これはいい!ベン・スティラー、やるじゃん!
「LIFE!」80点★★★★
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米ニューヨーク。
伝統ある『LIFE』誌で
写真管理の仕事をするウォルター(ベン・スティラー)は
冴えない独身男。
密かに思いを寄せる同僚シェリル(クリステン・ウィグ)に
話しかけることもできないが
空想の世界では
勇ましいヒーローに変身したりしている。
そんなウォルターに大事件が起こった。
『LIFE』が休刊することになり
最終号を飾るネガが行方不明になったのだ!
ウォルターは撮影者の著名カメラマン(ショーン・ペン)を探して
冒険の旅に出ることになるが――?!
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ベン・スティラー監督・製作、主演。
いや~これは、やられました!
まず
歴史ある雑誌『LIFE』を
ストーリーの背景に置いたおもしろさ。
そして
同誌のビジュアルを継承し、リスペクトしているような
映像のセンスが素晴らしい!
プレスもよくできてる!
内容的には
現実から派手に逸脱する空想シーンがあったり
映画のパロディシーンがあったり
けっこう王道なアメリカンコメディなんですが
視覚センスのよさに加えて
数層に重なった要素――
ラブコメ、謎を解きミステリー、冒険譚に、そして
働くすべての人への応援歌――が
見事に絡まり合ってる。
特に注目したいのは
“仕事と人生”の部分。
デジタル化の波の中で休刊する伝統雑誌。
そこで働いていた男が職を失う。
さて、ここからどう生きていくか……?!
って、実に今日的な題材だし
ホント我が事のように感じますわ(涙)
そんな厳しい時代のなかでも
多くの人は、ウォルターのように
表舞台に出なくても、必死に、誠実に働いているのだと。
そして
リストラされても、憂き目にあっても
それまでの「経験」は、
きっと必ずや、あなたの力になるのだと
ウォルターは示してくれてる気がする。
ラストは「プラダを着た悪魔」のごとく
がんばる人すべての人に、元気をくれる感じがしました。
ベン・スティラーで想起するのはどうしても
ドタバタコメディとか
「ナイト・ミュージアム」とかだと思うんですが
今回は試写室でも
「ベン・スティラーに泣かされるとは……!」と
よりいっそう感無量の人が続出したらしいすよ(マジで。笑)
★3/19(水)から全国で公開。
「LIFE!」公式サイト
面白いと言えば面白い。つまらないと言えばつまらない。展開が決まりすぎてちょっとやりすぎかな~と思う部分もありありでした。あんな場所でも携帯が使えるなんて思えないし。でも少々の悪ノリは許しましょう。
番長と意見が一致したのはラストの前向きさですね。
お勧め度は甘めで3。
タイトルバックの
ビジュアルがかっけー!だったのと
久々に
気持ちがパーッと
明るくなったんで
ワシはこれ好きです!(笑)