桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2007・3・30

2007年03月31日 | Weblog
花粉症に眼の奥の痛みだけでも憂鬱なのに、そこに今日は歯の腫れまで加わって、お客さんが楽しそうに喋っていてもお愛想笑いしか出来ず、自分が嫌になる。こんな時に居合わせたTテレビのOさん、マネージャーのMさんとA放送のKさん、AN嬢、近所の美人姉妹のAさんNさん、美人OLのJ子ちゃん、自主映画監督のHK、常連のFさん、先日朝までライブをやったYさんたち、いい加減な応対でごめんなさい。でも、病気だから仕方ないと自分を慰めて、時が経つことだけを待つ。でも、こんな時に限って近所の映像制作会社DJのOさんたちが遅い時間から入ってきたりして、最後にプロデューサーのSさんたちが帰ったのは3時半近く。かなりグッタリとなり、部屋に帰って大人しく寝ようとしたのに、Oちゃんから泣きながら電話があって、つい話してしまって5時まで。見せかけの優しさもいい加減にしないと、体がもたない。

2007・3・29

2007年03月30日 | Weblog
昨日も書いたけど、店の前にある乃木神社の桜が一斉に咲きだしている。その季節は送別会の季節でもあるらしく、店を終って帰る時にあちこちでタクシー難民と出会う。そして店から歩いて五分程にある東京ミッドタウンは翌日のオープンを前にそれまで囲っていた塀を取り外し、華やかな姿を俺に見せつける。なんか俺の周りの世の中が浮かれだしている。真ん中にいる俺だけがしょぼくれているように思えるのは僻みか?三月はイベントが月の半分も埋まっていたのに月売上がこのままでは300万に届きそうにない。軽く300万は越えると思ったのに、何が原因か?2月末までに払わなくてはいけなかった消費税60数万の督促状が来る。家賃を払って俺の役員報酬を引いたら通帳には20万も残らない。60数万なんてとても無理。払わないでいるとどうなるのだろ?ある若手映画監督の去年の著作権収入が2億円もあったと云う。そんな日に俺のポストに入っていた著作権収入を知らせる明細書には4万円弱の数字しか並んでない。昔書いた映画やドラマが一斉にDVD化して何百万も入ってこないだろうか?ああ、いやだ。桜の季節がホント嫌いだ。

2007・3・28

2007年03月29日 | Weblog
今日は今年最高の花粉症の発作に襲われ、且つ相変わらず眼の奥の痛みも続いて、首から上が完全に麻痺。こんな時は当然食欲もなく、それでも何か食べなくてはと云う義務感だけで、先日冷凍しておいたミニハンバーグに目玉焼き、レタス、ポテトフライをご飯と一緒に大皿に盛りつけて、若布スープと食べる。買い物して5時に店に。今日はTちゃんが休みなので、厨房に入ってコロッケとガーリックトーストを作ったりして開店準備。処が昨日に続いてお客さんが全く現われないもんだから仕方なく厨房の床の水洗いや、下水槽の掃除をしたりして時間を潰す。十時過ぎに漸くCF会社社長のSさんが来店、続いてカラーコーディネーターのTさんたち、出版プロデューサーのIさん、Kさん、常連の演出家Sちゃん、脚本家のIちゃんたち、遅い時間になって同じく脚本家のHさんたち。でも、そこどまりで、2時には閉店。花粉症の発作は薬を飲んだのに全く効き目なく、一分置きにハンカチを取り出して鼻をかみ続けていなくちゃいけない為、お腹が減っているのに何も食べる気が起こらず、店を出る。電気を消して階段を上って行くと、店の前にある乃木神社の桜が夜の闇の中に浮かんでいて、しばしうっとりとするが、次の瞬間クシャミの連続。
花粉症と桜は関係ないのに、この三十年、花見をしようと云う気が起きない。

