ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

タリーと私の秘密の時間

2018-08-14 18:05:08 | た行

 

「ヤング≒アダルト」(11年)おもしろかったもんねえ。

 

「タリーと私の秘密の時間」70点★★★★

 

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3人目の子を妊娠中のマーロ(シャーリーズ・セロン)は

忙しい日々を送っている。

 

娘は手がかからないが

息子のジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)は情緒が不安定なところがあり

マーロはしょっちゅう小学校に呼び出されている。

 

夫(ロン・リヴィングストン)は優しいが

家事も育児もマーロに任せっきりだ。

 

やがて3人目の娘が無事に生まれるが

すでに若い母親ではないマーロの体力はさすがに限界。

本当は気が進まないが、ベビーシッターを頼むことにする。

 

やってきたのは、若くスタイルのいいタリー(マッケンジー・デイヴィス)。

いかにも「いまどき」な彼女に、最初は戸惑うマーロだったが――?!

 

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「ヤング≒アダルト」の

ジェイソン・ライトマン監督×ディアブロ・コディ脚本×シャーリーズ・セロンが再タッグ。

 

子育てに忙殺される女性が

有能なベビーシッターと出会い――?という話で

自身が3人の子の母であるディアブロ・コデイの実体験から生まれたものだそうです。

 

夫はいるのに、一人ですべてをしなくちゃいけない

まさに“ワンオペ育児”の悲劇に陥る妻の状況はリアルで

 

主人公の人に頼れない性格ゆえの大変な状況も、

そのつらさも、

特に女性には格別に共感を呼ぶと思う。

 

なんてったって

シャーリーズ・セロンの出っ腹と「疲れた感」がお見事!

この人、本当にありとあらゆるものになれる“モンスター”だなあと感服。

 

ただ、オチも含めて

やや拍子抜けなところもあった。

 

例えば、息子ジョナの言動や行動の特徴は

明らかに自閉症でないかい?というもので

医者3人にかかっても分からなかった、とセリフは「え?」という感じ。

 

そのことを彼女が認めたがらない、という線でいけば

確実にあるあるなんだけど、

現代のアメリカであればもっと

適切な対応とサポートがあるだろうになあ、とかね。

 

でも、ホントにどこの世の中も

お母さんは大変なんだとつくづくわかった。

もっと大変なことになる前に、

お父さんたち、観たほうがよさそうですよ。

 

 

★8/17(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。

「タリーと私の秘密の時間」公式サイト


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