布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

利根運河沿いにある弘法大師堂等を巡る歴史散策

2009-08-26 | 歴史
利根運河の野田市寄りの窪田酒造のちょっと先の堤防下に運河大師八十八ヶ所再建記念碑なるものがあるのをご存知でしょうか。堤防上の道路から降りてみてみると、ずらりと市野谷の円東寺(23番札所)より再遷座した17体の大師坐像が並んでいます。これを運河大師堂といいます。この大師堂については、2006年12月28日の本ブログにおいても紹介したことがありますが、今秋の10月にここを巡るウォーキングが開催されますので、改めて紹介します。
この再建母体の利根運河大師護持会でも、毎年 4月21日(春遍路)と10月21日(秋遍路)の年2回 「利根運河大師めぐり」を実施しています。当日雨天の場合 翌日(22日)に順延しているようですね。運河大師めぐりは、5回連続して参加していただくと全てを一巡出来るよう、コースを組まれています。もちろん連続参加でなくてもいいようです。毎回 午前10時集合、昼食・休憩1時間、午後3時頃に 終了・現地解散です。参加は無料ですが、昼食は各自ご持参くださいとのこと。
でも、今回、これから紹介するのは、これとは別のウォーキングを主たる目的とした柏の葉ウォーキングクラブ主催の利根運河大師堂をめぐる歴史散策ウォークです。
さて、このイベントの概要を紹介する前に、この利根運河大師堂の脇にある記念碑(写真の一番左)の碑文から、この利根運河大師(新四国運河霊場)とは、いかなるものかを紐解いてみます。碑文には以下のように刻まれていました。
明治二十三年、利根運河株式会社が開通させた利根川と江戸川を結ぶ8.5キロの関東水運の大動脈となった利根運河に大正二年流域の住民がそれぞれ弘法大師像を安置した札所を建て、運河橋の際に教会堂を建立して、新四国八十八ヶ所運河霊場を創建、多くの巡礼が訪れる名所になりました。
しかし昭和十六年の大水害で水堰が破壊され、堤防の拡幅かさ上げの大改修工事で、堤防上にあった札所は立ち退かされて、運河霊場は一時、歴史から姿を消されようとしていました。
昭和六十一年、柏・野田・流山の三市の有志により、利根運河霊場再建発起人会が結成され、行方不明になっていた札所の探索を始め、平成二年には利根運河霊場再建実行委員会を設立。市野谷の円東寺に移されていた十七体の大師像を再び運河畔にお迎えする大師堂を建立し、本日落慶法要を執り行いました。これで新四国八十八ヶ所運河霊場は創建当初に近い形に復元されたのです。
平成八年四月二十一日     
利根運河霊場再建実行委員会       会長 秋元大吉郎 筆
では、早速、このウォークの概要を紹介します。
開催月日     2009年10月12日(月・祝)
集合時間     9:00
スタート時間   9:15
集合場所     柏の葉コミュニティ体育館前芝生広場
終了時間     15:00
散策コース    全員で利根運河大師堂にて四国八十八ヵ所の作法でお参りします。
           スタート:柏の葉公園~東大キャンパス~16号大橋~泰道庵墓地
           ~利根屋~利根運河大師堂~におどり公園~浄観寺~割烹新川
           ~運河駅(12Km一次解散)~セイムス~森の図書館~ヨークマート
           ~ゴール:柏の葉公園
対   象     歩ける方ならどなたでも
定   員     特にありません
費   用     一般300円
           ウォーキング教室参加者200円
           会員無料
主   催     柏の葉ウォーキングクラブ
申し込み     当日直接ご参加下さい。
問い合せ     柏の葉ウォーキングクラブ
           電話04-7131-5880 柳田
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