昭和63年(1988年)8月1日に柏市の無形文化財に指定されました『船戸のおびしゃ』が、平成20年1月20日(日)に、市内船戸の船戸会館で行われます。
この行事は、本来、船戸地区の鎮守である船戸天満宮の恒例行事「船戸鎮守奉社祭典」(ふなどちんじゅびしゃ)であった。おびしゃとは、奉射、奉社、備社とも書くが、本来は歩射(ぶしゃ)、馬に乗らないで弓を射ることである。つまり、この弓で的を射って、その年の吉凶や五穀豊穣を占う農村行事だったのです。ところが、柏の船戸のおびしゃは、この部分がなくなって、特にその中の酒宴の場の余興として演じられる踊りが、江戸時代(1620年ごろ)から連綿と伝わっているのです。
船戸天満宮は、湯島天満宮、北野天満宮、大宰府天満宮などと同じく、菅原道真を祭る学問の神様です。利根川や筑波山を見渡す見晴らしの良い台地上にあり、柏で唯一、学問の神様を祀ってあります。しかも、近年新築されてピカピカなので、利根川沿いの農道からでも良く見えます。
氏子は約170戸あり、それが6つの組合(斑)に分かれて、毎年回り持ちで当番になり、神前供物、神事の後の祝宴、余興を担当するようです。ということは、6年に1回しか廻ってこないので、詳細を確実に把握しておくことが大変なようですね。
昔は、この船戸天満宮で神事をしてから、4区域の旧家4軒を毎年回り持ちで宿として酒宴が行われていたが、氏子が増えたこともあり、大正時代以降は神事・酒宴とも医王寺の本堂に移った。しかし、それも隙間風がひどいので、平成6年(1994年)になり、新築された船戸会館に移って行われるようになったそうです。江戸時代の元和年中(1620年頃)から始まったが、1月20日と決められたのは、天保7年(1836年)からと言われ、平成6年からは1月20日直前の日曜に改められました。
では、どのような踊りが、行われるのか。昨年の5月の連休に木更津市の海ホタルで開催された千葉県伝統文化の発信イベントの一つとして、この船戸おびしゃが披露されています。このおびしゃ踊りは、武士を皮肉った「三助踊り」をはじめ、「三番叟」、「おかめ踊り」、「大黒天の舞」、「獅子舞」等々、江戸から続く貴重な踊りであります。あとは、見てのお楽しみですね。
一方、同じ日に流山の鰭ヶ崎でも『鰭ヶ崎のおびしゃ』が開催されます。船戸のおびしゃとは違うのは、ここは矢を射ってその年の吉凶を占うのです(写真)。これが行われるところは、流山市鰭ケ崎の雷(いかづち)神社で、江戸時代に創建された神社。祭神は、大雷の神(読み:おおいかずちのかみ)。おびしゃは、10月の秋祭りと共に毎年恒例の伝統的な行事なのです。拝殿で神事が行われた後、境内に立てられた赤鬼・青鬼の的に向い、拝殿から七福神に扮した当番や役員が矢を射って、その年の吉凶を占うものです。その後、獅子舞や田吾作踊りが披露されます。
開催日時 平成20年1月20日(日)15:00~17:00
開催場所 鰭ケ崎の雷(いかづち)神社
住所:流山市鰭ヶ崎1767
問い合せ 流山市教育委員会生涯学習課 TEL.04-7150-6106
アクセス TX「南流山駅」下車、徒歩10分
または総武流山電鉄「鰭ヶ崎駅」下車、徒歩6分
いずれにしても、馬に乗って弓で的を射る武士たちの武を競う流鏑馬と違い、おびしゃは、安全厄除けと五穀豊穣を願う農村の平和な風景と言えるでしょう。これらは、長く、代々受け継がれて行って欲しいものですね。
この行事は、本来、船戸地区の鎮守である船戸天満宮の恒例行事「船戸鎮守奉社祭典」(ふなどちんじゅびしゃ)であった。おびしゃとは、奉射、奉社、備社とも書くが、本来は歩射(ぶしゃ)、馬に乗らないで弓を射ることである。つまり、この弓で的を射って、その年の吉凶や五穀豊穣を占う農村行事だったのです。ところが、柏の船戸のおびしゃは、この部分がなくなって、特にその中の酒宴の場の余興として演じられる踊りが、江戸時代(1620年ごろ)から連綿と伝わっているのです。
船戸天満宮は、湯島天満宮、北野天満宮、大宰府天満宮などと同じく、菅原道真を祭る学問の神様です。利根川や筑波山を見渡す見晴らしの良い台地上にあり、柏で唯一、学問の神様を祀ってあります。しかも、近年新築されてピカピカなので、利根川沿いの農道からでも良く見えます。
氏子は約170戸あり、それが6つの組合(斑)に分かれて、毎年回り持ちで当番になり、神前供物、神事の後の祝宴、余興を担当するようです。ということは、6年に1回しか廻ってこないので、詳細を確実に把握しておくことが大変なようですね。
昔は、この船戸天満宮で神事をしてから、4区域の旧家4軒を毎年回り持ちで宿として酒宴が行われていたが、氏子が増えたこともあり、大正時代以降は神事・酒宴とも医王寺の本堂に移った。しかし、それも隙間風がひどいので、平成6年(1994年)になり、新築された船戸会館に移って行われるようになったそうです。江戸時代の元和年中(1620年頃)から始まったが、1月20日と決められたのは、天保7年(1836年)からと言われ、平成6年からは1月20日直前の日曜に改められました。
では、どのような踊りが、行われるのか。昨年の5月の連休に木更津市の海ホタルで開催された千葉県伝統文化の発信イベントの一つとして、この船戸おびしゃが披露されています。このおびしゃ踊りは、武士を皮肉った「三助踊り」をはじめ、「三番叟」、「おかめ踊り」、「大黒天の舞」、「獅子舞」等々、江戸から続く貴重な踊りであります。あとは、見てのお楽しみですね。
一方、同じ日に流山の鰭ヶ崎でも『鰭ヶ崎のおびしゃ』が開催されます。船戸のおびしゃとは違うのは、ここは矢を射ってその年の吉凶を占うのです(写真)。これが行われるところは、流山市鰭ケ崎の雷(いかづち)神社で、江戸時代に創建された神社。祭神は、大雷の神(読み:おおいかずちのかみ)。おびしゃは、10月の秋祭りと共に毎年恒例の伝統的な行事なのです。拝殿で神事が行われた後、境内に立てられた赤鬼・青鬼の的に向い、拝殿から七福神に扮した当番や役員が矢を射って、その年の吉凶を占うものです。その後、獅子舞や田吾作踊りが披露されます。
開催日時 平成20年1月20日(日)15:00~17:00
開催場所 鰭ケ崎の雷(いかづち)神社
住所:流山市鰭ヶ崎1767
問い合せ 流山市教育委員会生涯学習課 TEL.04-7150-6106
アクセス TX「南流山駅」下車、徒歩10分
または総武流山電鉄「鰭ヶ崎駅」下車、徒歩6分
いずれにしても、馬に乗って弓で的を射る武士たちの武を競う流鏑馬と違い、おびしゃは、安全厄除けと五穀豊穣を願う農村の平和な風景と言えるでしょう。これらは、長く、代々受け継がれて行って欲しいものですね。
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