
今年は年末に良作が攻めてきた。

「ゴーン・ガール」80点★★★★




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NYからミズーリ州の小さな町に移り住んだ夫ニック(ベン・アフレック)と
妻エイミー(ロザムンド・パイク)。


洒落た家に暮らす二人は
何不自由ないカップルのようだった。


しかし、その朝。
ニックが外出先から家に戻ると
エイミーの姿が消えていた。

争った跡があることから
ニックは即、警察に通報する。



そして事件は思いも寄らない方向へと転がっていき――?!

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デヴィッド・フィンチャー監督の新作。

これはすごいわ。
なんという手の込んだ恐ろしい話だろう。

何が恐ろしいって……言えない!(笑)

血吹き飛ぶ猟奇より、たちの悪い怖さ。
何も知らずに見に行くべきです。絶対にうわおとなります。
まずビジュアルの徹底ぶりがいい。


冒頭から、風景が写真集のように
カコーンと“乾いたアメリカ”な色合いと構図でカッコイイ。


撮影監督は世界観に
写真家ジョエル・スターンフェルドの作品を参考にしたそうで
そう、それです!

そんなさむざむ~としたイメージのなか

美人妻が失踪する。

当然、夫が疑われる。


ベン・アフレック、誠実そうにみえて

ビミョーでもあり(笑)


「やっぱり夫の仕業か?


旗色がよくなったり悪くなったり
我々の感情もコロコロ弄ばれる。

そして「実は・・・

またギョッとする展開に。
まあよく考えられてますわ。
監督の見せ方もすごいけど
これは原作・脚本のギリアン・フリンという女性作家がすごいと思う。

1971年生まれで大学卒業後、テレビ批評を書いたあと
作家デビューしたそう。


プレスの写真見ると美人だし。
なるほどねー。こういう人が
ゴシップや人のいやらしさなど
世間のドロドロを、クールな目で見ているんだなあと。

で、こういう話を考えつくんだなあと
納得できましたハイ。

★12/12(金)から全国で公開。
「ゴーン・ガール」公式サイト
12月下旬号の特集がゴーン・ガールで“わるいおんな”だとは?????
日頃キネ旬は本屋で興味ある特集か自分が観た映画の記事を立ち読みするだけです。
でも、ゴーンを観る前に表紙を見てしまったため興味半減したじゃないか!
確かに面白い映画でしたよ。でも誰が一番悪いのかが判っている分損した気分。
キネ旬、金返せ!
大変に不幸でしたね。
大変によくないですね。
ミステリーやサスペンスは
チラリとも、おくびにも出さないように
細心の注意を払わないと
楽しみ半減ですよね~