八月はコレド演劇フェスティバルで演劇浸けになったので、正直言ってもう芝居を見るのはうんざりだった。それに店も個人も家賃や税金が払えない経済状況では一人三千五百円のチケット代が痛い。でも、元女優で今は小説家の前川麻子さんがメールやDM、そして自筆の手紙で、更には店にきた時にどうしても見てくれと誘われてしまったら、断る口実が見つからず、午後からMと神楽坂にあるシアターイワトに彼女の最新作『モグラ町一丁目』を見に行くことになってしまった。彼女の芝居は広尾時代の店で何度か公演されたし、他のスペースでのやった時も見に行っている。それぞれとんでもなく変わった設定になっていて、いつもびっくりさせられたが、今や小説家として着々と地位を固めつつある彼女だし、小難しい文学的香りがプンプンする芝居をみせられるのではないかと覚悟していたら、抱腹絶倒、でありながら従来の演劇理念をぶっ壊す革新性にも満ちていて、折角の休日に「大金」を叩いた甲斐が充分にあった。終演後、久しぶりに神楽坂を歩き回る。最近、神楽坂は観光スポットになっているみたいだけど、俺にとっては「仕事」の街だ。新人脚本家時代に映画監督のMさんと一カ月近く籠もった旅館『W』は、それ以後も『釣りバカ日誌』の第一作目を書く時も籠もったし、テレビの連続を書く時にもお世話になった。『W』の黒塀に沿って石畳みの道を歩いていると、あの頃のことが走馬灯の様に蘇って来る。石畳の道のあちこちに当時はなかった小洒落た店ができている。Mと一緒にその一軒のバーに入って、観光客気分を味わう。帰り、『W』に籠もっていた時は散歩の途中で夜食用に買っていた 『G』の肉まんをMのリクエストで買い求める。Mといる現在の俺ととMが生まれる前の過去の俺が『G』の肉まんでバトンタッチする。
~~COREDOプロデュース~~
★新井英一LIVEinCOREDO『夏の終わりにブルースを』
コレドが二月にプロデュースして好評だった新井英一のLIVEの第二弾。
9/11(金)20時開演(19時開場)、料金4000円、定員70名。
★HOT CORNETSライブ
コレド初プロデュース。木幡光邦のコーネットの音色が乃木坂の夜に響き渡る。 ゲスト・斎藤ネコ 出演 竹中俊ニ、宮崎カポネ信義、安カ川大樹
日時10/5(月)20時開演(19時開場)・料金3000円、定員60人。
~予約お問い合わせはコレドシアター(3470ー2252)まで~
※コレドのホームページのアドレスイベントスケジュールなどご参照ください。
~~COREDOプロデュース~~
★新井英一LIVEinCOREDO『夏の終わりにブルースを』
コレドが二月にプロデュースして好評だった新井英一のLIVEの第二弾。
9/11(金)20時開演(19時開場)、料金4000円、定員70名。
★HOT CORNETSライブ
コレド初プロデュース。木幡光邦のコーネットの音色が乃木坂の夜に響き渡る。 ゲスト・斎藤ネコ 出演 竹中俊ニ、宮崎カポネ信義、安カ川大樹
日時10/5(月)20時開演(19時開場)・料金3000円、定員60人。
~予約お問い合わせはコレドシアター(3470ー2252)まで~
※コレドのホームページのアドレスイベントスケジュールなどご参照ください。