M・ナイト・シャマラン監督、
ついに復活か!(涙)
「スプリット」69点★★★★
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根暗で変わり者の
女子高生ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は
この日、人気者の級友・クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)の
誕パーに(おなさけで)呼ばれていた。
だが、帰り道、彼女はクレアと、級友マルシア(ジェシカ・スーラ)とともに
正体不明の男によって、拉致されてしまう。
目を覚ますと、3人は殺風景な密室に閉じ込められていた。
おびえる3人の前に、
男(ジェームズ・マカヴォイ)が現れる。
明らかにヘンなヤツだが、しかし次に現れたとき
彼は女性の姿で、女性の口調で話しかけてきた――。
一体、彼は何者?
その目的は?
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さすがに「復活復活詐欺」とも言われつつ
でも観てしまう、シャマラン監督ですが(苦笑)
うん、今度はなんとか及第点では?!
観ながら
「このまま、このまま、そおっと、壊れないように・・・」とハラハラしたけど
なんとか大丈夫だった!
(そっちのハラハラかい!笑)
まあこれはすべて
23の多重人格を持つ人物を演じきった
ジェームズ・マカヴォイの功労ですよね。
スリラーだけど奇策ではなく、
崩壊もしないけれど
強烈な「そうだったのか!」もない。
主人公の少女をめぐる暗い歴史などもだいたい想定内ですが
でも
三人の活きのいい女子高生たちが
「力を合わせりゃ脱出できそうなのに、できない」状況が
妙におもしろかったりもする。
こう見てくると、
シャマラン監督のアイデアのもとって
けっこう小さな、かすかなものなのかなと思う。
たぶん、短編小説向き。
そのふとしたアイデアを、
ヘタに膨らますと、うまくいかない。
最初のひらめきの萌芽を損なわず、
シンプルに、複雑な味つけをせず
なにより役者に委ねたほうが、うまくいくのかもしれません。
ワシ、一番好きで残ってるの
「ヴィレッジ」かもしれん。
あと「サイン」のあの展開?
★5/12(金)から全国で公開。
「スプリット」公式サイト