布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

神田明神と将門伝説

2006-12-11 | 歴史
銭形平次で有名な神田明神の神様の一つが平将門であるということをご存じだろうか。自分もこの10月に生まれて初めて神田明神に行き、このことを知りました。神田明神は、将門の他、大己貴命、少彦名命の三柱の神様を祭神とする神社なのだそうです。創建は天平2年(730年)ですが、将門が延長元年(923年)に、神田明神に太刀や神馬を奉納し、更には承平3年(933年)に社殿を再興し、祭田を寄付していることがご縁となっているようです。神田明神と道路一つを挟んで隣には学問の神様として有名な菅原道真公を祭ってある湯島の聖堂があります。
また、興味深い話としては、明治政府が、神田明神に対し、祭神として、将門を祭っているのを不適当として変更せよと命じたことがあるそうですが、東京市民がこれをけったという話は有名であり、将門の首塚の移転についてもたたり伝説で今日まで移転できないようです。同じようなことが、明治時代、明治政府が関東各地の国王神社等の将門を祭神とする神社においても強要したそうですが、人々は同じような抵抗を示し、祭神としての将門を守ったそうです。それほど、将門は関東の人々の心に生き続けているということなのでしょう。なお、神田祭りは、日本三大祭のひとつでもあります。蛇足ですが、鎌倉時代に、神田明神に将門公を祭ったのは、布施の古谷にある創建700年の善照寺を開いた時宗の真教上人でありますことは、意外な思いがいたしました。
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