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「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」の監督、
13年ぶりの新作です。
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「ミスター・ノーバディ」51点★★
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2092年の近未来。
真っ白な部屋で
眠りから覚めたニモ(ジャレッド・レト)は
自分が何者かの記憶がない。
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が、鏡を見て愕然とする。
なんと鏡に映ってるのはしわくちゃの
ジジイではないか!
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周囲の人々はニモが118歳で、
しかも
「唯一、死ぬことのできる人間」だという。
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いったい、どういうことなのか?
混乱するニモの元に
一人の新聞記者がインタビューにやってくる。
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その質問に答えるうちに、
ニモの記憶はだんだんと過去をさかのぼってゆき――。
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脚本に6年、撮影と編集に2年……
うーん、これはちょっと
こねくり回しすぎちゃったかな。
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118歳の老人が
過去の記憶をさかのぼる、のはいいんだけど、
その過去自体が
「あのとき、ああしていたら……」で、
複数に分岐していくんですね。
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複雑な構造だけど
基本的な骨組みはしっかりしているので
難解なわけじゃないんですが、
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とにかく
何度も何度も主人公が死んだり、
人生をやり直したりするので、
見ていて疲れちゃいました(笑)
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夢から覚めた夢って、
繰り返されると、けっこうしんどいんですよね……。
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ただ
巻き戻る時間の表現や
ハッと印象的な色づかい、シュールな映像など、
特異な映画体験ではあります。
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これは
数学的な頭脳の持ち主か、
はたまた
サイエンス好きの頭のなかを
時間をたっぷりかけて形にした、
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という感じなのかもしれません。
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こういう映画だ、という
予備知識を持って見ることをおすすめします。
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★4/30からヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開中。
「ミスター・ノーバディ」公式サイト
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