自分でも不明だけれど、書いてしまいました。
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