桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・3・30

2010年03月31日 | Weblog
パーティやイベントもないのに、やたらと忙しかった気がする。それは12時を過ぎだ頃に汚れたお皿が山積みになった厨房のシンクを見てみれば分かる。洗い物をサボっていた訳ではない。料理を作るのと、次から次に来てくれるお客さんの話し相手になるのに精一杯で、洗っている時間がなかったのだ。ふと気になって洗う前にお皿の数を数えてみる。カレーやパスタをのせる大皿が18枚、取り分けたりする小皿が41枚。その他に鍋やボール、スプーンやホークなどなど。ざっと洗い終わるのに一時間はかかってしまった。腰が痛い。徒に背が高いのとシンクが低いのとが影響して、一時間も洗い物をすると腰が痛くなる。でも、それは売上と比例しているのだと自分を納得させての一時間。洗い物が一分で終ってしまった先週前半よりずっと幸せだ。それにしても今日はお客さんが大勢きてくれた。ミュージシャン兼俳優のO君と声優教室のOさんに始まって、常連の演出家Sちゃん、悠々セカンドライフのSさん、元女優で今は映画のAPをやっているYちゃんと高校の時の友達のYさん、法律事務所勤務のNさん、日活時代からの知り合いで編集マンのUさん、マエストロのOさんとその友人で今度イベントをやるWさんとその仲間が8人、大手S出版社のSさん、Kさんと女性ライターが2人、近所の制作会社の社長MさんとAさんたち、同じく近所の制作会社社長のHさん、更にそのお二人も参加していたATPの集いの流れでYさんたち制作会社の社長が10人、そして解散した後もカウンターに残った昔からの飲み仲間のAちゃんと途中で呼び出した知り合いのMさん、イチゲンのお客さんが2人と合計39人。そりゃシンクの中が汚れたお皿で山積みになる訳さ。

2010・3・29

2010年03月30日 | Weblog
普通のパーティは何十回、いや百回以上やっているかもしれないので、何の心配もない。客層に合わせての料理を、とにかくみんながお腹一杯になるまで出し続けるのがウチの店のモットーだから、とにかく作り続ける。今日もそのつもりだった。主宰者のIさんから出席者は60代から70代が20人、飲むのはワインやカクテルより日本酒、食べるのは油物はNGで、さっぱりした物。でも、基本的に飲むのが主だから余り食べない。それにビッフェスタイルの自分で料理を取りにいくのは嫌がるので、一人一人小皿で並べてほしいと言われたので、枝豆とかぶの明太子和え、海苔巻き各種、たこの柔らか煮、まぐろとアボガドのわさび醤油和え、豚の冷しゃぶしゃぶ、いわしのポルトガル風ホイル焼き、蕎麦サラダなどを人数分用意する。時間までに用意は間に合い、問題はない筈だった。処が、開宴30分前になって幹事から人数が3人増えたとの連絡。いつもならノープロブレム。五人増えようが十人増えようが大皿での調節は効くのだけど、一人一人の小皿となるとそうはいかない。そんなこともあろうと余分に用意しておいたけど、それでも鰯が一匹足らない。買いにいこうとも思ったが、時間がない。仕方なく主宰者のIさんには事情を説明して缶詰のサーディンで我慢して貰うことにする。そして既に小皿に分けてしまった分で新たに補充できない料理は、二十枚のお皿から再配分する作業を繰り返す。でも、問題はパーティが始まってからだった。殆どが60代から70代の方ではなく、40代、50代が殆ど。それにお酒を飲まない人もいるもんだから、食べる、食べる。そんなチマチマした酒の肴はあっという間になくなってしまって、次の料理はまだかと催促を受ける。必死に作り続けるが、その反対に、日本酒をゆったりと飲んでいる方々は、料理を殆ど食べないもんだから、その前にはお皿がズラッと並んでしまって、新しい料理を置くスペースはなくなっている。どうしていいか分からなくなって、ちょっとしたパニック。そんなこんなで全ての料理を出し終えたのが予定終了時間をかなりオーバーしていた。お客さんにしてみればフリードリンクの時間が30分以上合法的に延びた訳だから感謝までされてしまったけど、もう少し料理の出しかたを工夫しなくてはと反省。一般のお客さんは昔の食べ物友達のSさん、近所の制作会社のプロデューサーのOさんたち、脚本家志望のOLのKさん、夕刊FのUさん、今日もまた一杯きりで帰ったAN嬢、今日もまた美女同伴の出版社SのAさん、深夜にY君の知り合いのGさん、制作会社社長のHさん。2時半過ぎに部屋に戻って、寒いので湯豆腐で熱燗。

