この冬、一番の注目作でしょ。
「レ・ミゼラブル」68点★★★☆
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1815年。フランス、ツーロン。
パンを盗んだ罪で19年服役した
ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は
監督官(ラッセル・クロウ)から仮釈放を言い渡される。
しかしムショ帰りの彼に、世間の風は冷たく
バルジャンの心はすさむばかり。
ある司教の助けで
ようやく宿にありついた彼は
夜中のうちに、教会から銀の食器を盗んで逃げ出す。
翌朝、捕まったバルジャンに
司教は驚くべき対応をするのだった――。
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物凄いスケール感と高揚感ある
超ド級のミュージカル。
話もうろ覚えだったので「ああ、こういう話だっけ」と新鮮で
ミュージカル素人のワシでも
さすがに聴き覚えのある曲多く
俳優たちもみな歌うまく(ラッセル・クロウは少々苦戦?笑)
素晴らしいんだけど
ホントに“マジミュージカル”なんで
そこまで入り込めなかった。
歌、長いな~とかちょっと思ったし
普通のドラマのほうがワシ的にはうれしかったかも。
しかし
クリスマス公開だし、華やかな娯楽作と思いきや、
貧困の描写はそこまで必要か?というほどのリアリズム。
特にアン・ハサウェイは
その激ヤセっぷりとともに、かなりの悲壮感です。
仕事を失うことの怖さや、
一度堕ちてしまうと再生が難しい社会・・など
描かれているのは、いまにダブる社会事情。
「いま、こんな時代だからこそ!」という
意図なのかもしれないけど
なんだか「明日は我が身」的で
どうにも気分が沈んでしまった(失笑)
ただ舞台のファンのかたなどはハマると思う。
小さめの試写室で見たのですが
エンディングの曲をかすかに一緒に口ずさんでる方もいたし
あちこちからすすり泣きも聞こえました。
アマンダはキレイなソプラノだけど
思ったより印象薄く、
意外に主役でない脇キャラ(エポニーヌ役のサマンサ・バークス)が
心に残ったりしました。
あと雨粒の見えない雨のシーンが印象的だった。
細か~~い霧状なのかしらん。
どうやって撮っているんだろう・・・。
★12/21(金)から全国で公開。
「レ・ミゼラブル」公式サイト
閑話休題
ミュージカルっていうのは全編歌うのですね~。知らなかった。私は、「愛と誠」よ「ロボット」のようなイメージで観たので、少々しんどかった。
しかし、ジャン・バルジャンの本筋よりも、宿屋夫婦の強かさの方が私には受けました。
そして、番長と一致してしまったのですが、エボニーヌっていうんですか、あの洋盤内山理名に美味しいとこを全部持って行かれたみたいに感じました。
クロエちゃんやマリリンに恋した坊やそれなりには働いたのですが...。
評価 アン・ハサウェイファンは必見。
ついでに、「おだやかな日常」のアップ予定どうですか?「歓待」以来杉野サンをミューズと呼んでいるのですが....。
セリフも全部歌になっているのは
ミュージカルのなかでも区別されていて
オペラ形式のミュージカルと言われるそうです。
wiki参照。
よく言えばミュージカルらしいミュージカルで
しかしノレない人には
超ベタ!と取られるタイプでしょうね。
「おだやかな日常」は未見なので
見ましたらそのうちアップするかもしれません。
あしからず。。。