
ベテラン役者による
期待どおりで安心のウェルメイド映画。

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」73点★★★★




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イギリスに住むイヴリン(ジュディ・デンチ)は
長年連れ添った夫を亡くし、これからの人生を考えていた。

そんなときに目にしたのが
インドの高級リゾート
「マリーゴールド・ホテル」での長期ステイプラン。


インドで第二の人生を送ろうと
期待に胸膨らませたイヴリンを待っていたのは


同じくさまざまな事情で集まった6人の男女と
オンボロのホテルだった――?!

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冒頭で
ホテルに集まる7人の
その前の状況と生活が軽く点描されるんですが

それらが集約し、話が動き出す様子が
とても見事でした。

「音」で興味を引いたり、笑わせるテクも上級。


インドが舞台なのも生き生きと効いている。
なんといっても
新しい環境に積極的に順応しようとする
ジュディ・デンチのハッピーで楽しそうなこと!

いっぽうで
不平ばかりで、何事にもチャレンジしようとしない人間の
つまらなさが描かれ
「あ~、最近、旅もしてないなあ

どうも守りに入りがちなわが身を
若干、振り返ったりもしました。

ただ
「いくつになっても、新しい世界に飛び込もう!」という
テーマはありきたりではあり、
もう少し冒険とスパイスがあってもよかった。

高齢者向けの柔らかいシチュー…という感じも
しなくはない(苦笑)

それでも
年とともに気難しくなってしまった妻に
夫が言う言葉は効いたなあ。
「いい歳の取り方」のモデルとして
参考にしたいす。


★2/1(金)からTOHOシネマズシャンテ、Bunamuraル・シネマほか全国で公開。
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」公式サイト
どっぷりハマってリーピーターになる人と二度と行かない人に。私はたぶん後者.....。
出てくるベテラン俳優さんたちは、殆ど知らない方ばかりなのですが、たぶん名優ばかりなんでしょうね~。
ホテルに滞在する7人の方々のそれぞれのエピソードも面白く、かなりクスクス物でした。
ただ、何かひとつ足らなかった。それが具体的に何かは説明しにくいのですが、冷めた目というかもう少しビターな味付けが欲しかったです、ハイ。
2時間程ですが、飽きさせません。お勧め度3。
番長スルー物件の「桜、ふたたびの加奈子」
謎をひとつスルーして終わってしまったのですが、案外拾い物でした。でも、たぶん入りは良くない(残念)。
すごいいいんだけど
何か、もうひとスパイス!って感じなんですよねえ。
「ふたたびの・・・」まずまずなんですね。
ほお・・・