2010・3・28

2010年03月29日 | Weblog
朝起きてすぐやった、いや、やらなくてはならなかったのは階下のFさん宅へ改めて水漏れ事故のお詫び。菓子折りと一緒に迷惑料として3万円を包んで行ったけど、お金は受け取って貰えなかった。そのことでFさんの人柄が分かり、階上にいる人間としては安堵する。11時前、今日で広島へ帰るSちゃんとMyちゃんにせめて一回くらいは外で御馳走しようと、近所の韓国家庭料理の店へ。まだ午前中なのにサンゲタンを始め、チジミ、豚バラ肉のキムチ巻、石焼きビビンバなど四人でお腹一杯になるまで食べる。品川駅まで二人を見送った後、有楽町まで出て花組芝居の大野裕明作演出の一人芝居『巨匠溝口健二』を見る。これは花組芝居の同姓同名の俳優、溝口健二が映画監督の溝口健二を演じるという芝居。その企画もだけど、内容も抜群に面白かった。夏にウチの店でやる大野君の新作が楽しみ。終演後、東京駅まで歩いて、本屋好きのMを八重洲ブックセンターに案内。中でお茶を飲んだ後、本屋の中で二時間のフリータイムを提案される。本屋の中にいると時間を忘れるMは、俺が再び珈琲を飲みながら読み出した「シナリオ無頼」(中島丈博著)を殆ど読み終わるまで本当に戻ってこなかった。その後目黒駅に降りたことがないというMのリクエストで目黒の街を散策。そのまま西麻布にでて、母と三人焼鳥屋へ。今日も俺たちと同じ量の焼鳥を食べる80ウン歳になる母の食欲は衰えをみせず、息子としては安心。

2010・3・27

2010年03月28日 | Weblog
いつかやるんじゃないかと恐れていたことを遂にやってしまった。食事の支度をしていたらバスルーム前を通りかかったSさんの大声「水が溢れているわよ!」飛んでいくと、洗濯機の排水ホースが外れて、バスルームから廊下にかけて洪水状態。こういう時は茫然自失になっている余裕はない。水を止めると、傍にあった汚れた洗濯物、洗ったタオルなど全て動員して水を吸いとる作業に取りかかる。それだけじゃ足らず、俺のコートやジャケット、ズボンなど目に入った衣類を全て動員。この際、勿体ないなんて言っている場合じゃない。何とか早く水を吸いとらなくては階下への水漏れが心配だ。でも、心配は的中して、何とか水を吸いとったと思った途端、インタフォンが鳴って、階下のFさんの怒鳴り声。Fさんのお宅に飛んでいくと、バスルームから廊下にかけて雨漏り状態になっていた。平身低頭。この時位心から悪いことをしたと思ったことはない。でも、そんな気持ちのままでいても何もことは解決しない。ウチと同じように水を吸い取る。管理会社に連絡を取る。巡回中の管理人を捕まえて来て貰う。応急処置に立ち会う。保険会社に連絡するなどなどの一時間あまり。部屋に戻った時には精神的にヘトヘトになっていて、作りかけの食事なんか食べる意欲をすっかりなくしていた。朝からこんなことがあった一日は何をしても重ったるい。店は日本画家川越良昭さんの常設個展のオープニングパーティが開かれ、大勢のお客さんで混雑し、注文も一杯出たというのに、会う人ごとに「桃井さん、顔が疲れているわよ」と言われ続ける。まぁ、こんなことがあったのに顔がイキイキとしていられる訳はないさと疲れに身を任せる暗い一日。