2007・3・27

2007年03月28日 | Weblog
八時に店に出たら、Mちゃんが廊下の拭き掃除を、Tちゃんは厨房をピカピカに磨き上げていた。店をキレイにしてくれようとしている二人の熱意は嬉しいけど、そんなことをしていると云うことはお客さんがいないと云うことで、経営者としては途方に暮れる。こっちも二人につられて控室の整頓なんかしていたけど、一時間経ってもお客さんは現われない。仕方なく昨日編集者のYさんが置いて行った友人の作家兼脚本家Tさんの新刊を読んでいる内にウタタネ。十時近くに女優のUさんとマネージャーのOさんが来て目が覚める。去年カンヌ映画祭に出品されたK監督の『バッシング』と云う映画で主演したUさんと暫し映画談義。すると、その話題に誘われた様に有名脚本家のAや監督のOたちが韓国シナリオ作家協会の面々を引き連れて来店。しばらくして今度は文化庁の映画担当者Sさんたちが十数人で来店。その後、有名俳優兼監督のOたちも加わり、合わせて三十数人の映画関係者がイベントスペースに集うことになる。その宴の終ったのは三時近く。売上は総額10万にしかならなかったけど、何となくウチの店の面目躍如と云う感じがして嬉しい。閉店後、最後まで残ってくれたTちゃんMちゃんと朝までやっている焼鳥屋へ。レバーが三本しか残ってなかったのが、ちょいと残念。

2007・3・26

2007年03月27日 | Weblog
眼の奥の痛みが断続的に襲って来るのは、眼圧が高いのが原因ではないかと女優のKさんに言われ、その分野では有名なI眼科に予約を入れて今日の午後行ってみる。予約を入れたのだからせいぜい待っても30分と思っていたら、全国から患者が押しかけているらしく、待つわ待つわ、名前を呼ばれるまでに2時間余り。そのことにまずはびっくり。そして診察。きれいな女医さんが丁寧に診てくれたとは思う。でも、結果は眼圧その他眼科的には何の異常もなしと言われてまたもびっくり。「でも、現実に痛いんですけど」と訴えるが、「目の疲れですね。ビタミン剤出しときますから」ときれいな女医は冷たい。ビタミン剤貰う為に一時半に受付して五時半までかかった訳?と思ったら、バカバカしくなって調合薬局に寄る意欲は失せて、そのまま地下鉄に乗ってしまう。先日かかったN病院の脳神経科でも、CTやMRIを取った結果、何の異常もないと言われ、血圧は高くないのに血圧を下げる薬を出されて誤魔化され、今日は今日でビタミン剤でコトは処理されてしまった。だとするとこの痛みは何なんだ?俺の錯覚なのか?などと、店にちょうど芝居を見に来ていた精神科医のKさんに訴えると、だったら一度心療内科で診て貰ったらどうですか?と云う。心療内科?つまり精神的なこと?俺はストレスを溜めやすい体質だし、体が危険信号を出していると云うことなのか?ウーン、そう云うことなのか?何となく腑に落ちたけど、仕事や人間関係を続ける以上ストレスから解放されることはないだろうし、薬に頼らない限り一生何処かの痛みにつきまとわれる様な気がして暗い気持ちになる。

2007・3・25

2007年03月26日 | Weblog
今日は夜から今や伝説の演劇人となった芥正彦氏が朗読するイベントがあるので夕方には店へ。そのイベントに最近結婚したTテレビのLさんが旦那のNさんと一緒に来ていたので、イベント終了後、一緒に飲むことになる。普通女友達の旦那なんか嫉妬も含めた反感の眼でしか見ないのに、Nさんは朴訥で、素朴で、派手なLさんとは好対照で、好ましく見てしまう。それにしてもLさんもかと云う感あり。と言うのも、今年に入ってウチの店の常連は結婚ラッシュだ。昨日来たNさん、有名女優のTさん、演出家のOさん、カメラマンのYさん、D通のMさん……まだ三月だと云うのに6人もだ。この状態だと今年中に何人結婚することやら?そして次に結婚を決めるのは誰か?常連客の中には魅力的な適齢期の女性が大勢いるし、その全員が明日にでも結婚を決めましたと報告に来てもおかしくない。でも、そんなことになったら店(いや俺か)は淋しくなる。出来たら結婚ラッシュはこの辺りでピリオドを打って欲しいもんだ。

2007・3・24

2007年03月25日 | Weblog
今日やったこと、朝起きて店へ鍵を開けに行ったこと。今日やったこと、すき焼風玉子とじとシュウマイとサラダと納豆とシジミの味噌汁で食事したこと。今日やったこと、給料計算をしたこと。今日やったこと、8時に店へ出て4月に日系アメリカ人と結婚するNとお喋りをしたこと。今日やったこと、ビールグラスが足りなくなったので30個オーダーしたこと。今日やったこと、店が終った後にMちゃんと食事に行ったこと。今日やったこと、Mちゃんと別れた後、一人で近所のバーに行き、ソルティドッグを飲んだこと。今日やったこと、帰宅したら『ZEBRAMAN』と云う奇天烈な映画をやっていたので、思わず見てしまったこと。今日やったこと、結局、今日俺は何も有意義なことはしてないと云う虚しさにとらわれつつ眠ったこと。

