ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ブルックリンの恋人たち

2015-03-11 23:50:01 | は行

映画における音楽の力って
大きいんですねえと改めて。


「ブルックリンの恋人たち」69点★★★★


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モロッコの遊牧民文化を研究している
フラニー(アン・ハサウェイ)のもとに
NYの母から電話がくる。

弟(ベン・ローゼンフィールド)が
交通事故にあったというのだ。

NYに戻った彼女は
昏睡状態の弟を目覚めさせようと
弟の聴いていた音楽を聴き、ライブに行くようになる。

そこでフラニーは
人気ミュージシャン(ジョニー・フリン)に出会うのだが――。


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「プラダを着た悪魔」スタッフが
10年ぶりにアン・ハサウェイとタッグ。

交通事故で意識不明になった弟を
目覚めさせようとする姉(アン・ハサウェイ)が
弟の好きだった音楽から、彼のことを探っていくという話。

先ごろ公開された
「君が生きた証」にちょっとだけかぶる音楽映画です。


アン・ハサウェイはやっぱりチャーミングで
ボーイッシュなショートカットも可愛く
うるうる目に、求心力もある。

なんですが、
これは音楽の好みかもしれない。

彼女の心にズキュンとくる設定の
肝心の曲と、それを歌うミュージシャン(ジョニー・フリン)が
そんなにピンとこないんですよねえ(笑)。


初めて、その音楽が流れてきて「ハッ」と「ピン!」となる
超見せ場の瞬間ってあるじゃないですか。
ブスだった子が、オシャレして、スポットライト浴びて
周りが
「えっ?」となる、あの瞬間と同じ。

そこで
「え?・・・いや、たいしたことない?」ってなると
興ざめじゃないですか(笑)


「君と生きた証」の音楽には
「ハッ」と振り返らせるものがたしかにあったけど

でも、この曲には、そんなに感じなかった。

話も「うーん、やっぱりそうなっちゃう?」な展開があったりね。

悪くないんですが
「はじまりのうた」といい
音楽映画がたまたま続いたんで
ちょっと埋没しちゃったかな。


★3/13(金)からTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国で公開。

「ブルックリンの恋人たち」公式サイト

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