2010・3・26

2010年03月27日 | Weblog
今日出会った人、毎月恒例の『乃木坂de575』の主宰者Kさん、Sさん、Kさん、そして15名の参加者たち、早い時間から俺に会いに来てくれたラジオドラマの脚本家Yさん、いつもカキカレーを食べに来てくれるプログラマーのIさん、去年結婚してからは愛妻の手作り料理ばかり堪能していてウチの店のカレーを忘れていたけど、今日は愛妻がお出かけなのて久しぶりにウチのカキカレーを食べに来てくれたモルトファンのUさん、神楽坂在住の京女Sさん、いつも可愛い酔い方をする広尾時代からのお客さんCちゃんとTさん、今日は天使に変身できなかったとビール一杯で帰って行ったAN嬢、近所の会社の経営コンサルタントのKさんたち、映画プロデューサーのNさん、元Nラッパで有名だったD映画会社社長の孫で同じく映画プロデューサーのNさん、いつも美女連れの出版社SのAさん、SミュージックのIさん、同じく別のセクションのH君。今日食べた物、第一食目がサバの塩焼き、卵入り納豆、砂肝とネギの炒め物、Mの祖母自家製の沢庵、阿藻珍味、三つ葉の味噌汁でご飯を二膳、二食目は店で豚のしょうが焼き、三食目は……肉まんのつもりだったが、部屋に帰ったのが三時半になっていて食欲より眠気で断念。今日読み終えた本は「はじめての宗教論・右巻』(佐藤優)、今日読み出した本「葬式はいらない」(島田裕巳)、そして今日聴いたCDは……今日もまた「演歌BOSSA」、この中にある『雪国』がたまらず、何回も聴いてしまう。

2010・3・25

2010年03月26日 | Weblog
MYちゃんが好きだというので、朝11時に麻婆豆腐、白菜ともやしと人参のオイスターソース炒め、ワンタンスープなど中華風食事を作って食べる。横浜に昔からの知人に会いにいくSさんやMを見送って、新しく買ったパソコンのプリンターを置く場所を作る為に机や本箱の配置換え。今週までにコレド演劇祭の募集チラシを作る必要があり、何とか印刷できる体制にしなくてはならないので一人で力仕事を踏ん張る。その後、日記と給料計算など経理事務を終わったら既に六時半。残った麻婆豆腐を溶き卵でリフォームして中華オムレツ風にしたご飯とこれまた残ったオイスターソース炒めを加えたワンタンスープで簡単な食事をして8時前に店へ。今日は給料日だからひょっとして店は賑わっているのではないかという期待は虚しく消えて、カウンターには法律事務所勤務のNさんとEさんの二人だけ。体の具合が悪いMを先に帰し、NさんもEさんも10時前には帰ってしまうと、後は俺とY君だけの一時間あまり。お客さんがいない時の経営者とスタッフの間には微妙な空気が流れていたが、11時前に漸く制作会社Wの経理責任者Iさんが来てくれて安堵する。でも、その後も映画プロデューサーのKさんが来てくれただけで、今日も惨敗モード。今日も2時前に店を閉め、帰宅しようとしたが、なかなかタクシーが捕まらない。漸くきたタクシーの運転手さんに聞いたら今日は給料日でどこも賑わっていて、売上も今週最高だったとのこと。惨めになってそれ以上喋りたくなくなったタクシーの中。