2007・3・23

2007年03月24日 | Weblog
今日と明日の二日間、劇団『リキマルサンシャイン』の公演。12時に店の鍵を開けに行き、部屋へUターン。食事した後、経理事務をしてパソコンの前に坐る。最近パソコンのメールでイベントについての問い合わせなどが増えていて、その返信にかなりの時間を使う。七時半過ぎに再び店。一般のお客さんは広尾時代から時々来店してくれるY子さん、美人OLのJ子さん、今日も新作映画の宣伝に来た自主映画監督のHK、半年ぶりに来店してくれたTテレビの社員でありつつ映画雑誌に過激な文章を発表しているのAさんたち、同じくTテレビのOさん、週刊Bの記者Iさん、映像カメラマンのYさん、法律事務所勤務のNさん、半年ぶりに来店してくれた近所の出版社のMさん、そして最後は週刊G編集部のIさんと有名カメラマンのSさんたち。Sさんの大ファンだと云うTちゃんが、勤務時間を過ぎても自主的に居残り、注文されたワインを俺が持って行こうとしたら「私が持っていきます」と少しでもSさんと接近しようとしている姿が微笑ましくなる。三時過ぎ閉店。

2007・3・22

2007年03月23日 | Weblog
最近は仕事のことで頭は一杯でなかなかAN嬢に変身出来ないとぼやいていたTさんが入ってきた時、カウンターには30前後の魅力的な女性5人が陣取っていた。一昨日は朝まで店の仕事を手伝ってくれた美人OLのJ子ちゃん、四月にウチのスペースで最新作『二人の生活』を上映する自主映画監督のHK、俺と八年近く食事友達を続けていて今日はすき焼を食べに来てくれたS、創業時からその化粧品会社に携わり、今や年商百億以上もの売上を上げるまでに躍進させた、実質上の社長でもあるMちゃん、そして来月からウチの店で週三回働いてくれることになった女優のMちゃん(あ、彼女だけはまだ26だけど)。更にカウンターの中にはTちゃんとMちゃんがいる。男は俺だけ。今日こそは仕事のことを忘れてAN嬢に変身してストレス解消を試みようとしていたT氏だったが、これだけ魅力的な女性に囲まれると、いい加減な女に変身する訳にはいかず、今日も最後までAN嬢に変身出来ないまま帰ることになったのが何となく切なくておかしい。いや、この女性陣に圧倒されていたのはTさんだけじゃない。若いのにモルトファンのU君や常連のFさんもいつもより口数が少ない。ウチは魅力的な女性が集う店と云うのを売り文句にしているけど、これだけ多いと男性陣が萎縮してしまって少し考え物だ。とか何とか云って、内心喜んでいる俺がいるんだけど……。

2007・3・21

2007年03月22日 | Weblog
朝九時起きで十時に店へ。朝までライブをやっていた筈なので、かなり汚れているのではないかと恐れていたけど、トイレを除いてはキレイに片づいていてホッと安心。トイレ掃除とイベントスペースの床掃除をして、今日のイベントの主催者Mさんにバトンタッチ。12時過ぎ部屋に戻って、昨日買っておいた挽き肉で特大ハンバーク、ポテトサラダ、アボガドと海苔のワサビ醬油和え、コーンスープなどを作って食事した後、さすがに眠たくて二時間近く仮眠。起きてからふと突然何でもいいから映画が見たくなって近くの六本木ヒルズに出向き、入場可能で且つ時間的に都合のいいことから『アンフェア』を見る。テレビの続編なのか、登場人物のキャラクターとストーリー展開がよく分からない。テレビドラマファン限定の映画か?こういう「映画」ってありなのか?8時に店へ。イベント主催者のIさんと引き継ぎを終えた後、夕べのゴミ処理などをして、予てから気になっていた下北沢のカキ料理の店へ行く。この『J』と云う店、世界各国日本各地の生牡蠣が置いてあり、料理方法も色々。夏でも牡蠣料理が出せる方法はないか探る。その後、開店以来何かと世話になっているOさんの店『LJ』へ寄って、一時過ぎ帰宅。ラムと61度のモルトウイスキーでかなり泥酔してバタンキュー。