布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

馬の放牧場だった小金牧の昔と今

2007-08-16 | 歴史
4月には、柏市で「小金牧の開墾-北総の夜明け前」と題した講演会が柏市中央公民館講堂で、手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催で開催されました。これは、徳川幕府の軍馬育成地であった小金牧が、明治維新後どうなったかの講演でした。具体的な講演内容は、   
Ⅰ 「土地開墾碑」をたてた人々
       窮民授産を標榜しながら富民授産に終わった小金・佐倉牧開墾
       開墾会社と東京窮民、移住農民、出作農民
       開墾会社の解散とその後の開墾地
Ⅱ 開墾地の分配
Ⅲ 大審院に渡る裁判闘争
等で、小金牧等の開墾にかかわった農民の悲哀についての講演でしたね。この講演は、柏市サイドからの小金牧のひとつの見方ですね。今回紹介する講座は、流山市サイドから見た徳川幕府の軍馬育成地とは、どういうものだったか、その今昔についての学習となります。以下にその講座の概要を紹介します。
講座名     ふるさと入門講座の流山今は昔コース(全4回)  
講義日程    全4回
    第1回 平成19年9月22日(土)   13時30分~15時30分
    第2回 平成19年9月29日(土)   13時30分~15時30分
    第3回 平成19年10月6日(土)   13時30分~15時30分
    第4回 平成19年10月13日(土)  13時30分~15時30分
講義概要    江戸時代、流山市域東部に広がっていた小金牧と野馬土手について考察します。
講   師    青木 更吉(地方史研究家)
会   場    流山市中央図書館会議室
対   象    一般
定   員    50名
費   用    200円(4回分資料代として)
応募方法     9月15日から電話(7159-3434)で受付を開始し、先着順です。(月曜は休館)
問合せ先    流山市立博物館 電話:7159-3434
さて、今回の話の中心となるのは、小金牧には一体どのくらいの野馬が放されていたのだろうか?7牧全体で、およそ三千頭から五千頭ぐらいいたといわれている。そして、野馬土手は、一般的には「野馬除土手」とも「野馬堀」ともいわれており、野馬が牧外に出て民家に侵入したり、田畑の作物を荒らすのを防ぐために作られたもので、土手の部分と堀の部分から成っている。
野馬の育成や増殖は自然に任せていたが、将軍家などの乗用馬は、御放馬囲いなるものを作り、この中に放ち保護と秀馬の増殖に努めていたようだ。この区切りの土手をお囲い土手ともいっていた。この辺の事情に詳しいのが、今回の講師の青木氏で、著書には『小金牧 野馬土手は泣いている』がある。
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