2010・3・24

2010年03月25日 | Weblog
SさんとMYちゃんは朝早くお台場から大江戸温泉ツアーに出かけた模様。俺とMは午後一で昨日作ったベーコンとじゃがいものスープの残りに白菜や人参などを足して味噌で味つけした豚汁風、卵いり納豆、根三つ葉のお浸し、タコともやしのペペロンチーノ風、Sさんのお土産の阿藻珍味などでのんびりと食事。3時前、俺一人店へ。友川かづきのドキュメンターを撮っている京都の映画会社が、友川氏がちあきなおみさんに曲を提供したことがあり、俺がちあきさんからコレドを引き継いでやっているという、実に希薄な細いつながりでインタビューを申し込んできたのだ。でも、カメラが廻りだして、友川かづきと俺の希薄な細い関係はどうでもよくなったらしく、実はこの映画の裏のテーマが「グリコ森永事件」らしくて,演出家からそのことについてや友川氏が最近嵌まっている競輪について感想を求められて慌てる。奇妙奇天烈な映画になることを祈る。撮影クルーが引き上げた後、開店するが、9時半過ぎに常連の演出家Sちゃんが来るまでノーゲスト。それにしても昨日今日とお客さんが少ない。昨日は近所のシルバーモデルのMさん、この間の芝居に出演したKさん、神楽坂在住の京女Sちゃんとその友人二人、いつも美人連れのS出版社のAさんの6人だけ。そして今日はSちゃん以外は、美人脚本家のNさんとNテレビのTさん、カリスマ美容師のKさん、イチゲンのカップルが二組の8人だけ。仕方なく?それともいい機会か?個室に籠もって八月にやる芝居『証言』の台本の構想をネル。でも、花粉症の薬も効いてしまって、いつのまにかネル。

2010・3・23

2010年03月24日 | Weblog
今日は1時開場のイベントがあるので12時までに店へいかなくてはならず、五反田からバスでいくとなると部屋は11時に出なくてはならず、ということは10時半には食事をしなくてはならず、ということは10時には準備を始めなくてはならず、ということは風呂その他ゆったりとした時間を取る為には9時起きしなくてはならず、なんて時間を逆算ばかりして生活している。でも、今日はその逆算が失敗。それはガス台がまだ予算の関係で一台しかなく、料理が効率的にいかないのだ。今日もよせばいいのにブロックベーコンのぶつ切りと新じゃがの煮込み(これは胡椒以外はベーコンから出るだしだけで作る)を作り出したものだから出しがちゃんと出るまでに時間がかかってしまって、生ハム入チーズたっぷりのペンネになかなか取りかかることができなかった。早く二つはコンロがあるガス台が欲しい。でも、なんとか他に林檎とレタスとクレソンのサラダと昨日Yさんにいただいたパンを食卓に並べて四人で食べてから部屋を飛び出るが、今日もまた一分違いでバスは出てしまっていて、仕方なく駅まで急いで電車を乗り継いで店へ。マチネは56人。ワンドリンク制で、短い時間に一人で全員に飲み物を出すのはやばいかなと思ったけど、殆どが珈琲と烏龍茶だったので何とかやれてしまう。ソワレは30数名。ワンドリンク制で全員が一杯づつ飲んだことになるけど、それ以外は食事も飲み物も一杯もオーダーなし。ちょっと珍しいというか、初めてのこと。仕方なく厨房で8月にやる芝居『証言』の構成を考えていて、ふとある役に先日『幽霊を待っている 幽霊が待っている』に出て貰った小林聡君はどうかと迷っていたら、その小林君がフラッと店に現われたもんだから、もう何のためらいもなく小林君に出演交渉をしてしまっていた。運とかタイミングって大事。

