ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

4デイズ

2011-09-20 23:01:54 | は行

スリーときたら、今日は
「4デイズ」44点★★


これも3.11を受けて延期され、
ようやく公開となった作品です。


アメリカ政府に
「国内3都市に核爆弾を仕掛けた」という
告白のビデオテープが送られてきた。

ビデオを送った男は
イスラム系アメリカ人、ヤンガー(マイケル・シーン)。

彼はどういうわけか自らすすんで逮捕され、
FBIのヘレン捜査官(キャリー=アン・モス)が
尋問を担当することに。

だが尋問に“H”と名乗る
謎の男(サミュエル・L・ジャクソン)が参加してくる。

“H”は拷問のプロフェッショナルだった。

彼の非人道的な拷問に反発するヘレンだったが、
爆発までの猶予はわずか4日間。

二人はテロを食い止めることができるのか――?!



核爆弾を仕掛けたテロリストを
拷問のスペシャリストが拷問するという話。

キャリー・アン=モスは気合い入ってるし、
サミュエル・L・ジャクソンも
嫌われ役を楽しそうに演じてるんですが、

うーん、正直
いまみっつ、という感じですねえ。


まず終始、
人道的立場の捜査官VS非道な拷問役、という図式で
「無茶な拷問するな」「いや国民の命が優先」というやりとりが
延々繰り返されて、ちょっと飽きる。


一人のテロリストの尊厳が大事か、
多数の国民の命が大事かという
微妙な題材を扱うにしては
深みと重みにも欠けている。


ただ、FBIが
ここまでキリッとしてなく、
頼りなく描かれるのは珍しくて、ちょっと笑えました。

ハイテク駆使でもないし、
キャリー=アン・モス以外、誰もキビキビしてない(失笑)。

国家テロの作戦会議室は
学校の教室みたいだしなあ。
(あえて、そういう舞台にしてあるようだけど)


そうそう、肝心の拷問シーンですが
まあまあ抑制されてるほうです。

痛そうな場面になると
キャリー=アン・モスが代わりに
「oh!」って目をそらしてくれるから大丈夫(笑)

今日試写で見た
邦画「スマグラー」(10/22公開)のほうが
よっぽど痛かった。

ちなみにこの映画、
全米では劇場公開されずDVDスルーなのだそう。

内容でNGだったんでしょうかね。

そして、
実はアメリカ版と
日本公開版のラストは違うんですって。

どう違うのか?!
見たかたにはコッソリお教えしましょう、ハイ(笑)。


★9/23から銀座シネパトスで公開。

「4デイズ」公式サイト

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2 コメント

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ラスト? (fujino_ron)
2012-02-22 00:56:05
ラストが違う
昨日DVDで見たのですが、うっそ~んなラストでした
このコメントはネタバレ、削除可です。
子供を頼むと言い残してピストルでバンキャリー=アン・モスが子供を連れて、建物の外に出ました。
終わった開放感ゼロ、誰も救われない映画
違う結末があれば、こそっと教えて下さい。
返信する
ネタバレです (ぽつお番長)
2012-02-22 21:29:56

ここからは
未見の方はご遠慮ください(笑)

fujino_ronさん、
DVDのラスト、それでした?
それがアメリカ版のラストですね。

日本公開版のラストは
カチカチと作動する第4の核爆弾のシーン。
「実はまだ作動し続けている爆弾がある」
というものでした。

こんな危ないの、アメリカではダメでしょうね。

ある意味もっと救われなかったですね(苦笑)
返信する

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