
何回となく行ったことがある相島芸術文化村の活動拠点だった旧旧井上家住宅が、我孫子市の指定文化財となって一部公開中ということを耳にしたので、5月下旬に行ってきました。
旧井上家住宅は言わずと知れた旧名主の屋敷で、我孫子と手賀沼干拓の歴史が読み取れる貴重な文化遺産であります。国の有形登録文化財の指定を受けていたのですが、さらに、平成24年12月に我孫子市の指定文化財となったのです。
どうやら、これまで、個人で相島芸術文化村の活動拠点として維持・管理を頑張ってきたのですが、もう、支えきれなくなったようですね。
そこで、指定文化財に指定と同時に、我孫子市に当施設を寄贈して、我孫子市教育委員会に管理・運営を一任したらしい。実際、私が行った時には、教育委員会から委託を受けた我孫子のシルバー人材センターから派遣された方がおられ、パンフレットの配布等をされていました。1人2日で3人体制らしい。
所有者だった井上氏は、今後も当建物の裏手にある我孫子の自宅で相島芸術文化村としての活動は続けているみたいです。その母体がNPO法人相島のようです。
しかし、陶芸教室のあった部屋は閉じられ、コーヒーショップは管理人の詰所となり、さらに、あの美味なお弁当も食べることもできません。ホームページも寂しくなりました。
5月17日から一部公開という形で、当時の面影を残す建物や門、中庭を見ることができるようになりましたが、整備中のため建物の中には入れません。また、二番土蔵の傷みはひどく、崩れ落ちそうで、蔵全体をネットで囲んであり、新土蔵を含め中には入れません。
管理をしている方に話をうかがっても、今後、この指定文化財をどのように公開していくかについては、わからないということでした。でも、公開時間が午後3時30分までとは、少し、早い気がするのですがね。
いずれにしても、白樺文学館もそうでしたが、民間人が個人で歴史・文化遺産を維持・管理していくことがいかに難しいかを、今回も教えられた気がします。全て、公共団体の直営としていっていいのでしょうかね。
公開日 平成25年5月17日(金)から一部公開しています。
開館日は火曜日から日曜日
(月曜日、年末年始は閉館。ただし、月曜日が祝日の場合は、
次の平日が閉館)
公開時間 午前9時30分から午後3時30分(入館は午後3時まで)
公開場所 所在地:〒270-1106我孫子市相島新田1番地
公開対象 旧井上家住宅(我孫子市指定文化財)は、整備中のため建物の
中には入れませんが、一部公開という形で当時の面影を残す建物
や門、中庭を見学できます。
入場料 無料
対 象 どなたでも
交通案内 ○電車の場合
・上野駅(JR常磐線)→我孫子駅(JR成田線)→布佐駅
南口下車・徒歩約20分(布佐南口→市民図書館→布佐下
通り→旧井上家住宅)
○車の場合
・常磐自動車道(柏インターチェンジ)→国道16号桜台
左折→手賀沼ふれあいライン(約13.5㎞左側:専用
駐車場あり)
問い合せ 我孫子市教育委員会文化・スポーツ課
歴史文化財担当☎04-7185-1583
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