2010・3・22

2010年03月23日 | Weblog
Mは7時半起きでSさんと妹のMYちゃんとディズニーランドに出かけてしまったみたいで10時前に起きても部屋には誰もいない。のんびりと珈琲を飲みながら朝刊を読み、朝風呂に入る。ゆったりとした時間だ。この日記もダラダラと書く。ゆったりと贅沢な時間だ。そう思い出すと、それから出かけるまでの間、お金の計算ばかりやっていたのだけど、一人きりだと最近お気に入りのド演歌をボサノバ調で歌う『演歌BOSSA』や去年リスボンに行った時に買ったクリスティーナのファドを大きな音で流せるので、これまた贅沢な時間に感じてしまう。でも、そんなゆったりと贅沢な時間はあっという間に過ぎて4時には部屋を出て、5時半開場の今日のイベントの為に仕入れと料理の仕込みにかかる。でも、昨日と違ってお客さんは少なくオーダーもあまりなかったので、店にいながらもものんびりとした気分。途中、夏の芝居に出て貰うことになった女性編集者のYさんにを店へ来て貰って、スケジュールを調整して日程を決める。まだ台本に取りかかる前だから何ともいえないが、ぼんやりと頭の中にあったものが、彼女に出て貰おうと思ってから輪郭がハッキリしてきた。何とかいい芝居にしたい。9時半過ぎ、後はY君に任せて店を出て、部屋でディズニーランドの土産話を聞きながら熱燗。店には出たけど、のんびりゆったりと時が流れた一日。

2010・3・21

2010年03月22日 | Weblog
今日はY君が休みなので、Mと二人で12時に店に出て多分夜の12時までずっと働き続ければ最低20万円の売上になることは分かっていた。でも、それが30万円近くになろうとは……。とにかく2時に始まった今日のマチネ公演は観客数約50人、そのお客さんが昼間だというのに飲んで食べてくれて、且つ公演中もオーダーが可能だったもんだから売上が鰻上り。でも、そのお蔭で食材が不足になったので、マチネが終わってソワレ公演の開場時間まてに六本木のスーパーに買い出し。そしてその食材でMに下拵えをして貰っている間に今度は赤坂の業者向けスーパーに買い出しに出向く。痛風の発作はボレタレンで抑えているとはいうものの、自転車を漕ぐと足を曲げる為か痛みが走るので殆ど自転車を押している状態になり、いつもより二倍の時間がかかってしまい、帰ったのはソワレ開場にギリギリになってしまった。でも、問題はそれからだった。ソワレ公演の観客数も50人を超え、飲食のオーダーも多かったけど、実は公演終了後にお客さんを含めて30人の飲み放題食べ放題のパーティが開かれることになっているので、その準備にかからなくてはならなかったのだ。豚肉三キロを冷しゃぶに、鶏肉三キロを唐揚げに、更にじゃがいも8個をポテトサラダに、ツナとしめじのチーズペンネを三キロ、生ハムとチーズのカナッペをバケット3本分、炒飯をご飯五合分、ご飯とシーフードの入ったスペイン風玉子焼きを五枚(卵15個分)、更に三種類のソーセージ盛り合わせ(ソーセージ100本)とデリバリーして貰った稲荷寿司と海苔巻きを人数分用意して、パーティに備える。でも、平均年齢27歳の食欲は最初に用意した料理をあっという間に胃袋に治めてしまったので、同じ料理を補充し続ける。更に冷蔵庫にある食材を総動員。それでも足りずに明太子パスタを10人前、揚げ餃子を30個。漸くパーティが終わった時には二人共口をきくことも出来ない程フラフラだったけど、みんな美味しかったと食べてくれて、おまけに残った料理を何人もの人が持って帰ってくれたのは疲れを癒してくれた。でも、それは束の間の癒しで、この後続いて俺は厨房中に山積みになった汚れたお皿の洗い物、Mはカウンターのシンク一杯のグラスの洗い物に一時間ばかり。本当だったらこんな日は焼肉でも食べようということになるのだけど、そんな気力も残ってなくてタクシーで帰ると、135ミリの缶ビールを一本づつ飲んだだけでベッドに直行。一日中働きづめの夫婦はベッドの中で愛の言葉を交わす代わりに30万、30万……と囁きあっていた。