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千葉県勝浦のビックひなまつりと朝市

2008-02-24 | 歴史
南房総のかつうらのビックひな祭りは、昨日、2月23日(土)から始まったが、自分がひな祭り会場一帯を訪れたのは、その準備を街あげて行っている最中でした。
勝浦港の前にある市民会館には、まだ、外から見えるところしかひな飾りが飾ってない。会館内も、隣の建物にも、まだ飾られていなかった。
しかし、朝市の会場となる商店街の一帯の電柱にはビックひな祭りのフラッグがはためき、このひな祭りの雰囲気を盛り上げている。このひな祭り、市民会館や遠見岬神社の階段の雛飾りがクローズアップされるが、この界隈すべてが、このビックひなまつりを支えているのだということを、行ってみて、初めて体で実感した。
そこで、ちょっとこのひな祭りについて調べてみました。このひな祭りは、全国勝浦ネットワーク交流に伴い、徳島県勝浦町で行われる「ビッグひな祭り」と同時に開催されるようです。市民会館に7,000体、遠見岬神社に1,200体等、各地区の会場、観光施設等に合計10,000体以上ののひな人形で埋め尽くされます。
主な開催場所としては、
①勝浦市民会館(毎日9時~17時)・・・メインロビー飾り付け日本最大の享保雛展示(市民会館ホール) 
②遠見岬神社(毎日8時~19 時)・・・60段の石段に約1200体の人形が飾られ、夕方からライトアップされます。(雨天中止)
③覚翁寺山門前(毎日8時~19時)・・・10段の特設雛壇に約400体の人形が飾られ、夕方からライトアップされます。(雨天中止)
④図書館2階(毎日9時~17時)・・・「榎本コレクション」全国22県60数種類の郷土雛人形と段飾り雛。
⑤「勝浦市墨名」交差点(毎日8時~19時)・・・ライトアップあり。(雨天中止)
⑥上本町特設雛壇(山五鮮魚店となり)・・・町内有志による手作り雛壇&クマちゃん雛の展示
準備中の各商店や旅館では、店先や駐車場や店内のあいているところに、ひな段飾りだけではなく、つるしびなをも飾ってあるところもありました。大体がひとつ、2つでなく、結構まとまった段飾りや古い珍しいお雛様等、外からみるだけでしたけれども、その工夫がみてとれました。しかし、自衛隊のイージス艦と勝浦漁港の漁船との衝突により、パレードや踊り等は中止、また、音量も小さくしたようですが、ビックひな祭り自体は、3月3日まで開催されるようです。
また、面白いのは、この一帯は朝市の会場でもあるのです。商店街の両側に魚介類や野菜類の商品がところ狭ましと並べられている。買い物客は、観光バスでくるツアー客が中心で、その中に、地元の人たちを見受けられる。年間20万人が訪れるという。
この勝浦の朝市は開設されて今年で400年以上たっているらしい。その伝統と生業(なりわい)は脈脈と受け継がれ、何代にもわたり朝市に並ぶ店も少なく、地元の人々の台所としても親しまれているようです。この歴史と文化をずっしりと感じる勝浦の朝市は、石川県の輪島・岐阜県の高山と並ぶ「日本三大朝市」の一つと言われているそうです。
そして、この界隈には、千葉県指定天然記念物の乳公孫樹(ちちいちょう)といわれる樹齢1000年(?)の公孫樹の木がある高照寺や、その寺の前に建つ朝市発祥の地という記念碑、ちょっと離れたところには市指定の文化財の釈迦堂前にたつ日蓮の銅像がある本行寺、そして、神社の階段の参道にビックひな祭りの際にお雛様を飾る遠見岬神社があり、歴史散策にも実に適しておりました。
自分が行ったときには、この神社の階段にお雛様が飾ってなかったので、この急な階段を上り、さらに続く階段・坂道を登り、遠見岬神社の社殿に参拝してきました。よく見ると、この拝殿の中にも写真のようにおひな様が飾ってあるのです。さすがというのか、素晴らしい。この林に囲まれた境内には、手をすすぐところはあったのですが、どうやら、雨水を貯めたものらしかったので、手をあらわず、参拝してしまったのが、心残りです。
この神社、江戸時代までは富大明神と称し、はじめ八幡岬突端富貴島にあったといわれていますが、慶長6年(1601年)の津波で流され、宮ノ谷に再建。更に万治2年(1659年)現在の場所に建立。明治4年新政府の社格制度の発令で天富命(あめのとみのみこと)を祭神とし郷社に選定される。現在の社殿は嘉永2年(1849年)に造営されたものです。なお、この遠見岬神社を建立した勝占麻植の名が「勝浦」の地名の由来といわている。
この境内の鳥居の前から、下を見下ろすと、かつうらの市内が一望でき、海と山並みが大変マッチし、実に美しい町並みを演出していました。しばし見とれていました。本番前であったが、かつうらを訪れてよかったと、しみじみ思いました。
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