布施弁天界隈の自然と歴史情報

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緊急レポート:松ヶ崎城趾が存続の危機

2008-05-20 | 歴史
柏市松葉町方面からJR北柏駅にむかう右側に、三矢サイダーの後ろ側にもなりますが、小高い山(松ヶ崎457-1他)があり、この山の中に、中世のお城、松ヶ崎城の城跡があります。2004年(平成16年)7月1日付けで、柏市の史跡として文化財に指定されております。今、この城跡が存続の大ピンチらしいのです。パチンコよりの方から見ると、よう壁工事(写真)がずいぶんと進んでいることは知っておりました。しかし、まさか、柏市が指定した文化財の城跡の中の小さな古墳跡や城の土塁までに工事が及んでいるとは!
先日、手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会が、現状について緊急報告しておりますので、その内容をホームページより引用し、以下に概要を紹介します。
  現在、松ヶ崎城跡は、地主の増田さんの農業用地転用のための工事がおこなわ
  れています。これ以上進むと、取り返しのつかない事態となります。(写真あ
  り)
  この松ヶ崎城跡は、ここ4年に渡り、増田さんの地道な管理の下、貴重な城跡
  として保存されてきました。当会においても、看板設置や炭焼きなどさまざま
  な活動を行なって来ました。
  今回このような事態になったことは大変残念なことであり、柏市には恒久的保
  存を、増田さんには中止の要請を行なっているところです。
  11年まえ、歴史学者鈴木英夫さんの研究と保存したいと言う思いを受け、有
  志により「手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会」が発足し、松ヶ崎城跡の保存
  に取りくんできました。
  ここ400年に渡り丁寧に保存してきた 松ヶ崎の鈴木家から、増田さんに移
  ったのは、6年前のこと、そこから柏市の文化財指定並びに緑の保護地区指定
  まで多くの困難を乗り越え進んできましたが、この1万年のタイムカプセル 
  松ヶ崎城跡の保存については、柏市の対応と地主増田さんの思いが一致せず、
  保存と言う形には至りませんでした。
  現在の工事状況は、曲輪の周辺の樹木の伐採と抜根による荒廃、曲輪の中にお
  いては、樹木の伐採と重機による古墳及び一部の土塁など曲輪の破壊が生じて
  います。
  今回の状況打開のために、
  地主増田さんへ 工事の即時中止を要請
  柏市には、記録保存ではなく、恒久的保存を要望
  両者の公式の交渉を求める
  以上のことを 当会の当面の行動として、柏市と増田さんに強く要請していき
  ます。
  これからも、松ヶ崎城の応援をよろしくお願いします。
となっております。
一体、地主と柏市とで、なにがあったのでしょうかね?昨日、5月19日の午後から、この件について、柏市の文化財保護委員会が開催されたそうですが、どうなったのでしょうか。また、今日、5月20日の午後、この件についての記者会見もあるみたいですよ。手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会は、既に市に要望書を出し、また、地主に会って要望したらしいのですが。この件については、明日以降の新聞を注目したい。いずれにしても、円満に話しがつき、緑豊かな松ヶ崎城趾が今後も残ることを心より祈ります。
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