やっぱ「観客賞受賞」って
信頼できるなあ!
「神様の思し召し」74点★★★★
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天才外科医のトンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)は
高慢ちきで毒舌で
はっきり言って「イヤなヤツ」だ。
そんな彼の希望は
優秀な医大生の息子。
が、息子がいきなり
「神父になりたい」と言い出した!
どうやら息子は
ユニークな説法で人気の神父(アレッサンドロ・ガスマン)に
傾倒しているらしい。
息子を元の道に戻すべく
神父に近づこうとするトンマーゾだったが――?!
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2015年の東京国際映画祭で観客賞を受賞した
イタリア人生喜劇。
これは、受賞も納得!
いや~笑いました(笑)
腕利きだけど高慢ちきなエリート外科医と
出自は怪しいけど、カリスマ的人気を持つ神父。
正反対のふたりが出会うことで起こる
科学反応がおもしろいし
冒頭からノリのいいポップソングが使われるところも
「お!」と思うし、
なにより
貧困や、人の見ため、差別、障害などなど
タブーなネタにもズケズケと踏み込む
きっつい笑いに思わず吹き出してしまいます。
あの「最強のふたり」を彷彿とさせる――という
宣伝文句も納得!
冷徹人間が、だんだん人間味を取り戻していくという
テーマは普遍なんだけど
その普遍が、また愉快というか。
イタリアンコメディって
ときどき
とんでもなくツボるものが多い。
「これが私の人生設計」もそうだったなあ。
テンポとかユーモアがさすがなんだよね。
医師の家族の食卓に
「ベリーニ」(桃のワインベースのカクテル。
「カルディ」とかに売ってるあれ!)がよく登場したり
二人が並んで食べる
フォカッチャサンドみたいなのもおいしそうだし
イタリアの食好き、ワイン好きにも
なかなか楽しいと思います。
★8/27(土)から新宿シネマカリテほか全国順次公開。
「神様の思し召し」公式サイト
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