布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

弁天様の白木蓮、鬱金桜、八重桜

2007-03-09 | 歴史
布施弁天本堂前の樹齢120年以上の白木蓮(ハクモクレン)がいつの間にか、写真のように5分咲きだ。本来の開花時期は3月20日から4月10日頃までだそうですが、今年は暖冬のせいか約20日位早く、弁天様の肌のように白くふくよかな清楚な花を上向きに閉じたような形で咲いています。そう、辛夷(こぶし)と違い、この白木蓮は花びらを全開しないところが奥ゆかしいし、白木蓮は木蓮科の仲間と同じように甘い香りを放ち、人の心も酔わす。だから、花言葉が「自然への愛、崇敬、壮麗」なのかもしれない。原産地は中国。普通、木蓮というとこの白木蓮のことをいい、紫色の木蓮は紫木蓮と呼ぶとのこと。また、木蓮がお寺の境内に多いのは、花が蓮(はす)に似ているからと言われている。
そんな白木蓮と向かい合っている桜の大木があるのをご存知だと思いますが、この桜の木は、布施辯天記の中頃の歌詞に出てくる「次の小段の左右には 鬱金桜に八重桜」と歌われている八重桜の木である。この八重桜は、今は堅く蕾を閉ざしているが、毎年、華やかに八重の花をきれいに咲かせます。問題は、その手前の反対側に桜の木らしきものがあるが、それが歌詞の中のもう一つの鬱金桜なのでしょうか。私は、八重桜は知っているが、鬱金(ウコン)桜というのが、どんなのか、白っぽい、黄っぽい、薄い緑っぽい色の桜の花だと聞いたことが在りますが、これが鬱金桜(黄金桜とも書く?)と確認したことがないのですよ。花言葉は、「気品あふれて」らしいのですが、布施弁天に、それは残っていて、どの木を指すかおわかりの方いらっしゃいましたら、お教えてください。
昔(昭和48年以前)、桜の根元(山頂の境内には何本かの桜の木があるが、どこの桜の木を指すか特定できない)には、今は布施弁天の本堂脇にある麦秋(ろうそく屋彦兵衛=中尾嘯花の俳句の師匠)の「闇に寝た 眼をあけぼのの さくらかな」の句碑が在ったらしいのです。これは、千葉大歴史学会員の藪崎香さんの「拓本の魅力」という本に書かれておりましたが、藪崎さんによると不動明王の安置されている三重塔の建設の際に動かされたのではないかと言われています。とするとスロープを上りきる寸前の右側にある老木のところを指すのかなー。なお、この本堂脇の句碑、3つについて、やっと大体の調べがつきましたので、後日紹介します。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 時代に負けた蓑、木釘づくり | トップ | 白樺派の足跡散策とB・リー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史」カテゴリの最新記事