なんと可愛らしい作品だろうと
ちょっとびっくりしました。
「東京公園」77点★★★★
公園で家族写真を撮らせてもらっている
カメラマン志望の大学生・光司(三浦春馬)。
あるとき光司は
男(高橋洋)から妙な依頼を受ける。
公園にベビーカーを押しながらやってくる
美しい女性(井川遥)を
こっそり写真に収めて、報告して欲しいというものだった。
割のいいバイト料を握らされた光司は
女性を追いかけて
東京中の公園を巡ることになるのだが――。
おっとりと穏やかで
でもちょっとずつ不揃いで。
そんな愛すべき人々のドラマです。
青山真治監督は
「サッド バケイション」(07年)がすごく好きですが、
あれとはまた違う意外性で
微笑ませてもらいました。
さりげなく血がつながってなかったり、
さりげなくゲイだったり、という感覚に
よしもとばなな氏の「キッチン」を思い出したなあ。
原作は未読ですが
おそらく原作のトーンが
生かされているのかなと思います。
主人公の三浦春馬、
幼なじみ役の榮倉奈々
彼の義理の姉役の小西真奈美、
監督はみなに自然なようでいて
非常に高度な芝居を演出し、
役者もそれに応えていると感じました。
特に
あのシーンの長い長い「間」は革命的。
観たら絶対、気持ちいい公園で
まったりしたくなる。
番長はもう3カ所ほど制覇しましたよ。
★6/18から新宿バルト9ほか全国で公開。
「東京公園」公式サイト
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