日本経団連の会長にキャノンの御手洗冨士夫会長が就任してから一年になる。 5月23日の経団連定時総会で会長職2年目に入るが、「1年目で方向性を示すことができたと思うので2年目は実行面で成果があげられるよう努めたい」と抱負を語っている。確かに一年目の法人税減税や労働法制のさらなる規制緩和という露骨な方向性に対して世論は立ちはだかった。2年目は実行性をあげるといっているのだから、私たちは、警戒を怠れない。ところが、朝日新聞は、5/23の社説でゴタゴタわけの分からない御託を並べたうえで、「従来の財界企業とは違って、キヤノンは政府の政策のお世話にならず、独力で国際企業へ成長した。誇っていい。 それを生かして、少子高齢化のもとで成長力を保つ方策を考え、それを妨げる政府規制に切り込む・・・成長を求める道が似合っていると思える」と多国籍大企業の成長第一の立場から御手洗会長の応援を買って出た。自民党側から強まっている報道に対する「客観・中立」の要求のなかで、権力に与(くみ)せず、国民の立場に徹するというジャーナリズムの「立ち位置」を失った比較的良心的といわれる「朝日新聞」の醜くも哀れな姿を見る思いである。 . . . 本文を読む
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